もう過激にならず
しとしとと降る雨の如く
煙る部屋の中、何を思う
必ず来るという数年に一度の怪物
ポップソングを口ずさむ夕暮れ
痩せゆく僕に惜別を
言葉に仕えるのではなく
ゆっくりと泳いでゆこう
揺蕩う大地に新たなる一歩
スケールの大きさではない
三角形を嫌う男の子のように
タバコを百九本一日に吸う
怪物を退治するための武器
地面を転がす万年筆の蓋
サイダーの泡のようにキラキラ光って見える湖面
あの娘は怒っているだろうか?
僕は頭をニュートラルにした
その方法を覚えることに成功したのだ!
氷を溶かす方法を三十二通り試してみた
カフェには誰も来ぬ、僕のせいか……暑さのせいか?
怪物は来なかった
地球の怪物は僕以外
死に絶えたのである