カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~72アワーズ~

2021年06月27日 22時07分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルは「72時間」、サブタイトルとして
Martyr Who Never Died「死なない殉職者」。1962年の印中戦争で
殉職したライフルマン:ジャスワント・シン・ラワットの伝記。

 

<ジャスワント・シン・ラワット>

1941年ガルワール(現在のウッタラカンド州)生まれ。
1962年の現アルナーチャル・プラデシュ州での印中戦争において
72時間で300人以上もの中国兵を狙撃した英雄である。

中国軍に包囲されたジャスワントは自決し斬首されたが、
頭部は返却され遺骨はこの寺院に祀られている。彼の精神は、
今もなおここでインドを守っていると信じられている。
死後、マハヴィール・チャクラ勲章が贈られ少将に昇進、
寺院には毎日の食事が捧げられ給料も支払われている。

アルナーチャル・プラデシュ州は1987年にインドに帰属したが、
中国は自国の領土だと主張しており、現在も緊張が続いている。

  <ストーリー> 

1962年の印中戦争の白黒フィルムをバックに、
概要のナレーションが入る。

ウッタラカンド州の州都デヘラドゥーンに列車が到着し、
軍人によってジャスワントの遺品が運ばれてくる。
生家に運ばれた遺品のトランクにすがりついて泣く母親。
食べる物もなく貧しかった幼少期が回顧されていく。

1961年インド陸軍に入隊しライフルの訓練を受けたジャスワントは、
9か月後に帰宅し両親に衣服をプレゼントする。そして、
父親に見送られ現アルナーチャル・プラデシュ州へ赴任していく。

ヌナランで現地の少女ノラ(エシ・デマ)と知り合い恋に落ちる。

1日目、中国軍の夜襲でかなりの死傷者を出したが砦は死守。
中国軍の兵数と小銃などの装備の面で劣勢は否めず、
指令官は援軍を求めるが上層部からは難しいとの回答が来る。
2日目、指令官は部下を守るため一存で砦の放棄を決断するが、
ジャスワントは撤退を拒む。

目前に中国軍が迫り、指令官は戦闘を命令する。
指揮官も上官も戦友も倒れジャスワントは最後の一人となるが、
残された武器と弾薬を使い孤軍奮闘する。そこへノラがやって来る。
ジャスワントはノラに射撃を教え二人で戦う。2日目の夜を迎え、
疲れ果てた二人は折り重なって眠ってしまう。

負傷したジャスワントを助けようとしたノラは手榴弾で、
死んでしまい、3日目の夜を迎える。
翌日、最後の1発まで打ち尽くしたジャスワントは銃剣で
中国兵に向かっていくが力尽き斬首される。

死後に建てられた寺院を背景にタイトルバック。

 実際はノラはジャスワントを助けたと言う事で、
 処刑されたらしい・・・。
 
 小隊がほぼ全滅した後も2日間に渡り単独で中国軍と
 戦うって・・・・凄すぎる。中国軍からすれば、
 たった一人を相手に何日かかってるんだ!となるだろう。


 
 ジャスワントの魂は中国の脅威(侵略)から
 インドを守ってくれている、と信じたい。
 「ジャイ!ヒンド!!」(インドに勝利を!)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする