映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂

2015年02月11日 | 映画(は行)
それでも行くのか・・・



* * * * * * * * * *

1953年、陸軍大佐ジョン・ハント率いる英国の遠征隊が、
前人未到の地エベレストの初登頂を成し遂げました。
本作は当時のアーカイブ映像や本人たちへのインタビューを交えた再現ドラマです。
とはいっても、実際にエベレストで撮影されているので、
その厳しく雄大な山の雰囲気は十分に表されています。
2013年作品なので、ちょうどエベレスト初登頂60周年を記念して作られた作品なのですね。
それで、本当は3D作品なのだそうですが・・・。
3Dだと高所恐怖症気味のわたしは、怖くて観ることができないかもしれません・・・。
でも、ちょっと興味はありますね。
どうせならアイマックスシアターの3Dで、
冬に暖房も切って見たら、ものすごい臨場感があるかも・・・。



この当時、各国がエベレストの初登頂を狙っていたのです。
しかし、失敗に次ぐ失敗。
その時までに13名がこの山で生命を失っていたのだとか。
それで標高8843メートルもの高所では
人間は生きることができないのでは、などとも言われていたそうです。
しかしそれを押して、この英国の遠征隊も、
国の威信を賭けてのアタック。

天候が成功の鍵。
比較的天候が安定したこの5月下旬という時期を逃せば、もうアトがない。
何が何でも成功しなければ・・・というプレッシャーも相当なものだったようです。
第1次登頂アタックのメンバーに選ばれたのは、英国人の二人。
しかし、体力を消耗し、酸素も足りなくなってしまったため、
登頂を断念し、途中で引き返してきました。
けっきょく次の第二次アタック隊として、
ニュージーランド人のエドモンド・ヒラリーと
地元のテンジン・ノルゲイのコンビで成功というのは
ちょっと皮肉な気はします。

(だから本作はニュージーランド制作作品なのでした!) 
けれどこの世界初登頂の知らせが、
ちょうど祖国イギリスのエリザベス女王の即位式の日に届いたそうで、
それはさぞ盛り上がったことでしょう。



現在は当時よりも登山の装備は断然に進化し、
登山ルートの整備も進んだので、当時ほどの難しさはないそうですが・・・。
雪と氷に覆われ、低温と薄い酸素との闘い。
一歩一歩の歩みが平地では考えられないほどに苦しい。
それでもやはり、人々は行くのです
私ならもっと下の方にあるクレバスのところで
もう断念してしまうと思いますが、
あの山頂から見る360度の眺望は、やはり素晴らしいの一言に尽きると思います。
実際に見ることはまず無理なので・・・
やはり、せめて3Dの映画で見たかったですね!



ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂 [DVD]
チャド・モフィット,ソナム・シェルパ,ジョン・ライト,ジョシュア・ラター
KADOKAWA / 角川書店


「ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂」
2013年/ニュージーランド/91分
監督・脚本:リアン・プーリー
出演:チャド・モフィット、リナム・シェルパ、ジョン・ライト、エロール・シャント
チャレンジャー度★★★★★
満足度★★★☆☆

年末年始に見た旧作映画の記事がだぶつき気味だったので、
この1ヶ月、怒涛の毎日更新をしていました!!
でもそろそろこの辺で、以前のペースに戻りたいと思います。
予約投稿とはいえ、休みなく毎日更新というのは、
それなりに煩わしい物でした・・・(^_^;)
ふう、・・・では明日はお休みします。