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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

エコン神学校の50周年記念アルバムが発行されました。

2021年10月19日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

エコン神学校の50周年記念アルバムが発行されました。

もしも入手をご希望の方がおられましたら、送料の節約のため、またミッション地域限定の特別価格で購入するために、共同購入が便利かと思います。希望される方は、お知らせください。

本来なら30,00 CHFのところを、今回に限り、特別に約半額の価格で入手が可能になると考えております。

OGPイメージ

Album photo des 50 ans du Séminaire

Connaissez-vous vraiment Ecône ? Grâce à cet album, plongez dans l’his...

Séminaire St-Pie X - CH

 


ヴィガノ・テープ質問4と5「2007年にベネディクト十六世が教会に復活させた聖伝の典礼を廃止するという決定は他と関係のない出来事ではなく、より広い視野に立って考えなければなりません。」

2021年10月19日 | カトリック・ニュースなど

【参考情報】ヴィガノ大司教(ビガノ大司教)は、カトリック教会の大司教でバチカンの高位聖職者で、在アメリカ合衆国の教皇大使も務めました。聖ピオ十世会の大司教ではありません。ヴィガノ大司教は、インサイド・ザ・バチカン誌の編集長(これは聖ピオ十世会の雑誌ではありません)のインタビューに答えています。ヴィガノ大司教の言葉は厳しいものです。フランシスコ教皇が私たちに求めているパレーシア(はっきり言う)を実践していると理解しています。愛する兄弟姉妹の皆様に参考情報を提供するというためだけにご紹介いたします。

ヴィガノ・テープ:教令「トラディティオーニス・クストーデス」
質問4

The Vigano Tapes : The Decree Traditionis Custodes
Question #4

【質問4】最近の教皇の教令「トラディティオーニス・クストーデス」(Traditionis Custodes、聖伝の守護者)は、世界レベルで起きていることとどのように関連しているとお考えですか? 言い換えれば、教皇フランシスコは7月16日に、千年以上の歴史を持つ教会の古い典礼を取り消すという、驚くべき予想外の教令を発表して、こう言っています。「私たちはこれから、唯一の典礼、1960年代に書かれ、導入された典礼を持つべきです」と。多くのカトリック信者は、古い典礼との深いつながりを持っているため、心を痛めました。大司教様は、教皇フランシスコのこの決定と、グレート・リセットにおける、この新世界秩序に教会が味方する準備をしていることとの間には関連性があると考えておられます。教会の祈りがグレート・リセットとどのように関係しているのか、説明していただけますか? 大司教様のご意見では、最近の自発教令「トラディティオーニス・クストーデス」は、世界レベルで起こっていることの文脈にどのように適合しますか?

【回答】2007年にベネディクト十六世が教会に復活させた聖伝の典礼を廃止するという決定は、他と関係のない出来事ではなく、より広い視野に立って考えなければなりません。ベルゴリオは二つの戦線で行動しています。一つはイデオロギー的な戦線であり、新しい公会議の道の失敗に関する反対意見の表明を防ぎたいというものです。もう一つは霊的な戦線であり、ミサの聖なる犠牲という客観的な善が広まるのを防ぐことを目的とするものですが、その理由は、このミサが新世界秩序(Novus Ordo Sæculorum)、つまり反キリストの支配の確立に対する恐るべき障害物だとみなす人々を支持するためです。

ベルゴリオが自分の決断がもたらす結果を明確に理解していない、とは思えませんし、教会から使徒継承のミサを奪うことが、キリストの敵と悪魔自身への援助であることを理解していない、とも思えません。それはあたかも、戦闘の真っ最中の師団長が兵士にパチンコで戦車と戦えと命令するようなもので、敵に勝利することのできるであろう最も効果的な武器を捨てることなってしまうでしょう。

私は、聖伝のミサという問題が、単に典礼に関する意見の相違ではないことを、信者や多くの司祭、一部の司教が理解し始めていると確信しています。そういうわけで、彼らが疑問に思っていることは、ベルゴリオが千年以上前の神聖な典礼に対してこれほど激しい怒りを示すことは、それを自分が支持するグローバリストの計画の実現への脅威とみなしていない限り、あり得ないのではないか、ということです。天主の恩寵により、教会の運命はこのアルゼンチン人の手中にはありません。すでに彼の遺骸の上を、バチカンのハゲタカは飛び回っています。

ヴィガノ・テープ:「袋小路に陥る」
質問5

The Vigano Tapes: “Trapped in an Impasse”
Question #5

【質問5】ヴィガノ大司教様、大司教様は、典礼を変更し、古い典礼を廃止するという決定が、この全面的な危機と新世界秩序に関係があるとおっしゃっています。教会の外にいる人々によって組織された計画に、教会がますます適応しているように見える状況に対して、教会の中の人々はどのような反応をすべきでしょうか? 市民や信者の反応はどうあるべきでしょうか?

【回答】私たちは、袋小路、行き止まりに陥っており、それが何なのかを認識しない限り、それから抜け出すことはできません。もし私たちが、現在の危機が、あたかも相対的に正常な状態にあるかのように、世俗的あるいは宗教的な権威に訴えることで解決できると考えるならば、この危機の責任が、まさに権威を持つ人々が実行した裏切りにあることを、私たちは理解しないでいるということになります。

私たちの権利を侵害した人々を断罪すべき裁判官が彼らの共犯者であるならば、私たちは自分が苦しめられた不正行為に対する正義を求めることはできません。政治家らが、自分にお金を出したり、自分を脅迫したりする人々に従っているせいで、議会でこれらの侵害に有利に投票しているならば、私たちは、政治家に頼んで、私たちの基本的な自由の侵害を取り除いてくれることを期待することはできません。また、司教たちやバチカンが、私たちの要請を自分たちの持つ権力や擁護する破綻したイデオロギーに対する脅威と考えているのであれば、私たちは司教たちや、ましてや聖座に、信者の権利を守るように求めることはできません。


10月はロザリオの月|ロザリオの力強さについて

2021年10月18日 | お説教・霊的講話

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、10月はロザリオの月です。「ロザリオの力強さ、その価値、その重要さ」について、Youtubに特別動画をアップしました。

「テレワーク」方式ではありますが、皆様にYouTubeで「ロザリオの力強さ、その価値、その重要さについて」の動画をご紹介いたします。

この動画が気に入ったら、お友達にもご紹介くださいね。

SSPX JAPAN聖ピオ十世会日本にチャンネル登録もお願いいたします。

天主様の祝福が豊にありますように!

トマス小野田圭志神父


【参考情報】ヴィガノ・テープ:新たな同盟と同盟の代償:質問2と3

2021年10月18日 | 聖伝のミサの予定

【参考情報】ヴィガノ・テープ:新たな同盟
質問2

The Vigano Tapes: The New Alliance
Question #2

【質問2】大司教様、大司教様は非常に厳しい言葉で宣戦布告のない戦争について話され、また重大な危険性について話されましたが、大司教様が強調なさったのは、私たちがグローバリストと呼ぶことのできる彼ら、つまりこの新世界秩序の構築者たち(architects)と、教皇フランシスコをはじめとするカトリック教会との間に、一種の協力関係があることです。この新しい同盟のように見えるものを、どのように説明できるでしょうか? パンデミックのナラティブ(物語)を支持し、ワクチンを推進する国家と教会の間の同盟は、どのように説明できるでしょうか?


