Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

初水曜日「聖ヨゼフの七つの御喜びと御悲しみ」について黙想することをご提案します。

2019年10月02日 | カトリックとは

愛する兄弟姉妹の皆様、

今日、2019年10月2日は、10月の初水曜日(月の初めての水曜日)であります。
初水曜日に「聖ヨゼフの七つの御喜びと御悲しみ」について黙想することをご提案します。


なぜなら、聖ヨゼフはこの世で天主イエズス様と浄配なる聖母マリア様を最も良く知り、愛された御方であり、その隠れた徳ゆえに偉大なる御方、イエズス様とマリア様の最大の命の恩人であられました。

また、聖ヨゼフは、この世では、全てを天主の栄光のために、隠れてその生涯をささげられたが故に、天にて聖母の次に最大の栄光をあたえられていらっしゃいます。

聖伝では、水曜日は聖ヨゼフに捧げられた曜日であり、月の最初の水曜日を聖ヨゼフに捧げることで、聖ヨゼフを讃え、その御取次に信頼し、その御徳に倣って、聖ヨゼフを通して、天主イエズス様とマリア様をお愛しすることができますように。

初土曜日の「聖母の汚れ無き御心」への信心にならって、この「聖ヨゼフの七つの御喜びと御悲しみ」のどれかを「15分間黙想」することにいたしましょう。

聖ヨゼフの帯の信心については、下記リンクをごらんください。
聖ヨゼフの帯 cingulum Sancti Joseph

聖ヨゼフの御取次ぎにより、聖母の汚れ無き御心とイエズスの至聖なる聖心ヘの愛をますます与えてくださいますように!
聖ヨゼフの御取次ぎにより豊かな祝福がありますように!

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


聖ヨゼフの7つの苦しみと喜び

1 ああいと潔き御母マリアの浄配、栄えある聖ヨゼフよ、御身のいと清き妻を失ならんと心に思い煩いし時の苦しみはいと大いなるものなりき。
されど天使が御託身の玄義を御身に伝えられし時の喜びは、またひとしお大いなりき。この苦しみ、この喜びにより、今も臨終の時も我らの心を潔さ良心の喜びと、イエズス、マリアのうちに自我を滅する尊き御身の心を示し、我らを慰め給え。



2 ああいと幸いなる保護者聖ヨゼフよ、御身は人となり給いし御言葉の潔き養父の位にあげられたれども、御身は幼きイエズスがいと貧しき中に生まれ給うを見て大いに悲しみ給いしが、
天使らのたえなる歌声を聴き、その輝ける夜の栄えを見給うや、その悲しみは天的の喜びと変じたり。御身のこの悲しみ、この喜びによりて、我らもまたこの世の歩みを終えたる後、天使らの賛美の歌声を聴き、天的光栄の輝きを受け得んことを願い奉る。



3 ああ御摂理にいと従順なしもべなる、栄えある聖ヨゼフよ、幼きイエズスが割礼にて流されたる尊き御血は御身の心を苦痛もて貫きたれども、
イエズスと命名されるや御身の心は喜びに満たされたり。御身のこの苦しみ、この喜びにより、我らをこの世の悪徳より離れしめ、イエズスのいと尊き御名を心から唱えつつ心満たされてこの世を去るを得しめ給え。



4 ああいと忠誠なる聖ヨゼフよ、御身は救世の玄義の成就に身をもって大いなる役を果たされしが、シメオンの預言によりイエズスとマリアが受け給うべき苦難を予知せられ苦しみ給いたれど、
数限りなき人々の霊魂がこれによって救わるるとの預言によりて、天的喜びに満たされたり。御身のこの苦しみ、この喜びにより、我らがイエズスの功徳と聖母マリアの御取次ぎにより、終わりなき栄えを得てよみがえる人々のうちに数えられる御恵みをとりなし給わんことを願い奉る。



5 ああ人となり給いし天主の御子のいとも注意深き保護者なる栄えある聖ヨゼフよ、御身はいと高きものの御子を養い給い、これに仕えるために多くの辛酸をなめられたり。わけてもそのエジプトへの逃避はいと苦しきものなりしが、
御身が常に天主御自身と共におられし喜び、またエジプト人らの諸々の偶像が地に落とされしを目の当たりに見られし時の安心はいと大いなりき。この御身の辛酸と喜びとによりて、我らが地獄的暴君より免れて、わけても危険なる機会より逃避する事を得しめ、我らの心のうちに地上的執着が落とされ、ひたすらイエズスとマリアに仕え奉りつつ日々の生活を送り、この世を幸いに終わる事を得しめ給え。



