「日本百名山」の著者、深田久弥氏が登山中に急逝された山としても知られている「茅ケ岳」には 3回訪れたことがあるが、最後に訪れてから もう8年にもなってしまった。時の過ぎ行く速さに愕然としてしまう。
まだ仕事を続けていた頃だったが、気力、体力減退甚だしく、そろそろ本格的な山歩きはお終いにしないととの思いを持ちながら、2012年6月23日、古くからの先輩友人I氏と誘い誘われ、のんびり、ゆっくりの老いらく山歩を決め込んで 出掛けたものだった。
古い写真を懐かしがり、昔のことを思い出す等、老人の最も老人たるところ・・等と自嘲しながらも、久し振りに 外付けHDに保管している茅ケ岳の写真を引っ張り出しているところだ。
「茅ケ岳」は 標高 1,704m。2,000mにも満たない山だが、シルエットが八ケ岳に似ているところから「ニセヤツ」等と呼ばれ、親しまれている山。独立峰だけに山頂からの展望も良く、特に危険な箇所も無いことから 比較的気軽に登れる山として人気の高い山である。
山歩きを始めたばかりだった先輩友人I氏を伴うこともあって 出来る限り早出を考え、当日は 早朝に出発、登山口の深田記念公園駐車には 7時半頃到着したようだ。
深田記念公園駐車場は 中央高速道韮崎ICから 昇仙峡方面へ約6km、約10分で到着する。
当日 天候イマイチだったが、梅雨の中休み、しかも土曜日とあって、
続々と車が到着していた。
トイレも有る。
駐車場を左に見て出発。アカマツの林から ブナやナラ等の広葉樹林の中、緩やかな林道を進み 1時間15分程で 女岩に到着する、
前回訪れた際には 女岩の水場を利用したことが有ったが、
落石が多いということで立入禁止になって、右手新ルートが出来ていた。
女岩からは ジグザク急登になる、
I氏の足が止まり出したが 休み休み、なんとか尾根まで上がり、
敷島からの道と合流、
まもなく 深田久弥氏終焉の地碑、
茅ケ岳山頂に到着、
二等三角点、標高 1,704m
狭い山頂、続々到着するハイカーで いっぱい、
金ケ岳が見え隠れ、
残念ながら雲が掛かり、富士山、甲斐駒、鳳凰三山、八ヶ岳連峰、等の眺望は叶わず、
結局、金ケ岳ピストンもパス、山頂でも たっぷり休憩し、
南尾根道防火帯道を下ることになった。
麓の深田記念公園
「百の頂きに、百の喜び有り」
ゆっくり、のんびり 所要時間 約4時間50分、
写真や記録メモを見ると、あの時、あの場所の情景まで蘇ってくる。
同行した先輩友人のI氏とは その後 尾瀬、乗鞍、木曽駒、北横岳等にもご一緒させていただいたが、お互い高齢となり、山歩きは 次第に控えるようになってしまい、時々の飲み会では 思い出話となっている。