ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

出穂完了!なんだが・・・

2021-08-20 15:41:47 | 米つくり

 いいぞ、いいぞ、出穂始まって2週間、水口の冷や水かかりのイネまできれいに穂が出た。なんだって同じ田でそんなに差が出るのさ?って、そりゃぁ汲み上げの井戸水使ってるからさ。2日に1度、夜通し冷水浴させられてりゃ、育ちも遅くなろうってもんだぜ。この1週間、えっ?まさか秋?の涼しさもあった中でも、よく頑張った。大したもんだ。

 背丈だって、見劣りしないし、穂の数も十分だ。田んぼ全体、惚れ惚れとするくらす見事だぜ。イモチ発生で落ち込んだ気分で眺めてた時とは大違いだな。おおっ、なんて立派に育ってくれたんだ、よしよし、って、蝶よ花よで手をかけてる。これまでしたことなかった、畔際の除草までしちまってるからね。まっ、めんごい、めんごい自慢の子ども!ってところだぜ。

 ただし、これはコシヒカリの田んぼ。ヒトメボレの方は、うーん、微妙。

 水口のイネ、未だにいじけたまんまだもの。背は低いし、生育ステージも大きく遅れたまんまだ。なんなんだ?コシヒカリの田とのこの違いは。たしかにねぇ、苗は不足したし、風で流されたし、田植え時から悪い条件重なった。砂がちで水持ち不良、何度も水出すから冷水浴の機会も多い。それにしてもだぜ。

 この調子だと8月中に穂が出るかどうか?仮に遅れて出穂したとしても、熟す間もなく刈り取りするしかないだろな。天候に恵まれた今年でさえ、この有り様、いっそ、品種を変えてしまおうか?って何度も何度も悩んだ。ネットで冷水に強いイネは?って検索したら、コシヒカリとヒトメボレって回答。なのかよ、他にないのかよ。

 思い当たるのは、土の違いだ。コシヒカリの田と違って、耕土も浅いし砂交じり、石のベッドで赤ん坊を育ててるようなもんだ。せめて敷もの一枚でも増やしてやらんとな。それには、堆肥の多投しかない。が、去年の悪夢がよみがえる。イモチの大発生!堆肥入れなきゃ貧栄養、入れれば病害でダウン。

 だが、待てよ。春先堆肥を下ろした個所のイネ、めちゃめちゃ緑濃くて、確実にメタボ症候群なんだが、なぜか、イモチが出ていない!堆肥取り切れず、堆肥の中に苗植えたようなもんだったのに、なんなの?この元気さは!

 見出しうる科学的知見は、ただ一つ。堆肥多くてもイモチは出ない!

 ただし、限定条件付きだな。良い苗、良い天気、良い除草。それと空気中のイモチ菌の飛散量?なんてのもあるかもな。去年、他の地域の知り合いもイモチで大打撃受けたってことだからな。アフリカのイナゴのようにイモチ菌が襲来すればお手上げってところはあるが、去年の悪条件を一つ一つ見直してやれば、なんとか打ち勝てるんじゃないか。

 目標!”早目の堆肥散布と耕耘、健苗育成、苗を痛めない田植え、そして、こまめめな除草。これで行こうか。

 って、早くも鬼に笑いを提供しちまってるぜ。まだ、稲刈り終わっちゃいないっていうのにさ。

 

 

コメント
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