【回答】この同盟は、国家と教会の間ではなく、ディープ・ステートとディープ・チャーチの間、つまり、それぞれの内部に存在する退廃した部分同士の間にあります。

国家は、自然法と天主の法・実定法の両方を尊重して、"bonum commune"(共通善)を追求することをその目的としています。教会は、キリストの不変の教えを尊重して、"salus animarum"(霊魂の救い、霊魂の救いは最高の法)をその目的として持っています。

ワクチンに効果がないことや、ワクチンを受けた人々に引き起こすダメージがあるという証明があるにもかかわらず、科学的根拠のない実験に人々をさらすとき、統治者が共通善を追求していないことは明らかです。

そして、世界規模で計画されているこの大虐殺を教会の位階階級が支持する限り、位階階級は人道に対する罪、さらには非常に重大な天主に対する罪の共犯者であることも同様に明らかです。ベルゴリオの最高法院(サンヘドリン)は、明らかにグレート・リセットの計画と一体化しています。なぜなら、一方では、カトリック教会の目的とは無関係の目的を追求しているからであり、他方では、新秩序の観点から、その共犯が何らかの政治的・経済的な利益をもたらすことを期待しているからです。

この犯罪的な共犯関係は、誰の目にも明らかであり、さらにベルゴリオの執拗なワクチン接種キャンペーンによって証明されています。このキャンペーンは、道徳的な脅迫によって、実験的な遺伝子血清の接種をすべての人に押し付けようとしています。

最近、ベルゴリオはこの恥ずべきプロパガンダに北米、南米の枢機卿や司教を巻き込んでおり、その中には米国カトリック司教協議会会長であるロサンゼルスのゴメス大司教も含まれています。彼らもまた、重大な人道に対する罪の責任を負っているのです。この地獄のようなグローバリストの行動計画(アジェンダ)に高位聖職者たちがスキャンダラスに従属していることを超えているのは、ベルゴリオ自身の最近の異端的な言動だけです。

【参考情報】ヴィガノ・テープ:同盟の代償
質問3

The Vigano Tapes: The Price of the Alliance
Question #3


【質問3】大司教様は、"伝統的なキリスト教の目標とは異なる目標を持つ人々"と恥ずべき同盟を教会が結んだと言っておられます。大司教様のお考えでは、教会はこの選択をしたことでどのような代価を払っているのでしょうか? なぜこのような選択をしているのでしょうか? フランシスコの教会は、主流のナラティブ(物語)を支持することで、どのような代償を払うことになるのでしょうか?

【回答】聖座とその周辺団体のすべてがパンデミックの物語に隷属することは、スキャンダラスな裏切りの "pretium sanguinis"(血の代価)【マテオ27章7節】であって、教会の位階階級は、一部の例外を除いて、エリートによるグローバリストの計画と完全に一体化しているとみなされており、それは公衆衛生問題だけでなく、何よりもグレート・リセットとその土台であるイデオロギー的構造全体に関することについてもそうです。それを行うために、位階階級は教理を棄て、キリストを否み、教会の名誉を汚さなければなりませんでした。

マルサス的環境保護主義(ecologism)、平和主義的な(irenicist)エキュメニズム(これは普遍宗教(世界宗教)形成への前触れです)、クラウス・シュワブと国際金融ファミリーが理論化した「第四次産業革命」などが、ベルゴリオのことを、中立的な傍観者ではなく(それ自体がすでに前代未聞のことです)、実際には熱狂的な協力者として見ています。

ベルゴリオは、自らの道徳的権威を濫用して、伝統的な社会を解体するプロジェクトを"ad extra"(教会外で)支援し、一方、"ad intra"(教会内では)、教会を解体して、メーソンの影響を受けた慈善団体に置き換えるプロジェクトを追求しているのです。そして、この冷酷で残酷な虐殺に直面して、大多数の司教が沈黙している、というよりもむしろ、恐怖や自分の利益やイデオロギー的な盲目さから従順に協力しているのを見ることは、つまずきを与えるものであり、大きな悲しみの源でもあります。

一方、今日の位階階級は公会議追従派の出身で、この進化を考慮して形成され、選ばれてきました。司教団に加えて、修道会、大学、カトリック団体のすべてが、公会議以来、数世代の聖職者、政治家、知識人、企業家、銀行家、教授、ジャーナリストを形成する第五列【スパイ、裏切者】によって占められ、彼らに進歩的なイデオロギーを教え込んでいるのです。そして、政治や文化の分野で左翼が行ってきたように、教会内部でも革新主義者たちは反対の声を排除し、協力しない人々を追い出し、抵抗する人々を追放してきました。

今日、私たちが目の当たりにしている迫害は、数十年前のものと変わりませんが、以前は個人や支配階級に集中していたものが、今は大衆にまで拡大しています。これは世俗の世界と教会の世界の両方に当てはまり、ディープ・ステートとディープ・チャーチの間の "pactum sceleris"(犯罪的陰謀)を裏付けています。この陰謀においてイエズス会の役割が決定的であり、ロヨラの聖イグナチオが定めた規則に違反して、歴史上初めてイエズス会の修道者がペトロの座に座っているのは偶然ではない、と私には思えます。


カトリック聖伝のミサの報告 聖ピオ十世会 Traditional Latin Mass in Tokyo and Osaka, SSPX JAPAN

2021年10月17日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様

今日東京のミサに来られた方は、子供達も入れて合計109人でした。大阪では24人でした。

先日フィリピンのダバオにある修練院のために特別献金を行いましたが、シスターたちからお礼の手紙をいただきましたのでご紹介いたします。愛する兄弟姉妹の皆様の寛大な心を感謝いたします。

【報告】【東京】
Dear Fathers:
Shown below are the number of attendees at the masses in Tokyo today. The total number of attendees at the masses in Tokyo today was 109, including children.

09:00 mass
M: 19 (incl. 5 children)
F: 21 (incl. 4 children)
Total: 40 (incl. 9 children)

11:00 mass
M: 24 (incl. 6 children)
F: 20 (incl. 5 children)
Total: 44 (incl. 11 children)

12:30 mass
M: 14 (incl. 0 child)
F: 15 (incl. 1 child)
Total: 29 (incl. 1 child)

Total of 3 masses (excl. 4 people who participated in multiple masses)
M: 55 (incl. 11 children)
F: 54 (incl. 10 children)
Total: 109 (incl. 21 children)


ロザリオでイエズスの聖心の憐みを黙想する|「私がおまえを憐れんだと同様に、 おまえもまた仲間を憐れまねばならないはずではなかったか」

2021年10月16日 | お説教・霊的講話

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、2021年10月17日は聖霊降臨後第二十一主日です。

「テレワーク」方式ではありますが、皆様にYouTubeで「聖霊降臨後第二十一主日の説教」の動画をご紹介いたします。

この動画が気に入ったら、お友達にもご紹介くださいね。

SSPX JAPAN聖ピオ十世会日本にチャンネル登録もお願いいたします。

天主様の祝福が豊にありますように!

トマス小野田圭志神父


聖マキシミリアノ・コルベ「天主の敵が優位に立つのを放っておけるだろうか。そして、祈りはするが活動はしないと言うことが考えられようか。」

2021年10月16日 | M.I.(無原罪の聖...

