とっくに補植の適期過ぎてんだよ。補植苗も伸びすぎてひょろひょろ!怠慢じゃないからな、公演あったろ、雨は土砂降りだったしな、気持ちは焦りに焦りつつ、とうとうここまで来ちまったんだ。仕方ない、許す!
初日、大急ぎで補植、このどさくさはすでに書いた。熱中症一歩手前、朦朧とする意識、すり減った体力、回復までに2時間はかかった。が、ともかく、終わった。青豆、1列消えだぞ、なぁんていいの、そんなこと。ともかく、捕植は完了ってことにしたんだから。
2日目、相変わらず灼熱地獄。まずは、移し替えた苗に水をやろう。この日照りだもの、一発活着なんて行くわけがない。近くの水路を10度ほど往復して水やり後、管理機で耕耘した。機械任せなら楽だろ?って、わかっちゃいないなぁ。後ろに培土板着けてるから、エンジン悲鳴上げてるよ、やっせよっせと押してやらなきゃ進まない。ついでにカボチャの蔓も一旦退避させて後々藁敷する部分も除草。もちろん、里芋の畝間も走った。半日仕事で、その日はそこまで。
さぁ、いよいよ、仕上げの3日目だぜ。機械通ったから畝間はきれいになったが、株間にゃ草が手つかずだ。中でも青豆の2列がひどい。やんだなぁ、ここは手でむしるしかないか?今まで3日で一番の暑さだぜ。辛い仕事は大変な部分から終わらせる!これ作業の鉄則。青豆の株間に取りつく。試しに三角ホーで思いっきり引っ掻いたら、うん、なんとか草削れたぞ。ただ、注意しないと、大豆まで削り取っちまう。雑草の勢いやたら元気で、よくよく見ないと大豆と見分けがつかないんだ。
青豆を終え、黒大豆に入ったところで、タイム!このまんま続けたら倒れる!木陰に入って涼風を待つも、林と小屋に遮られてほぼ無風、がっかり。1株ごとの草削りと土寄せ、一気に済ませられるのは、4列までだな。また、4列頑張っぺ!
いかん、いかん、完全に水分不足だ、ぶっ倒れるぞ。面倒だが家まで戻って、冷たい水をボトルに用意して再開。
ともかく、ペースを守ることだ。そう、マラソンと同じ。ゆっくりと同じ調子でホーを動かし続ける。あとどのくらい?なんて前を見ない。ひたすら、目の前の株とホーの刃先に意識を集中する。
4列済んだら、木陰で一休み、水分を補給して、体力、気力が戻ったらまた、炎天下に踏み出して行く。ラスト4列、草が少なくなった!機械による土寄せも効いてる。おぉ、こりゃ楽だぞ。土を株に寄せるのも引っ掻く必要がない。やっぱり、難関は最初に超える、正しい掟だったな。
終わったぁぁぁ!
3日間の大豆集中!これでどうやら遅れを取り戻せた。2週間ほど経ったら、も一度管理機で走って株間削って土寄せれば、あとは実りを待つばかりだ。ふー、気持ちの重荷、やっと下ろせたぜぇ。