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麦酒アンタッチャブル (ノン・ノベル 853) (ノン・ノベル) 山之口 洋 祥伝社 このアイテムの詳細を見る |
変な本です。
しかし、ビール好きの方にはぜひお勧め・・・。
というか、私がこれを読んだ理由もそれしかありません。
えーと、私は失敗しましたが、この本を読む前に
ぜひあの名作映画「アンタッチャブル」を見ることをお勧めします。
この中の登場人物が特にこの映画にハマっていて、
いたるところにそのオマージュと思われる言動が現れるので、
この映画を知っていれば楽しみが倍増します。
「コップ5杯のビールなら、3杯は税金だ。」
こんな言葉が出てきます。
登場人物は財務省酒税課の変人官僚根津と、
本当はキャリア警察官なのだけれど、酒税課に出向中の魚崎。
ビールの自家製はご法度ですね。
しかし、大胆にも、闇で作った自家製ビールを大量に売りさばこうとする組織のウワサが・・・。
そこで、この二人が調査に乗り出すというわけ。
しかし、この二人は実はビールを愛していて、
脱税は問題にするけど、自家製ビール自体は否定しない
・・・そういうスタンスなのもいいですよ。
ほとんど禁酒法時代の物語のようなので、映画アンタッチャブルとかぶせてあるところが多いというわけなのです。
ユーモアを交えた傑作エンタテイメント。
しかし、ここに出てくるビールは実においしそうです。
以前、ベルギービールのお店に行ったことがあるのですが、
そこのビールが実に個性あふれたそれぞれの味、香り。
そして濃い!のですよ。
だから、多分ここに描かれたビールもこんな感じなのだろうと想像するわけです。
こんなビールが日本でも自由に作れて、売っていたらいいなあ・・・と思います。
でもそういえば、一時の地ビールブームはどこ行っちゃったんでしょう・・・。
満足度★★★☆☆