コロナで3回流れ、再開初年度の去年は熱中症警報が出て、中止、久しぶりの地区民運動会開催だ。
いや、以前のように各地区競い合って優勝を目指す、なんてのは、時代にそぐわないってことで、スポーツ・レクリエーション大会だったけど。
どうもねぇ、苦手なのよねぇ、みんな一緒に声援送るとか、選手として競技に出場するとかって。運動は大好きなんだけど、こうういうのは、ちょっと、かなり、微妙。
隣組長って役に当たってなけりゃ、一も二もなくスルーだったが、生憎と今年はドンピシャ、しゃあねえなぁ、ともかく顔だけ出しておくか。朝5時半からのテント張りも自転車で乗りつけたら終わってたし、競技始まれば、テントの端っこで、時折応援、時折スマホチェック、
そんなことしてても役に立たんから、途中から抜け出して、大会終了後の芋煮会の準備に公民館へ。
準備ったって、作らないのさ、芋煮。近くのラーメン屋にすべてお任せ、こちらでするのは、一緒に付いて来たネギをぶっこんで最後の仕上げだけ。もう、どこまでも手抜きが進むのよ、って、こっちも歓迎なんだけどね。集落の中心メンバー、後期高齢者中心になっちまってるし、若干いる若手も、そういう面倒は請け負いたくないってのが、今時の若者だしなぁ。
あんまり盛り上がらないのかなぁ、途中抜けて、終わった頃片付けに戻るか?なんて、腹積もりしてたら、
これがなんと、なかなかの盛り上がりになった。
理由は簡単、息子世代の孫たちのお披露目式になったから。
コロナ以降、全体で集まる機会はゼロ、その間に、結婚したり、子どもできたり、そりゃコロナだったからって営みは停止したりしないよな、そんな新しい地区民!が次々に会場に来てくれたからなんだ。
そうか、あの息子も子ども持つようになったのか!パートナーさん、ここらじゃ嫁さんな、はどんな人だ?みんな興味津々、大いに話題も広がり、酒も進んだ、ってわけだ。
やっぱりなぁ、新しい住民、つまり子どもたちが確実に生まれてるってことくらい元気になれることはないんだよ。なんたって、ただ今、小学生たったの一人だったから。
若い人たちもお互いに交流を深めて、仲良しになったみたいだ。
そう、あんたたちがこの地域を支えて行くことになるんだから、こうやって、寄り集まりも積極的に利用してくれよ、って、よそ者の俺としちゃ珍しく、おおらかに地域の弥栄を願ってしまったぜ。