《汚れなく宿り給いし聖マリアよ、
御身により頼み奉る我らのため、
また、全て御身により頼まぬもののため、
とくに、秘密結社の回心のために、祈り給え。》

汚れ無き聖母の騎士会の構想

 1917年1月20日の朝、神学生たちは例のごとく祈りをするために集まっていました。マキシミリアノ神学生も中に混じって、慎ましく自分の席で祈っていました。この日は、聖コルベの生涯のうちで最も荘厳かつ決定的な日の1つになろうとしていました。校長ステファノ・イニューディStephano Ignudi神父は、黙想書を朗読し、その日の祝日の注解をしていました。実にその日は、汚れ無き聖母の勝利の日だったのです。その年、ローマではその日ユダヤ人ラティスボンの回心の75周年を祝っていたのです。

 ちょうど75年前の1842年1月20日、フラッテの聖アンドレア教会でユダヤ人のアルフォンソ・ラティスボンに御出現になり、ラティスボンはカトリックに改宗しました。彼はこう語っています。「聖母は私に何もおっしゃりませんでした。しかし、私は全てを理解しました。」

 ラティスボンは回心の後、司祭となりマリア神父と呼ばれることになります。校長イニューディ神父は敬虔な雄弁をふるい、ほとんどが外国人である若い神学生たちに向かって、このラティスボンの回心の話をしていました。校長神父はその時、ラティスボンが、回心の時、手元に不思議のメダイを持っていたことを付け加えました。そうです、ラティスボンの回心は、不思議のメダイの効果を保証する多くの奇跡の一つだったのです。

 1830年、パリで聖カタリナ・ラブレに純白な姿の聖母が御出現になったちょうどその時のように、1917年1月20日、マキシミリアノ神学生の眼前に汚れ無き聖母が浮かび上がり、不思議なメダイを楯とも旗印ともする聖母の騎士会Militia Immaculataeの創立を思いついたのです。

 神学校での生徒長であったヨゼフ・パル神父の証言を聞いて下さい。彼は、ルーマニア人であり、聖コルベの親友であった方です。

「あの瞬間から、マキシミリアノ神学生はなすべきことについて確信を抱いたようである。彼は顔を輝かせ、喜びにあふれながら、ラティスボンの改宗について、聖母マリアの偉大な御力の働いたことを話し、微笑みながら私に向かって、全ての異端者、とりわけ秘密結社の撲滅のために聖母マリアに祈らなければならないといった。1月から夏休みまで、彼はたびたびこの問題について話した。・・・」(アントニオ・リチャアド神父著『福者マキシミリアノ・マリア・コルベ』1971年愛社発行p56)

 1917年1月20日、朝の黙想の決心から、汚れ無き聖母の騎士会の構想が出来上がった。と言うよりも現実化されたのです。何故なら、その後のことは、単に教会の認可を得て正式に会を発足させる準備に過ぎなかったからです。

秘密結社設立200年祭

 1917年は、秘密結社がロンドンで結成されて(1717年)からちょうど200年目に当たっていました。秘密結社は、以前からカトリック教会破壊のために特にローマを目標に盛んに教会破壊工作を仕掛けていました。ローマを訪れた外国の巡礼者たちは、カトリック教会の中心地、キリストの代理者のお膝元において、最も悪魔的な反教会主義、反聖職者主義の宣伝が行われるのを、何とも複雑な思いで眺めねばなりませんでした。

 1894年には、天主を天主とも思わない破廉恥な冒涜者エミリオ・ゾラが、ローマ市議会から歓迎会を受け、反教会的な政府代表者どもは、ポンペイの聖母の巡礼所に反対宣伝工作を働き、教皇ピオ9世からベネディクト十五世に至るまでの歴代の諸教皇たちに絶えざる冒涜的な攻撃を浴びせかけていました。

 秘密結社設立200年祭には、ローマでかつて無いほどの汚聖と悪魔的なお祭り騒ぎとが荒れ狂ったのです。秘密結社の行列は、大天使聖ミカエルがルチフェルに踏みつけられているのぼりを掲げてローマの町を練り歩いたのです。しかも、バチカンの聖ペトロの広場には「サタンはバチカンから世界を支配する。教皇はサタンに仕えなければならないだろう」と書いた冒涜的なのぼりや悪魔崇拝の旗までが現れたのです。

 天主はこの悪魔的破壊工作に対して、新しい戦士を準備されたのです。汚れ無き聖母の戦士たちです。マキシミリアノ神学生は、天主のご計画に従って「汚れ無き御やどり」の旗印を打ち立てた大きなフランシスコ会の船を再出航させるために、錨を上げようとしていました。天主は、聖コルベを使って、汚れ無き聖母の御導きのもとに戦う、新しい霊戦を始め給うのです。

騎士会の最初のメンバーたち

 それから10ヶ月後の10月16日夕暮れ、つまり、10月17日の聖女マルガリタ・マリア・アラコックの祝日の前日に、そして図らずもファチマの聖母の最終の御出現と太陽の大奇跡の4日後、聖コルベは校長室に隣接する部屋に6名の神学生すなわち「新しい騎士」志願者を集めたのです。そして自分が一人で練り上げたプログラムを書いた小さな紙切れを朗読しました。それは現在では誰でも知ることになったあの聖母の騎士会証書と同じものでした。この騎士会創立に参加し、司会者であったヨゼフ・ペトロ・パル神父の言葉をまた聞いてみましょう。

「彼は我々に承認と署名を求めた。最初に署名したのは司祭であり年長者である私だった。マキシミリアノ神学生は最後に署名したように思う。・・・この個室から誰にも気がつかれないように全神学校の聖堂[の汚れない聖母の祭壇]におもむいた。そこで私は不思議のメダイを祝別し、それを騎士会の最初のメンバーたちの肩に掛け、更に私にも、マキシミリアノ神学生にもかけた。これが終わると我々は密かにめいめいの個室に引き下がった。いっさいは秘密のうちに行われた。知っているのは校長神父だけだったが彼は出席しなかった。こうして聖母の騎士会の土台はおかれたのである。」(前掲書p60)

聖母の騎士会のプログラム

 このときのプログラムの原文はラテン語で書かれていました。この規約の内容は次の通りです。

汚れ無き聖母の騎士会

「彼女は汝の頭を踏み砕くべし」(創3:15)
「御身一人よく全世界の異端を滅ぼし給えり」

1目的

罪人、異端者、離教者、ユダヤ人、ことに秘密結社の回心、及び汚れ無き童貞聖マリアの御保護と仲介のもとに全ての人の成聖に努力する。

2条件

イ、汚れ無き聖母のいと清き御手の中の道具として、自己を全く奉献する。
ロ、不思議のメダイを身につける

3手段

イ、少なくとも一日一回次の射祷と共に聖母マリアに祈る。
ロ、身分・状態・境遇などに応じたあらゆる正当な手段を使い、ことに不思議なメダイの配布につとめる。

聖なる童貞女、インマクラータ(無原罪聖母)マリアへの奉献の祈り

聖マキシミリアノ・マリア・コルベ(1917年10月16日)
トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)訳

ああ、インマクラータ(無原罪聖母)よ、
天と地の元后、
罪人の拠り所、
愛深き我らの母よ、
天主は、あわれみの秩序のすべてを
御身に委ねることを望まれ給うた。
不肖なる罪人、我(名前)は、
御身の足もとにひれ伏し、
御身にひれ伏してこいねがい奉る。
我がすべてを全く、
御身のもの、御身の所有物として
受け取り給え。
また、我について、
霊と肉体のすべての能力について、
我が全生涯、死、永遠について、
御身がよりお望みになることを全て成し給え。

もしそれが御身の御心にかなうなら、
我が、 御身のインマクラータ(無原罪)の憐れみ深い御手のうちに、
道具としてあるように、
御身について言われた「かの女は、おまえの頭を踏みくだく」
また「御身は、ひとりで全世界の異端をことごとく滅ぼされた」
が実現されるべき御業のために、
我が全てを全く使い給え。

道を迷い、生ぬるくなった、
かくも多くの霊魂たちに、
御身を知る喜びを引き起こさせ、
御身の栄光をこれ以上ないほど最高にいや増し、
かくてイエズスの至聖なる聖心のいとも甘美なる御国が、
最高度に拡張するために、
御身に役立つ道具として。

御身はイエズスの聖心に入り給い、
そこで御身は回心と成聖の聖寵を祈り求め給い、
御身のみ手を通してイエズスの至聖なる聖心から、
全ての聖寵は、我らにたどり着くなり。

R 聖なる童貞女よ、我をして御身を讃えしめ給え。
V 御身の敵に立ち向かう力を我に与え給え。


聖母の騎士会とは?

