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聖ピオ十世会 聖伝のミサの報告2019年10月 SSPX JAPAN Traditional Latin Mass

2019年10月15日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

台風19号で多くの被害が出たとニュースで拝見しました。被害に遭われた方々には、こころよりお見舞いを申し上げます。

愛する兄弟姉妹の皆様のしもべは、10月7日(月)から、フィリピンのイロイロにある聖ベルナルド修練院で毎年恒例の司祭黙想会に参加しておりました。この機会が与えられていることに天主に感謝します。アジア管区司祭のうち、9名の司祭が参加しました。黙想会の間になさって下さった、愛する兄弟姉妹の皆様のお祈りに感謝します。

お伝えしたいことや、書きたいことは色々ありますが、別の機会に改めてさせていただくことにいたします。

11月には教皇様が来日されます。その霊的な実りのために多くのロザリオをお願いいたします。

10月13日(主日)と14日(月)には、大阪で聖伝のミサを捧げることができました。そのことにも感謝します。
特に10月13日は、ファチマの最後の御出現の日で、マリアは「私はロザリオの元后です」と言われました。


さらに同じ10月13日には、秋田でもマリア様が、カトリック教会の危機についてお話になりました。

「・・・もし人々が悔い改めないなら、おん父は、全人類の上に大いなる罰を下そうとしておられます。そのときおん父は、大洪水よりも重い、いままでにない罰を下されるに違いありません。火が天から下り、その災いによって人類の多くの人々が死ぬでしょう。よい人も悪い人と共に、司祭も信者とともに死ぬでしょう。生き残った人々には、死んだ人々を羨むほどの苦難があるでしょう。その時わたしたちに残る武器は、ロザリオと、おん子の残された印だけです。毎日ロザリオの祈りを唱えてください。ロザリオの祈りをもって、司教、司祭のために祈ってください。
悪魔の働きが、教会の中にまで入り込み、カルジナルはカルジナルに、司教は司教に対立するでしょう。わたしを敬う司祭は、同僚から軽蔑され、攻撃されるでしょう。祭壇や教会が荒らされて、教会は妥協する者でいっぱいになり、悪魔の誘惑によって、多くの司祭、修道者がやめるでしょう。特に悪魔は、おん父に捧げられた霊魂に働きかけております。たくさんの霊魂が失われることがわたしの悲しみです。これ以上罪が続くなら、もはや罪のゆるしはなくなるでしょう。 ・・・ロザリオの祈りをたくさん唱えてください。迫っている災難から助けることができるのは、わたしだけです。わたしに寄りすがる者は、助けられるでしょう 」
この日に、特にカトリック教会の為に、日本と世界の平和の為に、御ミサとロザリオを御捧げすることができて、感謝します。

月曜日は祝日でしたので、ミサの時間を10時にしました。その後御聖体降福式も行うことが出来、日本のために、教皇様のために、御捧げすることができました。御聖体のうちに真にましまし給うイエズスの聖心の前で、跪き、礼拝し、御憐れみを乞い願いつつ、教皇レオ十三世の教えに従い、ロザリオの聖月なので御聖体の前で聖母の連祷を捧げました。

レポートを頂いたので、愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介します。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

この度は特に苛酷なスケジュールにも関わらずミッションに来てくださってありがとうございました。
ミサの報告をお送り致します。

10月13日(聖霊降臨後第18主日)には、19人
10月14日聖カリスト教皇のミサには、17人が御ミサに与るお恵みを頂きました。デオ・グラチアス!

主日のお説教は、イエズス様が中風者の罪を許され、病を治された聖福音についての黙想でした。
イエズス様が、罪を赦されるという事、それはつまり霊魂を義化するするという現実的な、実際的なもので、最高の奇跡であるという事実。
この義化のお恵みのもたらす3つの変化は、
①この恵み(成聖の恩寵)は常駐するものであり、天主が私達の霊魂に住まわれる。(私達は天主の神殿となる)
②私達が天主の命に参与するが故に私達を天主の高みまで高めてくださり、無限の差のある天主と私達の間に友の関係を持つことができる。
③天主の命に与る事によって、私達は功徳を積むことができる。

