一人一人と向き合う医療
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大学病院の救急救命医として働いていた白石咲和子(吉永小百合)。
あることから職を辞し、父・達郎(田中泯)が暮らす石川県の実家に戻ります。
そこで彼女は在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤めることに。
これまで経験してきた医療とは違う形で“いのち”と向き合うことになります。
在宅医療とは、あまり聞き慣れない言葉ではありますが、
患者は自宅にいて(寝たきりの方や末期がんの方・・・)医師が出向いて診察をします。
訪問看護とセットで行われることが多分多いと思います。
患者にはそれぞれの事情があって、
でもこんな風に医師が一人一人に寄り添って患者と向き合うやり方、
うらやましい気がしますねえ・・・。
そしてまた、場合によってはより専門的な治療につなげる
コーディネーター的な役割を持つというのもいいなあ。
今後もっと有効に活用されるべきシステムかもしれません。
私の望む(?)在宅死にも必要不可欠だし・・・。
でも本作に登場するスタッフはいい人過ぎます。
採算は度外視してるっぽい院長(西田敏行)。
明るくよく働く看護師(広瀬すず)
そして、咲和子を慕ってやって来た、元大学病院職員の青年(松坂桃李)
患者思いの優しい彼らですが、実際できすぎかな?
そして最後に提示されるのが、辛くて重い現実。
咲和子の父・達郎が苦痛ばかりが大きい不治の病に冒されてしまうのです。
現在の日本の医療の限界があり、
それにしても人として、娘としてどう対処するのが正解なのか。
答えはありません・・・。
生き方はすなわち死に方でもあるなあ・・・と思う次第。
<WOWOW視聴にて>
「いのちの停車場」
2021年/日本/119分
監督:成島出
原作:南杏子
脚本:平松恵美子
出演:吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、田中泯
ヒューマニズム度★★★★☆
満足度★★★☆☆
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