 以上の規定を持った聖母の騎士会とは何なのでしょうか。

聖母の騎士会M.I.は、純粋な信心会であり、入会者は聖母マリア様の光栄のために働かなければなりません。入会者は聖母の御徳、特権、聖母に関する教義をよく理解しなければなりません。聖母の騎士会は、キリストとその教会に敵対する、公然たる或いは秘密な悪の力に対する解毒剤なのです。聖母の騎士会とは、汚れ無き聖母のご指導のもとに、キリストと、キリストの建てた教会とを擁護するために戦う十字軍の運動なのです。

 秘密結社とその陰惨な起源に対して、聖コルベはとりわけ深い歴史的、哲学的な深い知識を要しませんでした。何故なら、聖マキシミリアノはローマでまざまざと秘密結社フリーメーソンの真の姿を見せつけられたからです。秘密結社には、政治を支配し、権力を握ろうという単なる政治運動以上のものがあります。秘密結社は、結社員に聖会進出の近道を与えるという政党以上のものがあります。はっきり言います。聖コルベは秘密結社がキリストとその教会に敵対することを目標とする団体であることを見抜いていたのです。

 若き神学生マキシミリアノ・マリア・コルベは、創世記の言葉「おまえと女との間に、おまえの子孫と女の子孫との間に敵対をおこう。彼女はおまえの頭を踏み砕き、おまえは彼女のかかとをかむであろう。」の中に、世界を二分する陣営の姿を認めていたのです。この聖書の言葉はマリアのことサタンのことの間に繰り広げられる個人的と言うよりも、社会的闘争を預言しているからです。この鮮やかで慰めに満ちた預言には、光の子らと闇の子ら、天主の御国とサタンの国、キリストを認めるものとキリストを否定するもの(反キリスト)、教会と反教会、と言う世界を二分する避けることの出来ない対立があることが語られています。

 秘密結社は起源が有史以前に遡るものです。秘密結社は、真の天主に逆らい、教会の生命に対してやむことなく戦う地獄の勢力の化身なのです。天主の国に属するものは、最後に勝つでしょう。キリストに属するものは、反キリストをうち砕くでしょう。光の子に属するものは、この預言された勝利者である汚れ無きマリアによって勝利するでしょう。

マキシミリアノ神学生の言葉

 聖なるマキシミリアノ神学生の言葉を聞いてみましょう。

「天主の敵が優位に立つのを放っておけるだろうか。そして、祈りはするが活動はしないと言うことが考えられようか。

 私たちには、天主と汚れ無き聖母の御保護という最も強力な武器があるではないか。全ての異端者の撲滅者にまします〈汚れ無き聖母〉は、ご自分の指導に従順で忠実な僕を見出すなら、鎌首をもたげる敵に戦場を譲ることは決してなさらないだろう。かつ、聖母は思いも及ばない新しい大勝利を納め給うだろう。

 確かに、聖母は私たちを必要とはなさらない。しかし私たちに報いを得させようと、私たちをお使いになる。また、世間が軽蔑し、嘲笑するようなみすぼらしい人間、方法を使って、より大きな勝利を得ようとなさるのだ。

 私たちは聖母の御手の中の従順な道具となって、あらゆる正当な手段、例えば聖母に関する出版物、不思議のメダイの普及、また祈りと良い説教などを持って働く必要がある。

 だから、マリアの使徒職の手段は、汚れ無き聖母の御旗のもとに戦う意志を定め、騎士会に入会することだと言えよう。入会者は会員証として不思議のメダイを身につけ、聖母の御保護を願うために日中たびたび射祷を唱える。分けても教会の最大の敵である秘密結社の回心のために祈るのである。」

 聖母の騎士会は特定な人々の育成を目的とする信心会ではありません。マキシミリアノ神父はこう述べています。

「騎士会は群衆を動かして、群衆を悪魔の手から奪い返し、聖母に捧げられたものとし、汚れ無き聖母を通じて天主の御国の拡張のために英雄的な自己放棄の頂上にまで至らせるのである。騎士会にはあらゆる修道会、信心会、施設が参加することが出来る。騎士会に属すると言うことは、各メンバーに出来るだけ使徒活動に従属することを可能にする。このようにして、めいめいの身分、職業においてキリスト教的完徳が完成されていく。」

「愛する兄弟たちよ、聖母に信頼しましょう。聖母がましますことを信じましょう。聖母の光栄を表すことが必要であると信じましょう。聖母が私たちをご覧になり、私たちの願いを聞き入れ給うことを信じましょう。また、私たちは彼女のものとして、全く彼女に依存していることも、信じましょう。イエズス・キリストは人間として、天の御父の御もとにおける私たちの仲介者です。聖母マリアは、私たちとイエズス・キリストとの間に立つ仲介者であり、全ての聖寵は彼女を通して下るのです。聖母はイエズス・キリストによって仲介者と定められました。私たちはそれを堅く信じます。私たちは、聖母から聖寵を受け、聖母は私たちをイエズスの至聖なる聖心にお導き下さるのです。私たちの勝利というのは霊魂の救いです。」

「霊魂の成聖のために働こうと思うものは、まず自分から始めなければなりません。それゆえ、彼は真っ先に汚れ無き聖母と最も親密にならなければなりません。それで彼女から、人生のあらゆる瞬間毎に、より完全に天主の愛に進むことが出来るように、お恵みを受けなければならないのです。最も完全な方法で聖母に近づくものとは、自分の聖母の持ち物として捧げる人です。汚れ無き聖母へのまったき奉献、これが第1のかつ本質的な条件です。」

 聖コルベは、この聖母の戦士たちが世界中に広がらなければならないことを確信していました。或る証人はこう言っています。

「彼は布教活動について、熱情を込めて話をしていました。そしてある日、「汚れ無きマリアの戦士たちがポーランドだけではなく、ヨーロッパ、中国、日本、そして全世界に必要だ」と私が彼にいうと彼は非常に興奮し体をわなわなと震わせていました。」

「汚れなく宿り給いし聖マリアよ、御身により頼み奉る我らのため、また、全て御身により頼まぬもののため、とくに秘密結社の回心のために、祈り給え。」

 ローマで聖マキシミリアノ神学生と神学校生活を共にした同級生の証言によると、「私は一生の間、生きている人々の中で、マキシミリアノ神父よりも聖母を愛したという人に出会ったことがありません。彼は至聖なるマリアの本当の子でした。」(ヨゼフ神父)

 国際大神学校の校長イニューディ神父も、生徒名簿の277番にこう記録しています。

「マキシミリアノ・コルベ。ガリチア管区出身。1912年10月29日入学。1918年4月28日司祭叙階。グレゴリオ大学にて哲学博士号修得。1919年7月22日、本校にて神学博士号授与。1919年7月22日卒業。聖なる青年sanctus juvenis。」

聖コルベの決心

 聖コルベは1920年2月、ポーランドのクラコビアで黙想会を行いました。彼は、こう決心しました。

《〈毎日読み返すべき生活の規則〉
1 私は聖人、しかも、大聖人にならなければならない。
2 天主の光栄のために汚れ無き聖母を通じて、私、並びに全ての霊魂たちを救わなければならない。
3 あらかじめ大罪からだけではなく、意識してする小罪も避けること。
4 許してはならないこと
 イ 悪が償いとその根絶なしに残ること
 ロ 善が実らないこと、または、善が増大しないこと

10 おまえは汚れ無き聖母の独占的、無条件的、不解消的、かつ完全な所有物であることを覚えよ。おまえが持つ、或いは、持つであろう全ての言葉、考え、行為、傾向(好み、無関心)などは、全て聖母の完全な所有物であることを忘れてはなら無い。あらゆることについて「おまえが」ではなく「聖母が」お望みのままになし給わんことを。同じく、おまえの全ての意向も、聖母のものであり、聖母がそれを自由に支配し、改め、実施し給わんことを。何故なら、聖母は誤ることが出来ないからである。おまえは聖母の御手の道具だから、聖母がお望みになることのみをしなければならない。全てを聖母の御手よりいただけ。幼子が母に頼るように聖母に頼れ。聖母に信頼せよ。聖母の光栄のために働き、おまえとおまえのことについては聖母に委ねよ。いっさいのものは聖母から受けたものであることを認識しなければならない。おまえの働きの実りは全て聖母との一致にかかっている。あたかも聖母が天主のあわれみの道具であるように・・・。

