カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ジャンシー・キ・ラニー・ラクシュミバイ~

2021年06月21日 22時06分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年の作品、タイトルはヒンディー語で「ジャンシーの王妃・
ラクシュミ」。ジャンシーはウッタル・プラデシュ州の都市で、
ラクシュミ(1835?~58年)はジャンシー藩王国の王妃で、
セポイの反乱の時に自らも馬にまたがってイギリス軍と勇敢に戦い、
戦死してしまったが、インドのジャンヌ・ダルクと呼ばれている。

2019年公開のカンガナー・ラーナーウト主演「マニカルニカ」の
モデルでもある。

この日本語字幕も・・・だった。インド人の名前や単語の訳に
困ったのだろうが、アルファベットのままの箇所も多かった。
文語体と口語体が混ざっていたり、王が家来に向かって敬語を
使っていたり、台詞の使い方もおかしかったし、全く統一されて
いない事が気になった。真言は無理に翻訳しなくてもいいかなぁ。

通常、1画面に表示される字数が決まっているはずだが、
全くもっていい加減で、行の折り返しが文脈に沿っておらず、
読みにくいと言う前に、気持ちが悪かった。

  <ストーリー> 

ジャンシーの王ラグナート・ラオの死後、跡目を誰が継ぐのか?
と言う場面から始まる。話し合いの末、東インド会社は王の弟の
ガンガダールを王に指名する。

場面は変わってマヌーと言う少女が馬に乗り剣術の稽古をしている。
マヌーの類まれな(幸運な)ホロスコープを見た僧侶はジャンシー王
ガンガダールとの縁談を勧める。ところがガンガダールは40歳を
とうに超えており、マヌーの父親は10歳のマヌーと結婚を渋る。

この結婚はイギリス支配下のジャンシーを救う為であると諭され、
マヌーはジャンシーの王妃となり名前をラクシュミと改める。
ラクシュミは貧しいバラモンの娘であったため宮中の使用人達とも
対等に接する事を望み、剣術に励み、勉学にも勤しんだ。

成長したラクシュミは自分の命をジャンシーに捧げる事を誓う。
ラクシュミは持ち前の聡明さでイギリスにへつらうのではなく、
ジャンシーの民の為に尽くすべきだとガンガダールに進言する。

イギリスはガンガダールの親戚のアリをスパイとして抱き込む。
アリは王座を狙っていたためイギリスに取り入ろうとする。

1851年、ラクシュミは男の子を出産するがすぐに病死してしまい、
ガンガダールも病に臥せってしまう。仕方なく養子を迎えるが、
イギリスは実の子ではないと言う理由でジャンシー国の存続を
認めずガンガダールの死後イギリスに併合してしまう。

ガンガダールはラクシュミに権限を譲ると遺言する。期に乗じて
アリは自分を王座に着けるようイギリスに嘆願するが拒否される。

イギリスの決定を聞いたラクシュミは「自分が生きている限り、
ジャンシーはイギリスには屈しない。」と宣言する。

1857年5月、イギリスの統治に反対するセポイの反乱が始まり、
ラクシュミは私財を投げうって集めた傭兵や義勇軍や女性を率いて、
8月にジャンシー城を奪還する。58年4月に城は陥落し、
ラクシュミはグワリオール城に移り応戦するが6月に戦死してしまう。

 戦闘シーンは古いフィルムとその辺の遺跡で撮ったようなチープな
 シーンを織り交ぜたもので見所はない。

 劇中に金髪のカツラを被ったイギリス人役のインド人が多数出てくる。
 通常であれば欧米人俳優を使いヒンディー語の吹き替えであるが、
 予算の関係か? インド人俳優だった。イギリス人同士の会話でも
 ヒンディー語が使われていたのも違和感があった。

コメント
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