麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

死神博士

2018年11月09日 | 身辺雑記
子供の頃に見た『仮面ライダー』。
ショッカーの死神博士が
とにかく、めっちゃ恐かった。


演じた天本英世の名演の賜だが、
純真なちびっこだった僕は、
本当に死神博士はいて、もしも
通園通学時に来たらどうしようと
真剣に怖れおののいていたのだ。
蜂女が、年少・たんぽぽ組、
年長・藤組で僕の担任だった
大津恭子先生に似ていて、
複雑な心境だった……のは別の話。

祖父母の家で見せられた時代劇には
「お主も悪よの~」という
お決まりの台詞があって、
その政財癒着の決定的瞬間を
正義側の忍が屋根裏や畳下から捉え、
なぜか毎回気付かれちゃう。

今なら、失敗を繰り返し過ぎ、とか、
勤務評定に響いて、現場を外れ、
デスクワークに回されるよな~と
忍を斜めっから見ちゃうんだけど、
当時は、子供心に悪い奴だと
悪代官や越後屋にストレートに
反応していたのだった。

そんな勧善懲悪を見て育ち、
やがて世の中そんな簡単じゃない
と、気付くわけであるが……

少し前に、偶々見たウルトラマンの
悪役らしきキャラは白いスーツで
妙にオチャラケタ人物だった。

創り手側が、手垢のついた型通り
作品をこさえたくないこと、
子供だからとナメてはいけない
って理由、さらには現代において
実は、対象が子供だけではない等々、
複雑な事情が絡んではいるのだろう。

そんなこんなも踏まえて尚、
死神博士クラスの衝撃を子供にも、
いや、子供にこそ与えてあげたい。

そんなことを何故か思う雨の午後。



ちなみに劇団俳優座
『われらの星の時間』は二日目。
わかりやすい勧善懲悪ではない。
けれど。
物語は、わかりやすいコメディ。

詳しくは劇団俳優座ホームページ。
「われら~」単独のFBもあります。

コメント
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