 生(各瞬間)、死(いつ、どこで、どのように)、私の永遠、全ては聖母よ、御身のものなり。私のよりどころである聖母によればいっさいは可能。

 内的生命---何よりもまず、自己の成聖、同じく他人の成聖のために尽くす。》

コルベ神父の日本で受けた秘密

「1937年1月10日、日曜日、夕食後私たちはヤセルカと呼んでいたかわいらしいクリスマス劇を見ることになっていました。それはホールで上演されることになっており、修道士や小神学生が役者でした。誰もがこの夕べを楽しみにしていました。マキシミリアノ神父は夕食の時に劇の発表をしましたが、終生誓願者で自分と話をしたいものは食堂に残っても良いと告げました。

 夕食が終わって、ほとんどのものは劇を見に行きましたが、かなりのもの、ヒラリオ、カミロ、ルカ、エミリオ、ピオ・バルトシらの神父は食堂に留まりました。マキシミリアノ神父は『年齢に従って机を囲みましょう。打ち明け話があります。』と簡単に言いました。

 私たちは座りました。コルベ院長の右にピオ神父、そしてその周りに一同修道誓願をたてた順に席を占めました。マキシミリアノ神父は、慈愛の波に押し流され、かすかな感動に打ち震えながら話し出しました。

『私はおまえたちと一緒にいます。おまえたちは私を愛しており、私はおまえたちを愛しています。私は死にますが、皆さんは生き残るでしょう。

 この世を去る前に、記念を残しておきたいと思います。汚れ無き聖母のみ旨を果たすことを望みつつ、私は各自の自由に任せて、終生誓願者だけが残るようにしました。汚れ無き聖母がおまえたちをしてここに残るようにお望みになったのは1つの試しだと思います。

 おまえたちは私を院長神父と呼びます。その通りです。また私を編集長神父と呼びますが、それもその通りです。私が修道院と印刷所において、院長であり、編集長です。しかし、それにもまして直接に私はおまえたちにとって何者でしょうか。私はおまえたちの父親です。おまえたちの肉親の父親より以上に、私はおまえたちの父なのです。

 おまえたちは私を通じて霊的生命を受けました。おまえたちは私を通じて、この世の生命を越え、聖なる生命つまり修道生活への召命を受けました。私の言うことは本当のことではないですか。』

『確かに本当です。あなたがおいでにならなかったなら、聖母の騎士も、ニエポカラヌフも、私たちも、皆今ここにはいないでしょう。』と一人が答えると、別の一人は、『わたしは聖母の騎士誌を読んで、フランシスコ的使徒職を知りました。』と付け加えました。

また別のものは、『汚れ無き聖母の騎士誌は、私の中に修道生活への召命を芽生えさせました。』と述べました。

 このように各人様々な経験を淡泊に打ち明けたのですが、その後でマキシミリアノ神父は再び語り始めました。

『そうです。私はおまえたちの父です。私に対して院長とか編集長とかとして対するのではなく、単に父として接して下さい。おまえたちも気がついていると思いますが、私が話すときはいつも「おまえ」という呼びかけを使うのを知っているでしょう。そのわけは父親はそのこを呼ぶのに「おまえ」という親しい表現しか使わないからです。」

『愛する子供たちよ、聖母を愛しなさい。知っている限り、出来る限り、愛しなさい。』

 「皆を見回しながら、神父は心にある何か大きな秘密を打ち明ける様子を示していました。ただ、彼の深い謙遜がそれを妨げているようでした。遂に、恥ずかしそうに頭と目をおろし、感動を隠しきれなくなりました。その時の空気は何かしら、今から打ち明けられようとする神秘のように、厳かでした。神父は話し始めました。

『愛する子供たちよ、おまえたちは私がずっとおまえたちと一緒にいることが出来ないと言うことも知っているね。だから、記念として、何か言い残したいと思います。』

皆は異口同音に『どうぞおっしゃって下さい』と叫び、息をのみました。

『愛する子供たちよ、私がどんなに幸福か知ったなら・・・。私は幸せと平和であふれています。こんなに大きな幸せと平和を、この世でも味わうことが出来るのです。生活の矛盾の中にありながら、私の心の奥底には、いつも変わらない静けさが漂っています。愛する子供たちよ、汚れなき聖母を愛しなさい。聖母を愛するなら、聖母はおまえたちを幸せにして下さるでしょう。聖母に限りない信頼を寄せなさい。全ての人に汚れなき聖母を理解する恵みが与えられているのではありません。祈りによってのみ得られるものなのです。天主の御母は、至聖なる御母です。私たちは、〈母〉と言う言葉が何を意味するかを知っています。しかし、聖母は天主の御母であり、聖霊のみがご自分の花嫁を望む人に、望むときに、お知らせになるお恵みを与えになられます。・・・まだ、何か言いたかったのですが、これで十分でしょう。』

神父は一同を遠慮がちに見回されました。

私たちは、彼に、何も余すことなく打ち明けて下さるようにと願いました。彼は続けました。

『分かりました。言いましょう。先ほど私は非常に幸福で喜びに満ちあふれている、と言いましたね。それは、私が確実に天国に行けるという保証を与えられているからなのです。・・・愛する子供たちよ、聖母を愛しなさい。知っている限り、出来る限り、愛しなさい。』

 神父は、以上のことを感動にふるえつつ、目に涙を浮かべながら言いました。しばらく沈黙が続きましたが、ややあって彼はその沈黙を破りました。

『このことを教えたのは、もう充分でしょう。』

『まだ少なすぎます。もっと言って下さい。神父様、私たちはもうこのような最後の晩餐を過ごすことがないでしょう。』

『おまえたちがそんなにもせがむから、これだけ付け加えます。私が言ったことは、日本であったことなのです。愛する子供たちよ、もうこれ以上は言いません。このことについてもうこれ以上何も尋ねないで下さい。』

・・・

『私は秘密を明かしました。それはおまえたちに、艱難の時に力と精神的エネルギーを注ぎ込むためです。・・・愛する子供たちよ、素晴らしいことは望まないようにしましょう。けれども汚れなき聖母のみ旨を果たすようにして下さい。私たちの意志ではなく、聖母のご意志をです。・・・』

例外的な集いは終わりました。私たちは心だけではなく、唇にさえも、『汚れなき聖母を愛しなさい!愛する子供たちよ、汚れなき聖母を愛しなさい!』とつぶやきながら食堂を出ました。」(pp. 256-261)

聖母の御像がモスクワの中心に

 ロシアについてもマキシミリアノ神父はある程度その未来を承知していたと思われます。1937年2月、聖母の騎士会の20周年記念行事の際、聖コルベは講演しました。その公演中、聖なる創立者はこう主張したのです。

「汚れ無き聖母の騎士たちの手によって、聖母の御像がモスクワの中心に押し立てられるだろうと言うことが、遠い将来のことであるとか、単なる夢に過ぎないとか思わないようにしましょう。」(p265)

 そうです。汚れなき聖母を愛しましょう。汚れない聖母を私たちの知りうる限り、出来る限り愛しましょう。聖コルベに続きましょう。汚れなき聖母の戦士として戦いましょう。日本の回心のために、聖母の汚れなき御心に祈りましょう。我が祖国日本が、聖母の汚れなき御心にかなう、汚れなき御心の御国となるように、祈りましょう。日本のあらゆるところで、聖母の汚れなき御心が讃えられ愛されますように!

「汚れなく宿り給いし聖マリアよ、御身により頼み奉る我らのため、また、全て御身により頼まぬもののため、とくに秘密結社の回心のために、祈り給え。」

 


無原罪の聖母の騎士:指導司祭の手紙第17号「眠ってはなりません、特に今は!」2021年10月16日はM.I.の創立記念日です

2021年10月15日 | M.I.(無原罪の聖...

