Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

イエズス様は、沈黙のうちに天主に讃美と礼拝ができる「砂漠」聖母マリアのもとに留まる。聖母はイエズスの十字架のもとに留まる

2020年04月20日 | 聖伝のミサの予定

2020年4月10日(金)聖金曜日のメッセージ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父様

“Stabat Mater Dolorosa.”

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日は聖金曜日です。四旬節の最高潮、クライマックスに到達しました。

まず第1です。
四旬節の最初、私たちはイエズス様に付いて、砂漠に、荒野に行きました。この世を離れて、この世の喧騒、この世の楽しみから離脱して、友達と一緒に飲みに行くのも、友達と一緒に会食をするのも、避けた年でした。

そしてこの世から距離を置いて、あたかも離れ離れになったかのように生活しました。私たちは特に、離れ離れになったと言っても、それは隣人を嫌いになったわけではなくて、私たちは天主様を求めて、天主様と一緒にいる事を求めて、四旬節の中に入りました。

砂漠に、荒野に行きました。イエズス様と一緒に砂漠に行きました。

第2の点は、イエズス様にとって最も好きな、最も大切な砂漠の場所、沈黙と、この世の喧騒を離れて、天主に讃美と礼拝ができる場所とは一体、どこだったでしょうか?

それは「マリア様のいらっしゃる所」でした。

イエズス様は、この世に来られるその最初から、マリア様の御胎内におられました。御胎内において、礼拝と、沈黙と、天主の現存において、生活を始められました。

なぜかというと、マリア様こそ、最も神聖な、聖寵に満ち溢れた、聖なる神殿であったからです。生ける天主の神殿であったからです。そこにおいては、ただ天主の栄光を求める愛のみがありました。イエズス様とマリア様は、決して離れる事ができないものでした。

イエズス様がこの世に来られた時、こう言いました。イザヤの預言にこう書いてあります、聖パウロがそう言っています。“Ecce, Venio.”「見よ、私は来る。」

マリア様も、聖ガブリエルの言葉を聞いた時に、同じ事を仰います、“Ecce”“Fiat”「主の婢女、ここに在り。」「仰せの如く、我になれかし。」

この二人は、天主の栄光のみを追求していました。天主を愛する事だけを考えていました。讃美し、そして感謝し、そして祈りをする事だけを考えていました。
これほど素晴らしい砂漠、荒野が、他にどこにあるでしょうか?

第3の点は、イエズス様がマリア様の元に留まったように、マリア様はイエズス様の元に留まります。十字架の下に立ち留まります。イエズス様の元に、イエズス・キリストへの愛を込めて、苦しみに満ちて、留まりました。

なぜかというと、マリア様は聖寵に満たされた者であり、十字架に満ちた御方であるからです。

十字架の道行きの最初から、その極めてその初期から、マリア様はイエズス様の御跡を慕って歩きました。

マリア様は見ると、キレネのシモンが、強制的に十字架を担わされたではないですか。するとこのシモンは、嫌々ながら、ローマ人たちを恐れて、十字架を担います。

しかし、マリア様はおそらく、それよりももっと先に、もっと母の心に打たれて、「あぁ、この子ではなく、私が代わって十字架を担いたい。この子の代わりに、イエズスの代わりに、私が命を捧げたい」と、どれほど思った事でしょうか。

マリア様はでも、それができませんでした。なぜかというと、マリア様が今マリア様であるのは、この十字架のおかげであるからです。人となった天主が、罪の償いの為に、御血を流し、十字架を担ぎ、そして命を捧げられ、いけにえとなられる、それが為に、マリア様はマリア様としてある、この世の救いがなされる、と知っていたからです。

マリア様にとって、イエズス様を助ける事ができない、そして沈黙の内に、祈りの内に、礼拝の内に、ただ十字架に従う、という事は、どれほど大きな苦しみだったでしょうか。

イエズス様はベロニカからタオルを受けました。そして顔を拭く事ができました。マリア様はそれを見て、どれほどベロニカに感謝した事でしょうか。

しかし、もっとそれよりも前から、マリア様は何とか、イエズス様のその御体を拭きたい、きれいにさせてあげたい、と思われた事でしょうか。

イエズス様は、エルサレムの婦人を慰めます。しかし、御自分の御母は慰められませんでした。マリア様はその苦しみを深く、天主聖父に、イエズス様と共に御捧げしなければならなかったからです。

愛に満たされて、苦しみに満たされて、イエズス様の十字架の下に佇みます。

それは、愛する兄弟の皆さんと、私の罪の償いの為、この世の罪の償いの為、イエズス様と共に、共同贖い者(Corredemptrix)となる為でした。

マリア様の苦しみに思いを馳せつつ、マリア様と共に、イエズス様の十字架に佇む事ができる御恵みを乞い求めましょう。

“Stabat Mater Dolorosa.”

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


2020年4月19日の白衣の主日 聖伝のミサの報告 YouTubeの動画

2020年04月20日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

昨日(2020年4月19日)の白衣の主日の説教は「テレワーク」方式で、YouTubeでの録画でした。

もうご覧になった方々もおられると思いますが、愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。

こんな報告をいただきました。感謝いたします。

【報告】【大阪】
4月19日白衣の主日の御ミサには、19人の方々がごミサに与るお恵みを頂きました。デオグラチアス!
You Tubeにお説教をアップしてくださり、ありがとうございます。お説教をミサの前に聴いてから御ミサに預かりました。
ペトロの否みに、5つの段階があると云う黙想は、初めて聞いたお話しでした。まず最初の段階の、祈りを欠くと、次の罪へ容易く誘われよるという事がよくわかりました。お祈りは、やっぱり大切ですね。頑張ります。
イエズス様のおん脇腹の傷に手を入れる意味の黙想は、目からウロコでした。
ミサの奉献では、その事を黙想しました。


【写真】聖ピオ十世会のシスター会の着衣式 フランスにて

2020年04月20日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様!

日本から最初の聖ピオ十世会のシスター会への召命として、フランス時間の昨日、着衣式が執り行われました。

世界中で、同時に着衣式を受けたのは五名です。この日は七名が終生誓願を立て、二名が初誓願を立てた、とのことです。

日本からの姉妹の隣にいるのは、オーストラリアの女性です。

主よ、多くの聖なる修道士、修道女を与え給え!
主よ、多くの聖なる修道士、修道女を溢れるばかり与え給え!
主よ、日本からの多くの聖なる修道士、修道女を溢れるばかり与え給え!













--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
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