お恥ずかしい限りだが、菜の花座には弱点がたくさんある。
そうりゃそうだろ、まず作者と演出の力量不足!まっ、それはそれとして。役者下手、まっ、まあ、そうはっきり言っちゃ身も蓋もないけど。せりふがなかなか入らない、うん、それも頭がいたい。稽古に人が集まらない、ほんと、なんとかしてよ!ゲネなのに全員集合できない、もう、サービス業ばっかりだからね。金がない、これは致命的かもしれない。いやもっと決定的なのは、観客が、少な~~~い!!
上げればきりがないんだけど、そのもろもろの弱点の中に、スタッフが育たないってのがあった。ともかくみんな出たがりの作業キライなんだよね、団員が、いえ、僕もですけど。もちろん中には、装置のオカポンとか舞台のマッキーとかみたいにぶつぶつ言いながらも頑張ってる奴もいて、それでなんとかここまで来られたんだけどね。照明、音響、装置製作といった要の部署がも一つつっこんでくれない。そう、本番近くにならないと来ないとかね。
ところがね、なんと、今回、強力なメンバーが出現したんだ。装置作りが大好きっていうユウキとかこれまで役者だったのに音響頑張るって言ってるサトエとかね。役者兼舞台監督に抜擢してクーチャンもなかなかいい仕切り具合だ。何より嬉しいのは、普段の稽古にもこまめに顔を出してくれてるってことだ。これはほんと心強い。みんなで作ってるって感じするものね。だから、今回の舞台は、もしかして、菜の花座が飛躍する一歩に成るのかも?!なんて早合点したりして。
でも、これってあったりまえのことなんだよね。スタッフが稽古に顔出さないって方がおかしい。ってことで、ようやく当たり前のことが当たり前になりつつある菜の花座、半人前に一歩前進ってことだ。