成聖の恩寵を受けることによって、天主三位一体が私と共にいて下さるという事実を改めてはっきりと認識できました。
天主様と友になる、という意味については、自分のような罪人ではなく、マリア様や聖人方だけが天主の友となる事ができるのかと今まで感じていました。
が、イエズス様の十字架での生贄、贖いの功徳はイエズス様を信じ、愛そうとする私達にどこまでもとんでもない素晴らしい特典を与えて下さり、与え続けて下さっていることに感嘆してしまいます。
成聖の恩寵によって、私達はすでに涙の谷で、天国を味わう事を許されているという事はなんという大きな慰めでしょうか。
一人でも多くの人々がこのお恵みに与る事ができるようロザリオを通して願いたいと思います。

14日は、教皇聖カリスト一世の生涯を垣間見て、教皇の務めとは何かを黙想いたしました。
四季の斎日を定めた事や大聖堂を建てたり、墓地を建設したりしただけでなく、ローマの重鎮やエリートを回心に導き、その為にロ ーマの怒りをかって井戸に捨てられて殉教されました。
ペトロがイエズス様から、「使徒たちの信仰を固めよ」と命ぜられたとおりに、使徒達から伝えられた信仰を受け継ぎ、そのまま後世に伝える事こそが、聖カリスト教皇様が教皇としてされた事でした。たとえ殺されても全世界にイエズス・キリストの教えを伝える。これが聖なる教皇様が務めとされた事でした。
来月訪日予定のフランシスコ教皇様も、聖なる教皇様方に倣って、環境問題や人権問題、平和問題だけを世界に伝えるのではなく、天主の権威、信・望・愛、愛の掟、十戒など、イエズス様が使徒たちに、特にペトロに命ぜられた任務を遂行して下さる事を願います。
ファチマや秋田でマリア様の「教皇様のためにたくさん祈ってく ださい」というお言葉どおり、多くの祈りを教皇様のためにお捧げする必要があると思いました。

至聖なるイエズスの聖心我らを憐み給え
聖母の汚れなき御心よ我らのために祈り給え

【報告】【10月7日:東京】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

聖霊降臨後第17主日のミサとご聖体降福式をありがとうございました。

10月はロザリオの月、典礼暦は以前、10月の第一主日がロザリオの祝日だったのですね。その翌日の7日はロザリオの聖母の祝日でした。二度ロザリオの聖母のミサに与れた思いです。今年はロザリオの聖母を讃えることができましたこと感謝申し上げます。(7日の朝ミサはいつもより早く始まりましたが、なんとかミサに与ることができ、うれしく思いました。ありがとうございました。)

この日の聖福音の言葉に「あなたは、すべての心、すべての霊、すべての知恵をあげて、主なる天主を愛せよ」がありました。

この地上に生まれたのは儚いこの世の楽しみのためではなく天主様を愛するために生まれたのですとお聴きしまして、そのような目的に至ることのできるのは、本当にカトリック信仰だけであることを思いました。この日ミサに臨席くださいました多くの未信者の方の霊魂もこの神秘に触れる機会をいただいていることを感謝して、お祈りしました。

そして、天主様をお愛し、天主様に感謝申し上げる最も良い方法がこのロザリオを唱えることと教えていただきました。“最近、横浜でキリシタンの遺物が見つかり、ロザリオを祈っていた日本人がいたことが残されている”とお話しいただきました。私もそのニュースを新聞で読んだことを思い出しました。日本で迫害を受けながらもロザリオを祈り続けようとしていた当時のカトリック信者の信仰の強さを思いました。

本当にロザリオとカトリック信仰は、強く結ばれているように思います。フルトン・シーン司教様の著作からの、カトリック信者でなかった人がロザリオを祈っていたことにより命を救われたという神秘的な経験、切迫した戦争の中でおこった神秘的な出来事をご紹介いただきました。そのユダヤ人はこの世の命も救われたが、霊的な命も救われて、洗礼の恵みをうけて信者になったという実例は、ロザリオを祈っているならその人は滅びないということを示しているように思いました。マリア様が御守りくださるのでしょう。

教皇様を日本にお迎えするための準備の祈りとしての意向も含めて、ロザリオを祈っていきたいと思います。戦争が起こらないようにとの思いも込めて、毎日ロザリオを祈ろうと思います。

