ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

よしっ、除草機押すぞ!

2020-06-12 14:26:53 | 農業

 うーん、田植えから2週間?いや、まだ1日早い。苗の活着、もう一息のようだしなぁ。あと2日ほど待つか?いや、雑草かなり生がって来てるぞ。コナギなんかまだ小さな双葉のうちにひっくり返さねえと厄介だぜ。でも、根が張る前に押しちゃ苗痛めるだろ。梅雨の晴れ間、暑そうだし・・・

 ふん、ただ除草機押しの苦労から逃げ回ってるだけだろ。どうせ、入らんなねんだ、さっさと決断しろよ。って、ほどのことじゃないだろ。せいぜい半日仕事だ。田圃も土が良くなって、以前のような相撲取りのぶつかり稽古みたいな押し競まんじゅうの必要もなくなった。体力の衰えを口実にするにゃまだ10年早いしな。

 よしっ、今日から除草機押し開始だ!

 雑草のひどさから言ったら、まずヒトメボレの1反3畝の田からなんだが、どうも、根の着き良くねえなぁ、葉の色の上りがもう一つだ。背丈の伸びも小さい。いつもの1.5倍は堆肥入れたんで、過剰養分で根の生育を妨げてるのかもな。除草機押したら、イネも一緒に動いた!なんてやんだからな。せめてもう1日、発根を促すってことで、コシヒカリ田からか。こっちも堆肥多め、は同じなんだが。

 除草機を田んぼに入れて、記念の1枚!さぁ、これから2か月間、田の草との悪戦苦闘の始まりだぜ。

 去年、除草機を新しくしして、土をひっくり返す力が格段に向上。効率的に除草が進むようになったからな。しっかりと5回押し切れば、その後のQホーでの草掻き除草は必要なくなった。その分、しっかり土を反転させにゃならないが、土も出来てきて一度かませばトロトロになる。ただ、その最初の一押しはやはり辛いんだよ。30メートルほどの縦1列を途中息を入れることなく押し通すのは難しくなった。歳だよなぁ。その分、途中休憩。流れた苗を戻したり、はぐれ苗に新しい居所探して移してやったり、こまごまお世話の道草食いながらのんびり押しだ。腰を屈める回数は多いのだが、欠株のままだと、なんか損したようで気分が悪い、一株でも多く収穫できりゃ御の字だ。前屈運動、厭やせぬ。

 お、おい。なんか、いいんじゃねえか?苗。丈も高いし緑も濃い。分げつも始まって、逞しく手を広げてお日様受け止めてるぜ。除草機で株元引っ掻き回しても、動かない。根もしっかり深く張っている。いいよ、いいじゃないか!とても田植え後2週間の姿じゃないな。2回目の除草機押しみたいだぜ。

 こりゃ、予想外の想定外。失敗したと思い込んでた苗、こっちの暗い見通しを軽く裏切って、豊作パターンに近づいてるぜ。ただ、田植え機の不調のせいで、畝幅の狭い列があっちにもこっちにも。除草機入らず、えっこらさと隣の列に移して、狭い畝間は手取りの除草。やれやれ、田植え機の奴め!いや、お前が下手くそなんだって。

 苛立って当然のぐにゃぐにゃの畝だが、こうもしっかりとした育ちだと、まったく苦にならない。人間って、気軽なもんだな。上手く行ってりゃ、多少の手間暇なんぞ、屁とも思わない。日差しも強いにゃ強いが、田を渡る風の爽やかさ!疲れるまでもなく、4時間で押し切った。途中、大きくなりかけてるオモダカとかホタルイ摘まみながら、丁寧にね。

 うん、これで自信ができた。ヒトメボレも大丈夫。広いけど、この余力からすりゃ半日仕事で押し切れるだろう。明後日は、上の田3枚。コシヒカリと黒米だ。3連投して中4日休んで、2回目の除草。プロ野球の投手なみのローテンション、始まりだぜ。

 

コメント
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