苦しいねえ、いつものことだけど。今回は、特に食育支援ミュージカルだから、好き勝手に奇妙なギャグつなぐってわけにいかないものね。で、今考えているのは、こんな国のお話し。
とってもきれる大臣が国を牛耳っている国がある。その大臣の国造りの目標は、美しい国だ。うん?なんか聞いたふう?いやいや、もっと具体的かつ実用的なんだなこっちの方は。まず、国中の田畑には花の栽培を奨励してている、って言うより、花以外のもの、特に食料を作ることは厳禁なんだな。何故か?花が儲かるから。花は美しいから。だから、当然、食料はすべて隣国からの輸入だ。
次に、食事はすべて各戸に設置されたフードマシーンが作ってくれる。家庭料理なんて手間がかかり非衛生的なものは完全に過去のものになってしまっている。フードマシーンは家族の健康状態やその日の好みを利きながら(今流行の双方向的に)その日の食事を提案し提供してくれるってわけだ。それも、毎週の国民投票で上位20位に入ったものがお勧めだ。と言うより、それ以外作れない。材料はすべてマシーンに直結したケーブルから配達され、さらに、残飯はすべてマシーンを逆流して集められ完全に焼却される。衛生的だ。実に美しい。
と、まあ、こんなイメージの美しい国なんだけど、どうだろう。もちろん、この美しい国は、農業を切り捨て、コンビニ文化に食生活を丸投げしようとしているどこかの国のパロディなんだけど。さて、問題はこの頭でっかち的筋立てを子ども達が楽しめるストーリーに展開していけるかどうか、ミュージカルとして魅力的な構成に仕立て上げられるかどうかなんだよな。う~~~ん!さらにさらに、悩みは続く。