ハードバピッシュ&アレグロな日々

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リヒャルト・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番&第2番

2013-11-20 23:02:16 | クラシック(協奏曲)
リヒャルト・シュトラウスのキャリアは主に2つに分かれていて、30代半ばまでは交響詩を中心とした管弦楽作品を、それ以降はオペラを中心に作曲活動を行いました。そんな中で異色の存在が今日ご紹介する2曲のホルン協奏曲です。第1番は18歳の時の作品で、続く第2番はそのなんと60年(!)後の78歳の時の作曲です。キャリアの最初期と最晩年にお世辞にもメジャーとは言えないホルンを主楽器としたコンチェルトを作曲した理由としては、シュトラウスの父親が高名なホルン奏者であり幼少の頃から親しんでいた楽器ということが大きいようですね。



ホルン協奏曲と言えば他にモーツァルトの作品が有名ですが、シュトラウスの第1番もその影響を強く受けたと思しき古典的な作風です。後の「ツァラトゥストラ」や「英雄の生涯」のスペクタキュラーなオーケストラサウンドのイメージが強いシュトラウスですが、同時にモーツァルトの信奉者でもあったようですね。華やかな第1楽章、ロンド形式の明るい第3楽章と18世紀さながらの音楽が繰り広げられます。

続く第2番は1942年の作曲で時代は完全に現代です。後期ロマン派の大家シュトラウスも一時は無調音楽を試みるなど前衛の波をくぐり抜けましたが、最晩年は再び古典的な作風に逆戻りしており、1番同様モーツァルト風の古典的なサウンドです。60年の月日を経たにも関わらず、お互いに良く似てるのが面白いですね。中でも静謐な美しさの第2楽章が秀逸です。CDはズデニェク・ティルシャルのホルン、イジ・ビエロフラーヴェク指揮プラハ交響楽団のものを買いました。
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