ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

さがしものは何ですか?

2007-01-11 22:55:30 | インポート

 言わずと知れた井上陽水の名曲『夢の中へ』の歌い出しだ。ずーっと以前からこの言葉が気になっていた。いつも、何かさがしていたからなのか。そのくせ、そのさがしものが何だからわからないもどかしさを抱えて続けていたからなのか。この言葉には人生の真実につながる何かがあるように感じてきた。もっとも、陽水はさがしものなんか止めて、夢の中へ行こうって誘うんだけどね。でも、彼だって、いっとき夢の中で忘れられたとしても、また、夢が覚めればさがしものに精出すに違いないって知っていたんだと思う。

 「さがしものは何ですか?」これをキーワードとして、コントとダンスの小品を作ることにした。部員達から募ったさがしものは、思いがけずオーソドックスなものだった。金、眼鏡、携帯、ピアス、入れ歯?言葉、家、帽子、さがしものがわからない、さらには、愛、まごころなんてのもあった。いいねえ。でも、愛とかまごころじゃあ、コントじゃなくて、最近流行の”泣けますドラマ”だね。

 さて、そこで。入れ歯と眼鏡探しと言えば、ばあちゃんものの定番。これは、高校生がやるとまず確実に受ける。でも、それだけじゃ芸がないから、ついでに自分が死んでいることも忘れていたっていうコントにした。金は、徹底的な駄洒落コントにして、帽子は、占い師が忘れ物の帽子の上に座っている、っていうよくある話しを作った。携帯は、今どきの若者にはリアルな話題なんだろうけど、持ってはいるがしばしばの不携帯で相手からほとんど相手にされなくなっている年寄り=私の身としては、いささか書きにくい話題だ。何に?それ書けばいいって?観客が同年代ならいいかもしれないが、高校生相手ではねえ。あと、必死で探しものをしている人を見て、通りがかりの人間が、大切なものと勝手に思い違いして手伝ったら、なんと、缶ジュースのプルタブだった、なんてコント。愛については、さがしものを装って図々しく愛を告白するなんてものを作ってみた。

 さて、作ってみた、とか、書いた、なんて言ってみたけれど、実は、また゛、書いていない。本当は今、その脚本を書いていなくちゃならないはずなんだ。ついつい、ブログに誘惑されて、こんなことをぐだぐだと書いている。いかん!いかん!台本書かなくちゃ!!あっ、ついでに、このコントを陽水の『夢の中へ』で踊りながら次々に演じていく、そんな舞台になるはずだ。

 2月3日(土)川西町フレンドリープラザホール。『来て!見て!!元気・置農』=生徒活動発表会=演劇部のステージがおおとりです。一般入場可。乞うご来場!

 

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