聖伝の無原罪の聖母の騎士
Father Director's Letter No 17
指導司祭の手紙第17号

私たちは眠ってはなりません、特に今は!

親愛なる無原罪の聖母の騎士の皆さん、

事態は急展開しています。四方から敵が総攻撃を仕掛けてくるように見えます。このような時代に、誰によって確実な勝利がもたらされるのかを知らない人は滅びます。

「荒らす者のいとわしきもの」【マテオ24章15節】は、これまで知られていなかった残忍さをもって、電撃的な速さで広がっています。2021年7月16日、教皇は聖伝の聖なるミサに、いわば死刑を宣告しました。ファチマでは口による聖体拝領が禁じられていますが、これは世界中の非常に多くの教区と同じです。そういうところでは、司祭がいまでもあえて何人かの口にご聖体を授けようものなら、司祭はそのために罰せられています。注意していただきたいのは、これらの司祭の多くは、自ら手にご聖体を授けざるを得ない状態に甘んじていることです。これが意味するのは、教会の聖伝の教え全体を理解するには、まだ多くのことが必要だということです。結局、手による聖体拝領は、たった一回であっても、客観的に見れば恐るべき冒涜なのです! これらの司祭の中には、文字通り霊的に滅びる者もいれば、あらゆる種類のカリスマ的グループやセクトに転向したり、ご出現とされるものに執着したり、地下に潜ったり、支援や指導なしに独自の霊的スープ(ごった煮)を作る【自己流の】一匹狼になったりする者もいます。このようにして、保守派の間では絶望的な混乱が日に日に高まっているのです。

そのような司祭や信者の聖伝のミサへの道は、非常に長くかかることがよくあります。彼らは混ぜ物のない純粋な教えをほとんど知りません。保守的なカトリック信者は、自分たちの牧者に見捨てられ、追い出された後、千もの小さなセクトに分裂し、そのすべてが、カリスマ的な指導者、司祭、幻視者のいずれかが亡くなった後、無に帰するという大きな危険性があります。私が親交を持っている高位聖職者たちによれば、これこそが、聖伝のカトリック信者を脅かす最大の危機なのです。

ですから、私たちは、しっかりとした堅固な構造体【聖ピオ十世会】に結び付けられていることに、いったいどれだけ感謝しなければならないでしょうか。言葉にならないほどです。その構造体は、一切の妥協や追加をすることなく、カトリックの真理全体に揺るぎなく忠実であり続けています。その構造体は、天主の御摂理のおかげで、聖にして母なる教会の生活とわざの全体を、いわば小型版で継続することができています。その構造体は、60年間、多くの司祭や信者の心の中に漂ってきたすべての誤謬、一部は善意であっても、私たちに受け継がれてきたカトリックの信仰についての知識の欠如から生じたすべての誤謬から解放されています。

しかし、私たちにとっては、これだけでは十分ではありません。自分が受けたものを他の人に伝える努力とは別に、もう「一つの」救いの手段があります。しかし、私たちはそれを十分に使っていないのです。上記のような混乱した司祭や信者のほとんど全員は、あらゆることにもかかわらず、依然として共通する一つのものを持っており、共通の命綱を頼りにしていると言えるでしょう。それは、無原罪の聖母とそのロザリオです。ファチマの聖母の言葉によれば、これらは終末の時代のために残された最後の二つの救いの手段なのです。

もし私たちがこのことをさらに確信していたなら、無原罪の聖母の騎士として、次のファチマでのマリアの呼びかけに、さらに大きな熱意をもってお応えすることができるでしょう。「イエズスは、人々が私を知って愛するようになるために、あなたたちを利用したいと思っておられます」。何と責任ある使命でしょうか!

今、多くの友人の司祭たちによれば、善意の人々に聖母に関する書物、不思議のメダイ、ラ・サレット、ルルド、ファチマからの本物のメッセージをあふれさせる時期に来ています。しかし何よりも、私たちはこれらの人々を小さな軍隊、霊的な家族として団結させなければなりません。この家族は、多くの人々にとって、私たちの時代の暗闇の中で最後の確かな光となるでしょう。なぜなら、そこでは、しっかりとした霊的な栄養、教え、そして何よりも、この涙の谷で屈しないために必要な手段を受けることができるからです。

苦悩の中にあっても、私たちが献身的に取り組んでいるこの救いの活動以上に栄光あるものはないという事実を見落としてはなりません。

私たちがこれまで以上に善を行い、聖伝全体、唯一にして真のカトリックと使徒継承の信仰に人々を回心させる「御身の」道具となることができますように。私たちの周りが暗くなればなるほど、無原罪の聖母は海の星としてさらに明るく輝いて、私たちをお導きになり、霊魂たちを滅びからお救いになるのです。

先日、カラガンダ(カザフスタン)のヤン・レンガ(Jan Lenga)名誉大司教がワルシャワの無原罪の聖母の騎士会(MI)本部を訪問されました。彼は、「これは私たちの時代のための天主のみわざです」と熱弁をふるわれました。そして、書物やメダイの配布に協力することを約束してくださいました。別の司教は、「今まで以上に、皆さん(私たち騎士会のこと)は、マリアを通して人々を天主に導くことができます」と言われました。

信者、修道者、司祭、司教など、聖伝に触れようとする人がこれほど多くなったことはありません。このような探し求める人々が、私たちに「時間がない」という理由で、私たちから無下に扱われるとしたら、それは恥ずべきことです。私たちの使徒職の分野が拡大するにつれ、できるだけ多くの人々を聖母の足元に置くための努力を惜しまないよう、聖母が私たちを招いておられることは明らかです。

450年前の今日、ロザリオの聖母はレパントで栄光ある勝利を収められました。しかし、それは、聖母がその勝利のために命を捧げた道具である人々をお持ちだったからであり、その一部の人々は戦いに倒れたのです。確かに「神聖同盟」の兵士たちは聖人とは言えませんでしたが、寛大で犠牲になる覚悟があり、聖母への信頼に満ちていました。彼らの足跡をたどることは、私たちにとってどれほどの模範となるでしょうか!

戦略は単純であり、それを強化する必要はありません。マキシミリアノ・コルベ神父は、その知恵ですべてを用意してくれましたから、私たちは、神父が生涯を通じて無原罪の聖母の騎士会に与えた以下の教えに従うだけでいいのです。

1.マリアを知ること。私たちのすべての書物、「電子的使徒職」、講話や説教はこの目的に役立ちます。
2.マリアを愛すること。祈り、犠牲、不思議のメダイの配布、M.I.のさまざまな活動を通して、マリアが失われた子どもたちをお救いになるのを助けること。
3.他の人々がマリアを知るための道具となること。使徒職において創意工夫を凝らし、天主の御あわれみの「弾丸」を人々に何度も浴びせることをやめないこと。
4.他の人々がますますマリアを愛するようになるための道具となること。私たちの模範によって、マリアの愛を私たちが反映することによって、マリアと御子への私たちの忠実によって。

2021年10月16日は、またM.I.の創立記念日です【1917年10月16日ー2021年10月16日】。この日、私たちは、マリアの汚れなき御手の道具として、マリアへの奉献を更新し、全贖宥を得るだけでなく、何よりも、私たちの心を広げ、愛する子どもたちである霊魂たちの救いのための聖母自身の熱意で満たしてくださるよう無原罪の聖母にお願いしたいと思います。

私は心を込めて皆さんに挨拶し、私の司祭としての祝福を送ります。

2021年10月7日、聖なるロザリオの祝日に、ワルシャワにて。

カール・シュテーリン神父

【下の画像をクリックして“Knight of the Immaculata” No. 26をダウンロードしてください。】


ヴィガノ・テープ:インサイド・ザ・バチカンの編集長ロバート・モイニハンによるヴィガノ大司教への質問その1:現在のパンデミックと、教皇フランシスコの指導の下にあるカトリック教会の現在の混乱と危機について

