ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

田の草が終わらないっ!

2022-07-19 14:46:58 | 米つくり
 取っかかって2週間、今日こそ一段落だ、3時間もQホーで掻き取り続ければ、大きな田んぼ2枚の草取りは終わるぜ!
 なにぃぃぃ!9時から雨降る、だとぉぉ?梅雨明けしたんじゃなかったんかい。半日でいい、待ってくれぇぇ、お願いだ。って祈っても、最近の天気予報はかなり正確だからなぁ。雨雲の動きまで教えてくれるもの。
 わかった。朝早めに起きて、少しでも頑張る。さっさか朝飯済ませ、田んぼに入って1時間半、ああ、やっぱり!見事だよ、正確だよ!ほんと精度上がったよ。

 わずか2週間、この時期の2週間は大きい。当初、こんな姿だったイネが、
 今じゃここまで育ってるもの。
 て、見せられたら驚くよな。
 でも、これ、フェイクニュース。ごめん、品種が違うのさ、もちろん、時期も違うし、田んぼも違う。
 上がヒトメボレで、茎数が多く出る系統の品種。下は茎の数より穂の重さで勝負のコシヒカリ、もともと背丈が高いんだ。
 ヒトメボレ、去年の収穫は散々!なぜかモチ米みたいな白い粒が大量に混ざってた。長年自家採取続けて来て、先祖帰りしたのかも、ってことで、今年は知り合いから種を譲ってもらって、前面リニュアルした。その甲斐あって、発芽揃いも良好、田んぼに下ろしてからの生育も順調で、早々と必要な茎数も確保出来て、あと心配はイモチが出るくらいかな。
 一方コシヒカリにゃずいぶんと心配させられた。背丈は伸びるんだが、いつまでたって茎が増えないし、色も薄緑のまんま。育苗のとき、肥料切れ起こしたからかなぁ?って思ったが、これが違うんだなぁ。同じ苗でも堰の水利用の別の田んぼは、くっきり緑も上がり、茎数も早めからそこそこ出てきている。
 このまんま貧弱な姿で実りを迎えるのか?と大いに気をもんだが、ここにきて茎数も増え、葉色もぐんと上がって来た。なんなんだ、この生育の違いは。
 あれこれ考えてみて、土の違いなんじゃないか?って結論?にたどり着きつつある。
 粘土の多い家の前の田は、肥料分を吸着する力が強く、じわじわとしか栄養分を溶け出させない。同じ量の窒素成分でも、ゆっくりと効いて来る。だから、最初はみすぼらしくて、後々一気に追いついて来るんじゃなかろうか。てな仮説だ。
 同じイネでも、ってことは同じ能力持っていても、育つ土壌で生育の仕方が変わって来るってことだ。
 うーん、なかなか哲学的じゃないか。いや、教育学の本質に迫る、って言うべきか。大器晩成て言うのも、本来のその人の持ち味だけじゃなく、育まれる環境も加味して考える必要があるってことだ。
 なぁんてね、毎日四六時中イネの姿見つめ続けてると、いろんな妄想が浮かんでくるのさ。それにしても、家の前コシヒカリ、元気になって来て良かって一安心だぜ。 
コメント
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