2005年の作品、ランディープ・フーダの出世作となった。
Dは様々なイニシャルを表している。主人公の名前(デシュ)、
ヒンディー語の単語である国(デシュ)、敵(ドゥシュマン)、
友達(ドースト)。それらのイニシャルを取って主人公が
立ち上げるアンダーグラウンドの組織が「D」である。
<ストーリー>
ムンバイの街を背景にハシムと言うギャングが
この国(街)は自分のものだと語っている。
一方、ドバイで働いてたデシュ(ランディープ・フーダ)が
母親が亡くなり帰ってくる。妹の結婚式と父親の警察官の
退官に際した後、偶然にも殺人事件の目撃者となってしまう。
ギャングのマングリ(ラジュー・マバニ)の手下の仕業で、
マングリの報復を恐れたデシュは証言を拒み、敵対する
ハシムに取り入り舎弟になる。そしてマングリを始末する。
兄貴分のラガフ(チュンキー・パンデー)と共に、
勢力を拡大してい行くデシュに対してハシムの息子ムッカラーム
(スシャント・シン)とシャビール(ヤシュパル・シャルマ)は、
脅威を感じるようになっていく。
映画撮影の時に女優のバクティ(ルクサール・ラフマン)を
セクハラから救ったで付き合うようになる。
昔から映画界とギャングは繋がりが深いし、女性は助けて
くれた男性に惚れるというのもよくあるストーリー。
デシュを疎ましく思ったムッカラームとシャビルはハシムに助言し、
デシュとラガフをグジャラート州へ飛ばす。しかしデシュは
グジャラート州でも勢力を伸ばし手中に収める。
ムッカラームとシャビルはラガフを始末しデシュをも襲うが、
デシュはバクティと共に逃げる。そしてハシムの息子と手下達を
全て始末しギャングの帝王に成り上がり、勢力を外国にまで伸ばし、
アンダーグラウンドの組織「Ⅾ」を立ち上げる。
今でこそランディープは自分の演技を確立しているが、
それはこの作品が原点となったとは言う事は疑いがない。
静の中にある凄みや、地に足がついて安定感のある演技、
派手さのない(クサくない)身のこなし。
お茶らけた役柄ももちろんこなすがベースはこれである。
陰のある役柄が似合っていると思う。個人的には・・・
「ラブ・アージ・カル(2020年度版)」が好きだけど。