格闘する日々にうんざりしたオレっちは
早朝に、うらびれた路地を歩いていた
そこで奇妙なタケノコを見つけた……
それを食ってみると大したことは起こらず
オレっちはがっかりした
長い通路を走ってみた
転んで三回転したが、それでもオレっちは走った
行き止まりに辿り着くと、右に折れ……
また行き止まりまで走った
転がる石のように……オレっちは走った
埠頭の先で釣りをしてみた
セイゴが十五匹釣れた、フライにすると美味かった
奇妙だ、奇妙だ、とセイゴのフライが呟いた
オレっちは訝った
雨が降ってきたので、夜は家にいた
夜中になって、缶ジュースを買いに行くと、777で当たらなかった
コーラを久しぶりに飲むと、アワアワが心地よかった
音楽はオレっちを誹謗した
そして、深夜、不思議な夢を見て、ゲラゲラ笑った
笑い声は明るい部屋に反響し、更にオレっちは笑った