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最近の試練から引き出せる有益な教訓(デ・ガラレタ司教様の講話)その3

2013年02月09日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ご無沙汰して申し訳ありません。今週は、マニラでは司祭の研修会がありました。11名の司祭たちが集いました。皆様のしもべは、第二バチカン公会議の『信教の自由に関する宣言』について発表しました。その内容はこのブログでご紹介したものです。

 さて、デ・ガラレタ司教様が昨年の10月になさった「最近の試練から引き出せる有益な教訓」と題されるお説教の日本語訳の続きをご紹介します。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


*****


私たちが教会内でできる善を考慮しての諸条件

 次に、前述したように、私たちが味わったこと、つまり試練、議論、そして時に経験した矛盾のおかげで、私たちはよりよい理解を得、よりよい現実の定義を得ました。聖ピオ十世会の立場は現在、六ヶ月前よりももっと明確にはっきりしています。それはずっとよいものです。というのは、なによりもまず回心を通して、つまり教皇様と一部の枢機卿たちの、まことの教義への立ち戻ることでの信仰への立ち戻りをもたらそうとする、み摂理の可能性を除外しないからです。私たちはこのことを排除しません。

 他のやり方と同じほど難しい、現実的なやり方です。私たちはただこう言い続けていました。すなわち、もしも、ローマの側、或いは、次の教皇様の側からの神学上、原則上、信仰上、教義上の聖伝への立ち戻りが、まず最初になかったとしても、この次の教皇様がただ聖伝を許そうと望むだけであるなら、私たちが教会内で行える善、そしてこの善が無視できないものであることを考慮しての教会法的正常化を、私たちをして受け入れることが許す諸条件とはどんなものだろうか?と、です。──私たちはこの可能性を否定してはなりません。

 私はこのことも改善であると確信しています。私たちは、信仰において、信仰のための完全な戦いにおいて、私たちを完全に守ることができるだろう諸条件をはっきりと定義しました。しかし未来を推測することは預言者や占い師のやることです。私たちは天主から送られるものを知りません。皆さんに一つの例、一つの仮説を提示しましょう。将来、現在と同じような状況にありながらも、心の中では、今日の場合と同じような近代主義者、ではない教皇様を想像してみて下さい。神学上でも、考えにおいても、心の中も近代主義者ではなく、真実に聖伝へと戻ろうとしている教皇様を想像してみて下さい。

 ですが、彼にはまことの信仰において抵抗し堅忍しようとする信念が欠けているのです。教会にはびこっているあらゆる近代主義に立ち向かうには、まことの英雄的信念を必要とします。この信念を持たない教皇様、あるいは信念はあるものの、惰弱で、臆病で、自分をとりまく人々に左右される教皇様を想像してみて下さい。皆さんに今示している例は教会の歴史に存在します。こういった教皇たち、司教たちが存在したのです。教義に関しては極めて良いのですが、不品行な教皇たちが存在しましたし、その反対に非常に惰弱な教皇たちがいました。さらに間違いを犯した教皇たちがいました。彼らはある歴史的な決定で間違いを犯し、甚大な結果を引き起こしてしまった、と今私たちは言うことのできます。

 ですから、信念、強さ、あるいは教会内の現状を自分で解決する手段を欠いている一人の教皇が将来あらわれた場合、この教皇は私たちを、教会内の危機における槍の穂先として非常にうまく利用できるかもしれません。この溜まった膿に対抗する教皇様の槍の穂先となれるよう、私たちにとって必要な条件を、私たちに非常にうまく与えることが出来るかもしれません。その上、もしも私たちがその時のことを考えるなら、つまり、もしも教皇様がある日私たちにこの諸条件を与えるのなら、その教皇様こそが第二ヴァチカン公会議の組織と "公会議の教会" へ、最初の一撃を与える方です。何故なら、この教皇が、公会議は誤謬を含んでおり、私たちはそれを拒否できるのだと、聖伝への立ち戻りは必然であると、まさにその行為でもって認めることになるからです。

教皇様が、私たちが要求している諸条件、つまり人間的観点から見れば全く不可能であると思われることを、考慮に入れるとすぐに、公会議の教会には戦争が起きるはずです。いわゆる "公会議の教会" は爆破されるはずです。それは確実です。だからこそ教会法上の問題は、私たちの目にはごく些細なことにしか映らないのです。教皇様が最初の二つのポイントを私たちに許可しようと決意するなら、それはつまり、教会法上のレベルの解決を含むすべてのことを、私たちに与えるつもりだということです。私たちはもちろんそのことを要求します。


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