6 ああこの地上の天使なる栄えある聖ヨゼフよ、御身は御身の心を天の王に全く捧げられたり。御身がエジプトより戻られる喜びは、アルケラウスに対する憂慮にて不安の闇となりしが、
天使は再び御身にイエズスとマリアと共にナザレトにて楽しく住み給う事を約束せられたり。御身のこの苦しみ、この喜びによりて、我らの心を深い恐怖より免れしめ、潔き良心の平和を楽しみ、イエズスとマリアと共につつがなく世を送り、臨終においてはイエズスとマリアの御手に我らの霊魂を捧ぐる事を得しめ給え。



7 ああ全ての徳の鑑なる栄えある聖ヨゼフよ、御身は御身の誤りにあらずして幼きイエズスを見失い、三日の間苦しみもて捜し求められたり。
されど神殿の中に博士らに取り巻かれたるイエズスを見出されし時の喜びはいかに大いなりや。御身のこの苦しみ、この喜びにより、我らが大罪を犯しイエズスを失いたりせば、たゆまず彼を捜し求め、遂に再び巡り会えるよう、わけても臨終の時に彼と共にありて天国に至り、御身と共に天主の終わりなき御恵みを賛美し奉るようとりなし給わんことを心から願い奉る。



交唱 イエズスが教えをはじめたりしは三十歳ごろなり、人々、イエズスをヨゼフの子なりと思いたり。(ルカ3:23)

V 聖ヨゼフ、我らの為に祈り給え。
R キリストの御約束に我らをかなわしめ給え。

祈願 天主、御身のかしこき御摂理のうちに祝せられたヨゼフを至聖なるマリアの浄配に選び給いたれば、願わくはこの世の我らの保護者として崇め奉る彼が、我らの天のとりなし手となり給わんことを。 アーメン。

 

参考リンク
サンタフェ~奇跡の階段 コラレス通り1丁目 この記事に昔の階段の様子の写真があります。

聖ヨゼフの階段(アメリカのニューメキシコ、サンタ・フェにあるロレット・チャペル)



英語ではこちら。
THE SEVEN DOLOURS AND SEVEN JOYS.

i. St. Joseph, pure spouse of most holy Mary, the trouble and anguish of thy heart were great, when, being in sore perplexity, thou wast minded to put away thy stainless spouse: but this joy was inexpressible when the archangel revealed to thee the high mystery of the Incarnation.
By this thy sorrow and thy joy, we pray thee comfort our souls now and in their last pains with the consolation of a well-spent life, and a holy death like unto thine own, with Jesus and Mary at our side.
Pater, Ave, and Gloria.

ii. St. Joseph, Blessed Patriarch, chosen to the office of Father of the Word made Man, the pain was keen that thou didst feel when thou didst see the Infant Jesus born in abject poverty; but thy pain was changed into heavenly joy when thou didst hear the harmony of angel-choirs, and behold the glory of that night when Jesus was born.
By this thy sorrow and thy joy, we pray thee obtain for us, that, when the journey of our life is ended, we too may pass to that blessed land where we shall hear the angel-chants, and rejoice in the bright light of heavenly glory.
Pater, Ave, and Gloria.

iii. St. Joseph, who wast ever most obedient in executing the law of God, thy heart was pierced with pain when the Precious Blood of the Infant Saviour was shed at His Circumcision; but with the Name of Jesus new life and heavenly joy returned to thee.
By this thy sorrow and thy joy, obtain for us, that, being freed in our life from every vice, we too may cheerfully die, with the sweet Name of Jesus in our hearts and on our lips.
Pater, Ave, and Gloria.

iv. St. Joseph, faithful Saint, who wast admitted to take part in the redemption of man; the prophecy of Simeon foretelling the sufferings of Jesus and Mary caused thee a pang like that of death; but at the same time his prediction of the salvation and glorious resurrection of innumerable souls filled thee with a blessed joy.
By this thy sorrow and thy joy, help us with thy prayers to be of the number of those who, by the merits of Jesus and his Virgin Mother, shall be partakers of the resurrection to glory.
Pater, Ave, and Gloria.

v. St. Joseph, watchful Guardian, friend of the Incarnate Son of God, truly thou didst greatly toil to nurture and to serve the Son of the Most High, especially in the flight thou madest with Him unto Egypt; yet didst thou rejoice to have God Himself always with thee, and to see the overthrow of the idols of Egypt.
By this thy sorrow and thy joy, obtain for us grace to keep far out of the reach of the enemy of our souls, by quitting all dangerous occasions, that so no idol of earthly affection may any longer occupy a place in our hearts, but that, being entirely devoted to the service of Jesus and Mary, we may live and die for them alone.
Pater, Ave, and Gloria.

