2016年の作品、タイトルは「赤い服の女」。
アビシェーク・チャッタルジーの小説「グッティ(よじれ)」に
基づいている。
ある作家とゴミ回収人と謎の女性の3人の物語。
<ストーリー>
作家の家にゴミ回収人がやって来る。男は回収したゴミをあさるため、
その家の秘密を知っていた。作家は回収人を観察する。
インドではその地区を担当するゴミ回収人(カースト)がおり、
一軒当たり一か月50~100Rs(約160円)程度で回収する。
基本的には毎朝、家に回収に来る。ゴミの中から換金できる物を
分別するため、プライバシーをも知る事になる。
階段ですれ違う女性が大金を渡し麻薬を買っていたのを見て、
作家は回収人からマリファナを買い家に招き入れ、
煙草を回し飲みしながら秘密を聞き出す。
作家はサプナと言う名前の女性を探していた。作家が回収人に
石膏で造られた女性の胸像を見せると、回収人は腰を抜かす。
ある時、回収人はある家のゴミ箱の中に謎めいたメモを発見し
それを手掛かりに女性の胸像を見つけ換金しようとしたが、
胸像は忽然と消えてしまっていたと話す。
このメモは英語で書かれていたが、ゴミ回収人は文字が
読めるはずがないと思った。学校に行っているとも思えず、
英語はおろかヒンディー語ですら読めないのでないだろうか?
それからゴム手袋を着用していたが、普通は素手である。
作家はサプナと出会い交際していたようで胸像はサプナが
創ったものだった。サプナは殺されているようで、作家は
その犯人を捜していた。作家は気を失って倒れる・・・。
サプナを殺したのはゴミ回収人で、それを知られたので、
作家を殺そうとしたのだ。高笑いする回収人。
ゴミ回収人は本物の回収人ではなく(英語を読めたので)、
自分をサプナを殺した犯人だと知った作家を殺すために、
回収人を装って近づいたのだと思われる。