旅行記は中断して、秋田のお菓子のお話です。
秋田市大町のイーホテルショッピングモール(旧ファッションアベニューAD)地下の大町こみち(旧スーパーランドヤマト)では、ニューシティのヤマト時代から複数の地元お菓子屋さんの製品をバラ売りしている。
その1つが近くの旭北栄町(通町から新国道へ抜ける鉄砲町の通り)の「ぜんげつ堂」。小さな町のお菓子屋さんで、ケーキやタルトなど洋菓子メインのお店だと思ったら、明治14年創業で和・洋菓子とも扱っていた。秋田蕗のエキスを入れた「蕗ようかん」、秋田産の米や乳製品が原料で竿燈まつりの提灯をかたどったサブレなども作っている。
僕が買ってきたのではないが、こういう商品があるそうだ
新製品か? と思ってネットで調べると、少なくとも1年前には発売されていたようだ。
何も表示のないシンプルな包装だが、中身はインパクト大。誰かの顔だが、秋田の方と年配の方はご存じだと思う。
秋田生まれで直立不動で歌う歌手、東海林太郎(1898-1972)だ。
生家が千秋矢留町(千秋トンネルの保戸野側、明徳小学校裏手の下)で、千秋公園入り口の県民会館の裏に歌声の流れる銅像のある小公園(なんであの場所にあるんだろう?)もあるし、旭川沿いの榮太楼というお菓子屋(東京の榮太樓總本鋪とは別だが、昔お菓子の型を分けてもらったからだと聞いた。うろ覚えですが)の2階には資料を集めた「東海林太郎音楽館」があるなど、秋田市中心部に縁のある人物。
開封
なかなか似てるんじゃないでしょうか?
眼鏡と耳がもっと大きくて、髪の量も多いとさらに似ると思うけれど。
お菓子はフラッシュをたいていないのに、反射してテカテカ。ちょっと湿っているようで、普通のサブレと何か違う。
実はただのサブレではない。表示を見ると、
品名は「東海林太郎(もろこしサブレ)」、原材料には小麦粉よりも小豆が多く使用(先に記載)されている。
秋田銘菓の「諸越(もろこし)」というのがある。落雁(らくがん)という米などの粉を型に入れて固めた干菓子があるが、代わりに小豆の粉を使った(さらに通常は焼いた)もの。ぜんげつ堂はじめ複数の店が作っている。
そのもろこしをイメージしたサブレなのだろう。米粉サブレはわりと見るが、小豆は珍しい。
厚手でおいしそうだけど、このデザインは食べるのを躊躇してしまうなー
食べるとさくっとしてバターの味がするが、たしかにもろこしと同じ味も少しする。もろこしは口中の水分を吸収する上甘くて、お茶がないと食べにくいが、こちらは食感や甘さは通常のサブレと同程度。悪くない。
上手く小豆をサブレ化したとは思うが、もろこしを知らない人には、小豆の味を感じても、それが何の味か分からないだろう。もう少しバターを弱くするとか小豆を強くすることはできないのかな? 難しいのかもしれないけど。
さらにバラ売りだからかもしれないが、包装がシンプルすぎる。若い人は「東海林太郎」自体を知らないだろうし。
音楽館と同じ建物に入る榮太楼さんは釣りキチ三平の映画に便乗した商品なんかを出しているが、ぜんげつ堂さんは東海林太郎とはなかなか渋い所に目を付けましたな!
秋田市大町のイーホテルショッピングモール(旧ファッションアベニューAD)地下の大町こみち(旧スーパーランドヤマト)では、ニューシティのヤマト時代から複数の地元お菓子屋さんの製品をバラ売りしている。
その1つが近くの旭北栄町(通町から新国道へ抜ける鉄砲町の通り)の「ぜんげつ堂」。小さな町のお菓子屋さんで、ケーキやタルトなど洋菓子メインのお店だと思ったら、明治14年創業で和・洋菓子とも扱っていた。秋田蕗のエキスを入れた「蕗ようかん」、秋田産の米や乳製品が原料で竿燈まつりの提灯をかたどったサブレなども作っている。
僕が買ってきたのではないが、こういう商品があるそうだ
新製品か? と思ってネットで調べると、少なくとも1年前には発売されていたようだ。
何も表示のないシンプルな包装だが、中身はインパクト大。誰かの顔だが、秋田の方と年配の方はご存じだと思う。
秋田生まれで直立不動で歌う歌手、東海林太郎(1898-1972)だ。
生家が千秋矢留町(千秋トンネルの保戸野側、明徳小学校裏手の下)で、千秋公園入り口の県民会館の裏に歌声の流れる銅像のある小公園(なんであの場所にあるんだろう?)もあるし、旭川沿いの榮太楼というお菓子屋(東京の榮太樓總本鋪とは別だが、昔お菓子の型を分けてもらったからだと聞いた。うろ覚えですが)の2階には資料を集めた「東海林太郎音楽館」があるなど、秋田市中心部に縁のある人物。
開封
なかなか似てるんじゃないでしょうか?
眼鏡と耳がもっと大きくて、髪の量も多いとさらに似ると思うけれど。
お菓子はフラッシュをたいていないのに、反射してテカテカ。ちょっと湿っているようで、普通のサブレと何か違う。
実はただのサブレではない。表示を見ると、
品名は「東海林太郎(もろこしサブレ)」、原材料には小麦粉よりも小豆が多く使用(先に記載)されている。
秋田銘菓の「諸越(もろこし)」というのがある。落雁(らくがん)という米などの粉を型に入れて固めた干菓子があるが、代わりに小豆の粉を使った(さらに通常は焼いた)もの。ぜんげつ堂はじめ複数の店が作っている。
そのもろこしをイメージしたサブレなのだろう。米粉サブレはわりと見るが、小豆は珍しい。
厚手でおいしそうだけど、このデザインは食べるのを躊躇してしまうなー
食べるとさくっとしてバターの味がするが、たしかにもろこしと同じ味も少しする。もろこしは口中の水分を吸収する上甘くて、お茶がないと食べにくいが、こちらは食感や甘さは通常のサブレと同程度。悪くない。
上手く小豆をサブレ化したとは思うが、もろこしを知らない人には、小豆の味を感じても、それが何の味か分からないだろう。もう少しバターを弱くするとか小豆を強くすることはできないのかな? 難しいのかもしれないけど。
さらにバラ売りだからかもしれないが、包装がシンプルすぎる。若い人は「東海林太郎」自体を知らないだろうし。
音楽館と同じ建物に入る榮太楼さんは釣りキチ三平の映画に便乗した商品なんかを出しているが、ぜんげつ堂さんは東海林太郎とはなかなか渋い所に目を付けましたな!