vi. St. Joseph, angel on earth, who didst so wonder to see the King of heaven obedient to thy bidding, the consolation thou hadst at His return was disturbed by the fear of Archelaus, but nevertheless, being reassured by the angel, thou didst go back and dwell happily at Nazareth, in the company of Jesus and of Mary.
By this thy sorrow and thy joy, obtain for us, that, having our hearts freed from idle fears, we may enjoy the peace of a tranquil conscience, dwelling safely with Jesus and Mary, and dying at last between them.
Pater, Ave, and Gloria.

vii. St. Joseph, example of all holy living, when, though without blame, thou didst lose Jesus, the Holy Child, thou didst search for Him for three long days in great sorrow, until with joy unspeakable thou didst find him, who was as thy life to thee, amidst the doctors in this Temple.
By this thy sorrow and thy joy, we pray thee with our whole heart so to interpose always in our behalf, that we may never lose Jesus by mortal sin; and if (which God avert) we are at any time so wretched as to do so, that we pray thee to aid us to seek Him with such ceaseless sorrow until we find Him, particularly in the hour of our death, that we may pass from this life to enjoy Him for ever in heaven, there to sing with thee His divine mercies without end.
Pater, Ave, and Gloria.

Ant. Jesus Himself was about thirty years old, being, as was supposed, the son of Joseph.

V. Pray for us, holy Joseph.
R. That we may be made worthy of the promises of Christ.

Let us pray.
O God, who in Thine ineffable providence didst vouchsafe to choose blessed Joseph to be the husband of Thy most holy Mother; grant, we beseech Thee, that we may have him for our intercessor in heaven, whom on earth we venerate as our holy protector. Who livest and reignest world without end. Amen.


9月29日大天使聖ミカエルの祝日、日本での聖伝のミサ報告 聖ピオ十世会 Traditional Latin Mass SSPX JAPAN

2019年10月02日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

こんにちは!今日は守護の天使の祝日ですね!守護の天使たちは、目に見えませんが、私たちを守ってくれています。

さて9月29日は大天使聖ミカエルの祝日で、フォルティン神父様が日本でミサを捧げてくださいました。ご報告を頂いたので、愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


【報告】【東京】
Dear Fr Onoda:

先月に続いて今月もマニラからピーター・フォルティン神父が来て、大天使聖ミカエルの大祝日のミサを挙げてくださいました。

御説教では、今日祝日を祝っている大天使聖ミカエルについて、聖書の中で登場する場面、初期の教父たちの見解、聖トマス・アクィナスの意見などについて教えて頂いた後、実際に聖ミカエルの出現があった、イタリアのガルガーノ、ローマ、そしてフランスのモン・サン・ミシェルの出来事についてお話しをして頂きました。そして19世紀の末に教皇レオ13世が幻視の後、私たちがいつも唱えている大天使聖ミカエルへの祈りを作られたこと、しかしその祈りがノブス・オルドのミサの公布と共に廃止されてしまったこと、そしてそれにもかかわらず現代においてこの祈りがいかに必要であるかを詳しく説明して頂きました。

また、今日のミサ中の第2献金としてマニラの聖ピオ十世会の学校への献金をお願いしたところ、74,151円が集まりましたので、フォルティン神父にお渡ししました。


今日の東京でのミサの参列者数は下記の通りです。

男: 29人(内、子供5人)
女: 25人(内、子供5人)
計: 54人(内、子供10人)


【報告】【東京】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

日本の保護の天使でいらっしゃいます大天使聖ミカエルの大祝日に、東京にも大阪にもこのミサの御恵みをくださいました天主様に感謝申し上げます。

フォルティン神父様は、慣れない東京の残暑の厳しさの中、大変だったと思います。今回も素晴らしいごミサをお捧げいただきまして、まことにありがとうございました。

私は前日から大天使聖ミカエル様へ祈りながら、マリア様もその御足で蛇を踏みつけられていらっしゃいますこと、大天使聖ミカエル様も御絵の中で槍を突き刺しながら悪魔をその足に踏みつけておられることを思い、このお二方に守られている日本のカトリック教会の今の惨状は、今は大変な苦しみの中にあるけれど必ず信仰の勝利がおさめられるに違いないと思いました。でも、たくさん祈らなければならないと思いました。

