古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

しあわせな光    三崎亜記

2023-01-22 05:43:54 | 小説の紹介

集英社文庫   2005年

 

4Pの小品。丘の上から自分の家を双眼鏡で見る

 

と、自分の過去が見える。それは幸せな頃の両親の

 

姿。そして、自分。ある日、その灯りを見ると、見

 

慣れない女の人が見えて、そして、自分らしき人が見

 

え、三歳くらいの女の子も見える。ぼくはこのまま、

 

孤独のまま終わるわけじゃあないんだ、と悟る。

 

温かみのある終わり方が好感が持てる。二つ目の短編が

 

これなら、一篇目のブラックなオチも納得である。

 

   (読了日 2022年1・3(火)21:10)       

コメント
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