ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

布地のイメージ、衣装の見栄え

2015-05-08 14:33:02 | 演劇
 菜の花シニアプラザ団公演『とりかえばや もっか 13』のオープニング&エンディングダンスの仕上げだ。どちらも同じ「コーヒールンバ」を踊る。でも、ラストは物語の展開を反映したちょっぴり濃厚な振り付けになっている。

 王子様とお姫様が、こんがらがった末に結ばれ、二人が愛を確かめ合いつつ踊るダンスだ。演じる二人の背格好といい、スタイルといい、ダンスの巧みさといい、なかなかいいフィナーレになりそうだ。もちろん、鏡先生の振り付けもいいわけなんだけど。



 全員が衣装を付けて稽古してみた。実際、身につけて動いてみると、ずり落ちやすかったり、やたら長くて引きずりそうだったり、デザインが中途半端だっり、やっぱりいろんな問題点が出てくる。だから、実際着てみることが大事だってことは、初歩の初歩だ。

 デザインや着こなしの課題とは別に、衣装の服地が、あれれっ、なんかイメージと違う!うーん、そんな具合になってしまうのか、と言った違和感のあるものが何着かあった。布だけ見ていた時と、それが衣装になった見栄えと、それを役者が実際に身にまとった時の感じ、これがかなりずれていた。ここら辺がセンスの不足、力のなさだよな。布地を見た段階で、仕上がりまでイメージできなくっちゃ。布地を選択した者として大いに責任を感じた。



 ただ、舞台では照明の効果も大きいので、公民館の素の明かりで見るのとは大いに異なって見えるはずだからそれぼと心配はしていないんだけど。それはそれとして、やっぱりもっと布地から仕上がりをイメージを喚起できる力をつけたいものだなぁ。

 もっとも、見た目がいまいちだった理由の一つは、中に着るシャツの色が決まっていなかったり、かぶり物が出来ていなかったり、装身具も仮のものだったりしてたからで、そこいらを細かく指示したので、少しずつ納得の行く完成度に近づいて行くとは思う。



 一人一人の衣装を見ていて気付いたこと、役にふさわしい衣装にしようと、自分なりに考えてる役者の方は衣装もしっくり決まっているってことだ。人任せ、衣装さんの言いなりの人は、どこかだらしないし、身体や役と、衣装が喧嘩している。特に男は、着せ替え人形!自ら役の外見を整えていこうとする意識が希薄だ。ちょっとの手直しでも、自分でやろうという意欲がほぼゼロに近い。この世代、君作る人、僕食べる人の常識が染み込んでしまっているんだろう。

 えっ?おまえはどうなんだ?って。僕はできますよ、縫い物だって、料理だって、当然じゃありませんか!
コメント
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