ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

明日は田植え、こんな作業だってある!

2015-05-21 14:59:33 | 農業
 ようやく、明日は田植え、って所まで到達した。種まきから始まって約1ヶ月、種まき機不良で農機屋さんから機械を借用とか、種焼いてまき直しとか、今年も様々ドラマがあったけど、どうやら田植え前日にたどり着いた。

 普通なら、田の水を引いて本番を待てばいいだけなんだが、我が家の場合、まだうんざりの手間仕事が残っている。それは苗箱の根切り。

 ええーっ!せっかく張った根を切るのかぁぁ?もったいない!ほんと、もったいない。びっしりとまるで絨毯のように張りつめた根を稲刈り鎌を使って切り取るのだ。

 なんだってそんな無益な作業するのか?それは、我が家の田植機が共立って会社のポット育苗方式だからなんだ。このやり方、たしかに苗は立派なものができて、後々の生育は断然優れているのだが、田植機がなんとも微妙なのだ。



 ポットに育った苗一株一株を底から押し出してコンベアーで運び植え爪で引っかけて埋め込むってやり方なんだ。ポットいっぱいに根が張ってることも大切だし、ポットのおしりから根がはみ出し互いに絡み合っていても上手くない。なんとも神経質な機械なのだ。

 我が家の場合、プール育苗ってこともあって箱の底からはみ出した根の絡まり具合は半端じゃない。そのまま機械に差し込んでも、がっちり絡まった根が押し出されるのに必死で抵抗してしまうことになる。



 そこで、根切り。一枚一枚裏返し、ポットの列に沿って鎌で切り裂く。お互いの連携を切断してやるわけだ。さらに伸び出た根が邪魔しないように、手先でつまんで取り去る。ほぼ、1枚1分強の作業だ。これを160枚!なんと、3時間半もの間、跪きひたすら鎌をふるい続けた。



 せっかく出た根っこ、本当にもったいない!なんか使い道ないか?って考えてたら、神さんがブルーベリーの根本に撒くって話し。そうか、ブルーベリー、ピートモス大好きだったものな。

 まったくやれやれの準備作業、どうやら終了。さっ、明日は田植機が機嫌良く働いてくれるのを祈るだけだ。

 
コメント
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