新潮文庫 1976年
有名な柳田国男の「遠野物語」(1910)をどの
辺まで参考にしているのか、本篇を読んでいないので
なんとも言えないが、とてつもなくおもしろい話が目白押し
である。
ここでそれぞれのお話を説明してもよろしいのだが、
ぼくがそれをやるとせっかくのおもしろいお話を台無
しになってしまう気がするのでやめよう。
キツネや河童がでてきて、人を騙したりするのだが、
それは大人でも楽しめる作りになっているところが
すごいところである。
日本には、その昔、おもしろいお話というものが
山のようにあったのだろう。ぼくは日本昔話(
BS‐TBS)も好きで、よく見るのだが、日本民俗学
というのは奥の深い、日本人の本質を知るうえでは
欠かせないマスターピースだろう、と思うのだ。
(読了日 2022年12・17(土)22:15)