2021年10月15日 | カトリック・ニュースなど

The Vigano Tapes : Introduction and Question #1
【参考情報】ヴィガノ・テープ 紹介と質問1

紹介

私はロバート・モイニハンです。米国人ジャーナリストです。30年以上にわたってバチカンを取材してきました。ヨハネ・パウロ二世の教皇在位期間、彼のソ連との戦いや文化をめぐる戦い、教皇ベネディクトの選出とその教皇在位期間、その後は教皇フランシスコの選出とこの8年間です。私は教会内にさまざまな接点や友人を持っていますが、その中にカルロ・マリア・ヴィガノ大司教がおられます。大司教と知り合ったのは何年も前のことです。しかし、この3年間で、この大司教、現在80歳のイタリア人大司教は、おそらくローマ・カトリック教会の中で最も議論を呼ぶ人物になっていることでしょう。そのため、私は、教会の高官であった大司教が、教会内の腐敗だけでなく、教理上の混乱や教皇フランシスコの教皇在位期間全体、さらにはここ数カ月の世俗世界の展開やウイルス、ワクチン、単一の世界的な共同体のための世界的な計画をも批判するようになった理由を理解する必要があると考えています。大司教は、ご自分の従来の専門分野を超えて進み、今日の世界で最も説得力があり、最も論議を呼び、最も関心を引く声の持ち主の一人となっています。ウイルスが発生してから一年半が経過し、何十年にもわたって近代主義化が進んだ結果、カトリック教会だけでなく、プロテスタント教会やユダヤ教、イスラム教も変わってしまった2021年のいま、私たちがどのような状況にあるのかを理解するためです。私たちは、議論を呼び、非常に関心を引くイタリア人のカルロ・マリア・ヴィガノ大司教に幅広い範囲のインタビューを行いました。

【質問1】ヴィガノ大司教様、またお目にかかれてとてもうれしいですし、私たちの質問に快くお答えいただきとても喜んでおります。今回の重要な質問は、二つの部分に分けられます。一つは世界について、もう一つは教会についてです。私たちは、地球規模のパンデミックと、新世界秩序に向けた地球規模の動きを目にしているところですが、同時に、この新世界秩序にどのように対応するか、聖伝を捨てるか、あるいは聖伝をしっかり守るのかについて、混乱し、分裂し、懸念を抱えている教会も見ているところです。現在のパンデミックとローマ・カトリック教会の現在の危機、この二つの問題についてコメントや洞察がおありだと思います。では、現在のパンデミックと、教皇フランシスコの指導の下にあるカトリック教会の現在の混乱と危機について、どう思われますか? 大司教様、パンデミックと教皇フランシスコの統治下にある教会の危機は、多くの信者にとって大きな不安の原因となっています。現在の状況をどのように評価なさっていますか?

【回答】いま、私にとって明らかなのは、私たちが社会的にも宗教的にも包囲されているということです。いわゆる緊急のパンデミックが偽りの口実として利用され、世界の多くの国々でワクチン接種とグリーンパスが一斉に、そして協調して押し付けられています。同時に、別の面では、教会当局は、公務を司る人々による権力の乱用を少しも非難しないばかりか、この邪悪な行為において彼らを支援しています。ましてや、中絶された胎児の遺伝子が使われているということは、カトリック信者にとっては、ワクチンを拒否する十分な理由になります。

私たちは戦時下にいます。公然と宣戦布告されたものではなく、通常兵器で戦われているものでもありませんが、侵略する者と侵略される者、処刑人と犠牲者、不正な裁判と囚人が存在する戦争です。市民や信者の権利を侵害するために、表向きは合法的な形で暴力が行使される戦争です。これは、聖書で語られている終末の時代と大いなる背教の前触れとなる歴史的な戦争です。


ただ今、聖伝の典礼カレンダー2022年の準備中です!

2021年10月11日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

来年のカレンダーのお知らせです。

ただ今、聖伝の典礼カレンダー2022年を準備しております。例年のように、日本語と英語版をご用意しようと思っています。

日本語版については、今年も素晴らしいものが出来上がる予定です。どうぞお楽しみにご期待ください。

英語版については、いつもは、フィリピンのマニラで作ったものをお分けしていましたが、2022年版は諸般の事情で、安価にしかも早く入手することが難しくなりました。

代替の英語版として、アメリカのアンジェルス・プレスで出版されるとても美しいカレンダーを、フィリピン版の代わりに購入しようと考えています。
ただし、カレンダーそれ自体は、US$12.95ですが、一番安い送料でもカレンダーの二倍のUS$30.75になってしまいます。

1 liturgical calendar: $12.95
Cheapest Shipping (USPS First Class): $30.75
Total: $43.70

そこで、送料を節約するために、愛する兄弟姉妹の皆様からのリクエストがあれば、皆様に代わって、一括して注文をしたいと思います。

カレンダー代だけで皆様が入手できるようなればよいと願っています。ご希望の方は、ご連絡くだされば幸いです。

My dearest Brethren,

For your Liturgical Calendar 2022, we would like to order some copies from Angelus Press.

In order to minimize the shipping cost, we propose to order together.

1 liturgical calendar: $12.95
Cheapest Shipping (USPS First Class): $30.75
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If you are interested in ordering one (or more) with us, please let us know. Thank you! God bless you.

OGPイメージ

2022 Liturgical Calendar

2022 Liturgical Calendar (15 Month) All the paintings used in this yea...

Angelus Press


ヴィガノ大司教(ビガノ大司教)「恐れるな。キリストへ扉を開きなさい。イエズス・キリストは歴史の王にして主であり、私たち一人一人の、すべての国の、聖なる教会の運命はその手中にある。」

2021年10月11日 | カトリック・ニュースなど

【参考情報】ヴィガノ大司教、反ワクチンパスポートのデモ参加者に語る。「パンデミックはグレート・リセットをもたらすために利用されている」

Viganò to anti-vax passport protesters: ‘The pandemic is being used to bring about the Great Reset’

「私たちが目にしている出来事は、体の健康だけでなく、何よりも霊魂の救いを憎む勢力による非人間的なプロジェクトに一致している」。

【イタリア・トリノ、LifeSiteNews】カルロ・マリア・ヴィガノ大司教は日曜日、トリノの広場に集まった反ワクチンパスポートのデモ参加者を前に、事前に収録されたビデオメッセージで、「グレート・リセット」をもたらすために権力者たちがパンデミックを利用していることを非難しました。

ヴィガノ大司教の10分間のビデオメッセージは、トリノのカステッロ広場に設置された巨大スクリーンに映し出されました。この広場には、反ワクチンパスポート派が集まっており、日曜日には「No Paura day」(「恐怖のない日」)が行われました。前駐米教皇大使は、イタリアにおける「グリーンパス」の導入と、これまで何度も警告してきた「グレート・リセット」の確立との関連性を示しました。

ヴィガノ大司教はまず、カステッロ広場をはじめとするイタリアの多くの広場に集まった人々への支持を表明し、主流メディアの「嘘のナラティブ(物語)」に抵抗する彼らの決意を祝福しました。

そして、信者と聖職者の両方が関与した健康独裁体制の確立を非難し、聴衆に良きキリスト教徒としての生活を送るようにと呼びかけました。

「しかし何よりも、皆さんに請い願います。天主の恩寵の状態で生き、秘跡に頻繁にあずかり、聖徳を実践し、洗礼の約束に忠実でキリストの真の証人である良きキリスト信者に立ち返りましょう」。

