雷雨にうたれたボクの血走った目玉
避雷針のような感覚のボクの魂
舌の先に浮かぶヘーゼルナッツの粒
音の中に隠されたキーワードに踊るボクのまつ毛
最近、ボクの心臓は打つたびに死を呼び込む
あの頃のようなボクのステップが雨の中に浮かぶ
多分、明日は来ない、という確信……ボクにはわかる
硬くなるこんにゃく状のボクの血液の跡
海に行く、と言い残して、公園で死んだ、ボクの友人
ただ冷たいものが飲みたかったセブンティーン
色濃く残る虹の跡にボクの思想を描く
壊れたICチップにボクの文字が投射
打ち寄せる波頭にコインのようなキラキラ
ボクは沈みがちな頭でボーっとして
ボクは狂ってしまった……と呟いた
それから二十年ボクは彷徨し続け
トランキライザーでラリった頭で
君に手紙を書くんだ……
愛している、と……