万博の大阪府市負担265億円増、1378億円に 子供無料招待など影響
2025年大阪関西万博について、大阪府と大阪市は22日、府市の負担総額が新たに265億円増え、1378億円に上ると発表した。これまで公表していた1113億円に、子供を無料招待する費用などを追加した。
府市でつくる万博推進局によると、6年度に計上見込みの費用は計242・3億円。内訳は、万博で来阪した観光客に快適に過ごしてもらうための歩行者ルートや公共空間の植栽の整備費(38億円)▽万博のPRにかかる機運醸成費(20・5億円)▽万博開催中に会場内で行うイベントの費用(7・4億円)−など。
さらに、子供全員を無料招待する費用(府市で34億円)などを含め、総額265億円が追加で必要になるという。
府市は19日、会場建設費や府市が出展するヘルスケアパビリオンの建設などにかかる費用を1113億円と公表。同日の万博推進本部会議で、6年度以降にかかる費用について「把握できるものは明らかにすべき」との方針が示されたことを受け、改めて積算した。
万博推進局の担当者は「現段階で把握できている費用を公表した。今後、額が増減する可能性もある」としている。