巽 孝之(編著) 1997年 彩流社
W・ギブスンという作家をフツーに読んで、読み
解くというのはなかなか骨の折れる作業だ。
だいたいなにを書いてあるのかよくわからない。
というのが一般的な感想だろう。
そのフンイキを楽しむのもアリかもしれないし、
言葉のリズム感を堪能するのもアリかとも思うが、
たいてい、この人の作品は詩なんだと思う。
この本はW・ギブスンについての書評であり、人と
なりについて、作品についての恰好のテクストになって
いるが、これまた、わかりづらい。
ボクは40パーセントくらいしかわからなかった。いや、
見栄を張った、さっぱりわからなかった。いやはや、2001
年ころにニューロマンサーは読んだが、そのときはどう
だったっけなあ。わかったふりをするだけ、理解者ヅラを
していたと思う。
この本に収録されている「ダンボール都市13景」はけっこう
おもしろく読んだ、うん、読みやすいことは読みやすかったよ
、ぐわし……合掌。