10月に紅玉20キロ、11月にはフジを40キロ。紅玉はほとんどジャムにして、フジは毎日大切に食べ続けてきて、で、あぁ、全部食べ尽くしたぁ!あ~ぁ。
でも、ほら、甘夏1箱届いたから。って言われてもなぁ、苦手なのよ、酸っぱいものは。温州みかんだって、素っ気なく通り過ぎてばかり、未だに取り残されたまま。どうしよう?甘夏だぜぇ。
加工しかないでしょ。マーマレードだぜ、オレンジピールだぜ。
箱の半分くらいかな?って目安で15個選び出した。
洗って、四つ割り、まずは皮を剥く。大きめの鍋に放り込んで茹でこぼしを3回、これで苦みが抜ける。
身の方は、内袋を取り去るんだけど、これが結構厄介だ。うむ?今年の甘夏は実離れ悪いぞ、きれいにはずれて来ない。むしり取るっていうか、掻き取るていうか、うわぁ、面倒くせえ!
袋も一緒に煮ちまうって方法もあるんだけど、全部じゃぁなぁ、苦み強いし甘夏の色も香りも味わいも薄れちまう。袋付きはせいぜい1/3だよな。ってことは、10個分の身を取り出すってことだ。やれやれ、我慢、忍耐、踏ん張りどころ。
5個分の皮つきは砂糖まぶして軽く煮てからフードプロセッサーでどろどろにする。これと取り出した身を合わせて、これがベースだ。別に3回苦み抜きした外皮、これは少なめにした方がくどくなく上品に仕上がる。まっ、4個分かな?薄く刻んで、長さは2センチ程度と小さめにしよう。去年までは3センチ以上にしてたから、食べるとき、唐突に皮だけ出現して完全に浮き上がってた。マーマレードだからって、図に乗ってしゃしゃり出るんじゃねえよ!全体の中で品よく自己主張してくれ。
砂糖をドバっと加えて煮詰めていくんだが、うん?なんか今年は酸味強いぞ!強烈だ。50%相当の砂糖入れても酸っぱさが突き出て来る。だから、ダメなんだってぇ、酸っぱいのは。さらに足し、まだかよ、で、またまた足して、うーん、かなり甘濃い、ってここらの方言だが伝わるだろ。仕方ねえな、酸っぱさ抑えるにゃここまでしなけりゃ。
仕上がりにウイスキー、この甘さと酸味に負けるな、ってことで、こっちもドバッ。
あれれ色濃い目になっちまったぜえ。そうか、色付き濃いティーチャーズじゃなくてカティーサークにしときゃよかった、って、どっちにしても安酒だから、まっ、香りづけとしちゃそこそこ以下なんだけど。
どうにか仕上がったマーマレード、ちょっと投げやりの製品になっちまったな。許してくれ、甘夏。でも、ほんと、酸っぱいのダメなんだから!