まっ、ないよなぁ、市販のケーキ買うなんて。いつだって手作り、あっ、いかん、たまにコンビニスイーツ買い食いするんだった。そうか、中華まんもだ。それ以外は、ほぼ手作りだから、って、手の内ばらしてちゃ自慢にならんよな。
じゃぁ言い直して、ケーキ屋さんでお菓子買うなんて、年に1度きりだぜぇぇぇ。クリスマスケーキ!
クリスマスくらい、プロの味を楽しもう、なんてありきたりの感傷に浸るジジイじゃない。劇団の仲間が職人修行してるからなのさ。地域の有名店に見習いとして入って3年目?残業続きで超多忙なんだが、演劇の稽古もぎりぎりいっぱい頑張っている。パティシエの夢と舞台に立つ思いとを夢中で両立させている。
そんな彼女が年に一度、注文票を持ってくるのが、クリスマス。こりゃ買わないわけにいかんだろう。事前予約の品物は、配達なし、こっちが取りに行く。しかもこの広い置賜盆地を横断した西のはずれのお店まで。
去年は、店の駐車場に乗り入れる時に、不届きにも手前に隠れていた!意味もなく高過ぎる!!やけに角ばった縁石に一気に乗り上げて、うわっパンク!!!その場で修理待ち、タイヤは買い替え!!!ケーキの美味さに、泣いたっ!!!!なんて、とんでもなく高くついたクリスマスケーキだったが、懲りることなく今年も取りに行って来た。
さすがに地域でも1、2を争う高級店だけあって、見事なものだ。小さいながらも上質の材料、味も間違いない。これだけのケーキ仕上げてるお店なら、働く環境悪くても、めげずに続けろ!稽古の方は休んでもいいからガンバレ!って言うしかないさ。俺もパン職人で成り上がりを目指した時もあって、その頃にゃ残業月に100時間超えなんて日々も珍しくなかった。って、ダメダメ、昔語りは一掃しなけりゃ、いつまで経っても、長時間労働、低賃金の日本型ブラック労働なくならないぜ。
とは言っても、腕磨きたい、一人前の職人になりたいっていう熱い気持ちは、よくわかるんだよな。わずか5年で才能が見切れちまって挫折した身からすると、辛くてもやり通せ!腕利きのパティシエになれよ、店とか持つまで応援するぜ、って気持ちにもなるんだ。
クリスマスも今日で終わり、明日からは少しは暇になるんだろうか?となったら、今度は演劇の勉強の方もな、こっちもパティシエに負けず劣らず期待してるからな。
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