御聖体降福式では、御聖体顕示台に掲げられていますイエズス様の御前でお祈りできますことを、とてもうれしく思いました。そのお姿は目には見えないけれどイエズス様の御威光が私達を照らしてくださり、みじめな虫のようなものであるのにこうして私どもに聖寵をあふれるように注いでくださいますことを感謝申し上げました。

この日は、兄弟姉妹の若いご夫妻の三番目の赤ちゃんが誕生されたあとのお母さんの祝福式も行われました。フランスから赤ちゃんのグランパたちとグランマたちもお祝いに来てくださっていて、また、赤ちゃんの両親の御友人もたくさん来てくださり、ミサも御聖体降福式も祝福式もおごそかに盛大でありました。パーティには私たち信徒をもご招待していただき、楽しい時間を過ごすことができました、ありがとうございました。

ロザリオの聖母、われらのために祈り給え。

【参考資料:朝日新聞2018年11月18日】

16世紀のキリシタン信仰画

神奈川県大磯町の「澤田美喜記念館」で所蔵されていた出所不明のキリシタン信仰画が、16世紀末の安土桃山期の作品である可能性が高いことがわかった。当時の信仰画は残っているものがごくわずかで、国内に信者が増えた時期の信仰の姿を伝える貴重な資料とみられる。

記念館などによると、和紙に墨で描かれた巻物で、縦22センチ、横約320センチ。「受胎告知」や「受難」「聖母の戴冠」など15の場面がある。ラテン語の祈りの言葉も仮名で書かれている。「御出生以来千五百九十二年 はうろ」とも記されており、「パウロ」という洗礼名の信者が西暦1592年に作ったとみることができるという。

記念館と共同調査した横浜市歴史博物館によると、文字の書体や描かれた風俗には、江戸時代より前の特徴がある。記念館が外部の研究機関に放射性炭素を用いた年代測定を依頼したところ、1556年から1633年に作られた紙との結果が出たという。

信仰画には、場面ごとにイエズス会のマークが記されている。キリシタン史が専門の大橋幸泰・早稲田大学教授は「イエズス会は日本の習慣を重視し、布教に信仰画を用いたことが知られていたが、宣教師の報告ぐらいしか手がかりがなく、実態はわからなかった。当時の姿が浮かんでくる貴重な資料だ」と評価する。

キリスト教は日本に1549年に伝来し、豊臣秀吉は1587年にバテレン追放令出した。
キリシタンの信仰画では、戦前に大阪で2点見つかった「マリア十五玄義図」が知られている。着色された西洋画風で、神学校で技法を学んだ日本人による江戸期の作と考えられている。一方、今回の作品は、作風や描かれた風俗が日本風だ。「復活」の場面では、人物の腰にある刀が日本刀のように見える。上智大学の川村信三教授(キリシタン史)は「相当に日本的。日本人が描いたのだろうが、このようなものは見たことがない」と話す。
調査では、作品に書かれた仮名文字も読み解いた。カトリック中央協議会が調べたところ「さんちいしもさくらめんとのらたにやす」と書かれており、先唱者に続いて信者が短く唱える「連禱」の言葉だと判明した。ほかにもラテン語の祈りの言葉が50行ほど記されている。京都大学の岩崎奈緒子教授は「ラテン語の原音に近いのが特徴。ラテン語がわかる人が、唱えるのを忠実に書きとめたのでは」とみる。

調査した横浜市歴史博物館の井上攻・副館長は「使われているのは高級ではない庶民の紙。1592年に作られたものを模写した可能性はあるが、文字の特徴などから描かれたのは江戸時代の早い時期までと考えていいだろう。輸入された版画などを目にした日本人信者が見よう見まねで描き、耳にした祈りの言葉を書きとめたといったことが考えられるのではないか」と話している。

注:「さんちいしもさくらめんとのらたにやす」は、Litaniae de Sanctissimo Sacramento に由来しており「御聖体の連禱」という意味。日本人の信仰の祖先が、御聖体に対する深い信心をもっていたことが偲ばれる。御聖体の連祷は、四百年以上の歴史があり、モーツァルトの "Litaniae de venerabili altaris sacramento" 「崇敬すべき祭壇の秘蹟の連祷」も存在している。



Panis vive, qui de caelo descendisti!
Deus absconditus et Salvator!
Miserere nobis!
天から降り給うた生けるパンよ!
隠れたる天主にして救い主よ!
我らを憐れみ給え!





--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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