ミサに与りながら、日本のカトリック教会、特に日本の聖ピオ十世会の教会が守られますよう、聖母マリア様と大天使聖ミカエル様にそのお取次ぎをお願い致しました。

お説教では、大天使聖ミカエルのことを多方面から話していただきました。聖書において登場する場面や、イタリア・ローマ・フランスでのご出現の様子、その受け持つ四つの任務、典礼の中における大天使聖ミカエルの役割と意味、レオ十三世教皇の幻視の中で伝えられた(長文の)大天使聖ミカエルの祈りの意味、悪魔祓いの祈り、霊魂の保護者であることなど…。

レオ十三世教皇が視たという幻視の中で語られていたことは、現在実際に教会が悪魔からの攻撃を受けていることを思えば、まさに切実。いまのカトリック信者は、眠らされているか、必死で真理を求めて起きようとするか、目覚めて戦っているか、悪魔の餌食になってその道具となっているか、その四つのうちのどこかにいるのかもしれないと思いました。

実際、悪魔は、すでにカトリック教会に入りこんでいることを、誰もが本当はわかっているのではないでしょうか。悪魔の働きが教会の中に入りこんでしまったことがわからないふりをするのにも限界がきているように思います。反対に悪魔の働きを見破ったと自称する者を逆に罠にかけて教会から離れたものとさせるのも悪魔のやりかたなのでしょう。

ミサの後にある友人は、『この聖ピオ十世会の聖徳溢れるごミサに与ることをゆるされているカトリック信徒は、それだけ罪深く地獄に陥りやすいほどのものだからだとも思うことがある。そのことを忘れて、自分の知性や神学的知識を誇るあまりに、自分の考えが周りの誰よりも正しく思えてしまうように傲慢の罠にまんまと陥るようになる者がいるかもしれないのだから、僕たちはよほど気をつけなくてはいけないと思う。』と話してくださいました。

細く狭い道である使徒伝承の信仰を知り守り抜くことの険しさをあらためて思います。けれど逆に言うと、その細い道こそが最初からずっと続いてきている道であり、その狭い門こそが、天国の門かなと思います。

信仰を求めて歩む中で、この聖伝のミサに出会わせていただいたことを思うと、天主様のお導きに感謝申し上げます。そしてこれまでどれほど大天使聖ミカエル様によってお守りいただいてきていることかと思い、より一層のとりつぎと御保護をお祈りしました。

昔から教父たちがどうやって狡猾な悪魔から逃れたかたくさんの言い伝えや説教があるようです。
フォルティン神父様がお説教の最後に言われた言葉、「謙遜と天主への愛徳とを武器に悪魔と勇敢に戦わなければならない」を心に留めました。

聖母マリア様と大天使聖ミカエル様のその御保護のもと、日本のカトリック教会と日本の聖ピオ十世会が守られますように。

至聖なるイエズスの聖心、われらを憐れみ給え。
聖母の汚れなき御心、われらのために祈り給え。
大天使聖ミカエル、われらのために祈り給え。

【報告】【大阪】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

ミサの報告をお送りいたします。

9月29日(主)大天使聖ミカエルのミサには28人、
9月30日(月)聖ヒエロニモのミサには7人が御ミサに与るお恵みを頂きました。デオグラチアス!

大天使聖ミカエルは、日本の守護者とされていますので、日本でこのミサが挙げられたことは大きなお恵みでした。

フォルティン神父様のお説教の中で、聖ミカエルの四つの任務をお聞きしました。
1、天主に逆らった堕天 使たちに対する戦いを続けていること、
2、私達の霊魂を臨終のときにサタンから救う事、
3、ユダヤ人と新約のキリスト教徒を守護すること、
4、私審判、公審判で私達の霊魂導いて天主に差し出す事
だそうです。

天主に逆らった堕天使を「誰か天主に如くものあらん」と先頭に立ってサタンと戦ったのは、その時だけではなく、ずっと戦い続けているという事に驚きました。
また、レオ13世の幻視の中で、天主がサタンに最悪の業を行う一世紀を選ぶ権利を与えられ、サタンは20世紀を選んだという話も大変興味深いと思いました。
真っ先に、20世紀には後にカトリック教会に大き なダメージ、躓きを与える第二バチカン公会議が開催された事を思い出さずにはいられませんでした。

憐み深い天主様は、一番謙遜で、一番強天使をカトリック教会の守護者として世の終わりまでお与え下さった事に感激します。
大天使聖ミカエル様が、日本と、全世界をサタンの狡猾な罠より、恐ろしい攻撃からお守りくださいますように、レオ13世教皇様の祈りを心から唱えたいと思います。

至聖なるイエズスの聖心我らを憐み給え
聖母の汚れなき御心よ我らのために祈り給え

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
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