映画と本の『たんぽぽ館』

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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

2015年02月17日 | 映画(た行)
さらば、ジョニー・デップ



* * * * * * * * * *

ジョニー・デップ演じるチャーリー・モルデカイは、
ちょびひげでナルシストの怪しい美術商。
しかし、実は今、破産寸前なのです。
そんな時ゴヤの名画が何者かに盗まれる。
英国諜報機関MI5のマートランド警部補(ユアン・マクレガー)は、
チャーリーの大学時代の恋敵なのですが、
一応美術には詳しいチャーリーに調査を依頼。
その絵には、ある財宝の秘密が隠されているらしいことがわかってきます・・・



本作、予告のチラシやポスターのジョニー・デップのひげを見た時から、
実はあまり気が進まなかったのです・・・。
彼の妻ジョアンナ(グウィネス・パルトロウ)が、
チャーリーのひげを大嫌いでしたが、
それと同じく私も大嫌い。
でも一応ジョニー・デップですから・・・。
しかし、第一印象を信じるべきでした。
ひたすら奇人変人に徹するジョニー・デップに、
最近はちっとも魅力を感じません。
ストーリー展開に特別な驚きがあるわけでもなく・・・
笑えないギャグが続くばかり。
眠気さえもよおして・・・。


用心棒ジョック(ポール・ベタニー)が
何故か007並みにかっこ良く強くて女にもてるのでしたが、
なんでこんな人がチャーリーなんかの下で働いているのか分からない。
というか、チャーリーに撃たれたりして、散々なのに・・・。

まあ、それを言えば、あの美しく頭の良い妻が
なんでチャーリーの妻だったりするのかも最大の謎なんですけどね。



本作はジョニー・デップでなければ見なかっただろうし、
しかし、見たからといって、特別ジョニー・デップの魅力を楽しめるわけでもない、
がっかりに尽きる作品でした。



私は、シリアスなジョニー・デップが見たい。
シリアスな中でもそこはかとなくにじみでる変人性、
そんな所が面白いのに、
ここまであからさまな変人では単なるおバカです。
この先も奇人変人役であるならば、もうジョニー・デップは見なくてもいい。
私はついにそう結論しました。

「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」
2015年/アメリカ/107分
監督:デビッド・コープ
原作:キリル・ボンフィリオリ
出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリビア・マン、ポール・ベタニー

奇人変人性★★★★☆
満足度★☆☆☆☆