メッセージの最後には、大司教が出席者に「天にまします」を一緒に唱えるように呼びかけました。

以下は、ヴィガノ大司教のメッセージの英語訳から日本語に翻訳したものです。

ヴィガノ大司教のメッセージ

親愛なる友人の皆さん、
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

私も皆さんの仲間に入れていただき、私が霊的に皆さんの近くにいることを、そして私の皆さんへの支持を表明します。この広場に、そしてイタリア中の多くの広場に、皆さんがおられることは、いまでも自分の知性を使うことをいとわず、自由を手放すつもりがない人々がいることの証明です。

皆さんは、主流メディアが広める欺瞞や嘘のナラティブ(物語)、ソーシャルメディア・プラットフォームやテレビによる検閲、実験的な遺伝子血清を皆さんに受けさせようとする巧妙なテロリズムに抵抗する決意を表すために、再び集まっておられます。これらの実験的な遺伝子血清は、毎日新たな重篤な副作用を引き起こし、中には死に至る場合もあり、パンデミックを抑える効果がないことが証明されています。

このパンデミックが、長年にわたって非常に綿密に計画されてきた「グレート・リセット」を実現するための手段として利用されていることは、誰もが理解していることだと私は思います。この健康独裁体制の確立に反対すると皆さんが思っていた政治勢力も含めて、すべての政治勢力が犯罪的陰謀家のエリートの共犯者となっていることには、不快感を覚えます。

統治者、裁判官、警察、医師、科学者、官僚、ジャーナリスト、さらには司教や司祭、そしてバチカンの指導者たち自身など、世界中のあらゆる場所で、単一の指導勢力のもと、全員が同じ脚本に従っているのです。

私たちは、彼らのイデオロギー的な狂気がどこまで続くのかを見てきました。それは、巨大な経済的利益と、反人間的な、反キリスト的でもある計画によって推し進められている、この大量実験プログラムに参加しないことを選択した人々を差別し、犯罪者にすることです。

しかし、この一年半の間に起こったことの不条理さと絶対的な重大さを皆さんが認識し、新型コロナウイルス感染症が市民の天賦の自由を制限し、私たち全員の活動を追跡・管理するオーウェル的な体制の確立に貢献してきたことを多くの方が理解しているのであれば、さらに踏み込んで、私たちが目にしている出来事は、体の健康だけでなく、何よりも霊魂の救いを憎む勢力による非人間的なプロジェクトに一致していることを認識する必要もあります。

皆さん一人一人、私たち一人一人は、天主によって創造され、私たちの主イエズス・キリストによって十字架の犠牲で贖われた不滅の霊魂を持っています。私たち一人一人のために、主は御血を流してくださいました。そして、まさに、現在教会を統治しているにもかかわらず敵の側についている人々によってさえも、深刻な脅威にさらされているとき、天主の恩寵の中で不滅の霊魂を守り、天主の掟に従い、勇気を持って信仰を証しすることが、私たちと皆さんの義務です。

私たちがこのような段階にまで陥ったとすれば、それは私たち自身の不忠実に大部分の原因があり、何が正しくて何が正しくないかを天主の代わりに他人に決めさせたこと、寛容の名の下に母親の胎内の子どもの殺害【妊娠中絶】、病人や高齢者の殺害【安楽死】、キリスト教道徳の退廃【同性愛など】、子どもや若者の堕落を許してしまったことにあると認識しなければなりません。

今日、私たちが目にしているのは、何十年にもわたる解体、何十年にもわたる主の法に対する反逆、何十年にもわたる天主の前での復讐を叫ぶ罪や悪徳という毒の入った実なのです。

天主の御摂理は、この世がイエズス・キリストの主権を放棄し、サタンの奴隷状態の下に置かれたときにどうなるかが示されることを許しています。私の言葉は、一部の人が言うような黙示録的な言葉ではなく、一人のカトリック教会の牧者からの厳しい警告であって、天主のもとに立ち返るように招きつつ、王たるキリストとマリアが統治しておられないところでは、それに代わって、悪魔の残酷で冷酷な専制政治が統治することを認識するように求めるものです。悪魔は、人間に普遍的な兄弟愛を約束しながら、私たちの破滅しか望んでいないのですから。

私は、ヨハネ・パウロ二世が1978年の教皇就任当初に発した言葉を自分の言葉としたいと思います。

「恐れることはありません。キリストへの扉を開いてください、本当に開いてください。その救いの力に対して」。

恐れることはありません。キリストへの扉を開いてください。本当に開いてください。イエズス・キリストは歴史の王にして主であり、私たち一人一人の、すべての国の、そして聖なる教会の運命はその手中にあります。私たちが人類の敵の猛攻に屈することを、主はお許しにはなりません。立ち返るのです。謙虚に父に赦しを請い、家に迎え入れられる放蕩息子のような信頼をもって、私たち全員が主のもとに立ち返りましょう。私たちの信仰と、宗教が二千年の歴史の中で築き上げてきた文明、そして私たちの愛する祖国イタリアがそれらのゆりかごであったことに誇りを持って、キリスト信者に立ち返りましょう。否定され、踏みにじられているのを私たちが今日目にしているこれらの譲れない価値観を、市民生活や政治生活において守ることに戻りましょう。しかし何よりも、皆さんに請い願います。天主の恩寵の状態で生き、秘跡に頻繁にあずかり、聖徳を実践し、洗礼の約束に忠実でキリストの真の証人である良きキリスト信者に立ち返りましょう。

そして、差し迫った暴政に反対することを公に勇気を持って表明するこの日が、超自然的な光を欠いた不毛なものにならないように、私は皆さんに、主が私たちに教えてくださった言葉を私と一緒に唱えていただきたいと思います。私たち全員に、私たちの家族に、私たちの祖国に、そして全世界に、主とその至聖なる御母のご保護を請い願いながら、熱意をもって、湧き起こる愛徳をもって祈りましょう。

天にましますわれらの父よ、願わくは御名の尊まれんことを、御国の来らんことを、御旨の天に行わるる如く地にも行われんことを。われらの日用の糧を、今日われらに与え給え。われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。われらを試みに引き給わざれ、われらを悪より救い給え。アーメン。

+ Carlo Maria Viganò, Archbishop
+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

イタリア語テキスト

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Viganò al NO Paura Day: Non Abbiate Paura! Aprite le Porte a Cristo!

Marco Tosatti Cari amici e nemici di Stilum Curiae, riceviamo e volent...

STILUM CURIAE

 

 

 


ミサ聖祭を除けば、ロザリオの祈りが私たちがすることのできる最強の祈りである、という意味です。言い換えると、ロザリオの祈りは、天主が私たちにくださった最高の祈りの宝です。

2021年10月10日 | お説教・霊的講話

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、2021年10月10日は聖霊降臨後第二十主日です。

「テレワーク」方式ではありますが、皆様にYouTubeで「聖霊降臨後第二十主日の説教」の動画をご紹介いたします。

この動画が気に入ったら、お友達にもご紹介くださいね。

SSPX JAPAN聖ピオ十世会日本にチャンネル登録もお願いいたします。

天主様の祝福が豊にありますように!

トマス小野田圭志神父


カトリック聖伝のミサの報告 Traditional Latin Mass in Tokyo and Osaka, SSPX Japan

2021年10月10日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

今日、東京のミサに来られた方は、子供達も入れて合計113人でした。大阪では23人でした。天主に感謝します!

今週の10月11日(月)から10月15日(金)まで、司祭は毎年恒例の「司祭黙想会」を行う予定です。沈黙を守るために、緊急時以外の御連絡は受け取ることができません。ご了承ください。

【報告】【東京】
Dear Fathers:

Shown below are the number of attendees at the masses in Tokyo today.
The total number of attendees at the masses in Tokyo today was 113, including children.

09:00 mass
M: 22 (incl. 5 children)
F: 28 (incl. 4 children)
Total: 50 (incl. 9 children)

11:00 mass
M: 23 (incl. 5 children)
F: 24 (incl. 5 children)
Total: 47 (incl. 10 children)

12:30 mass
M: 8 (incl. 0 child)
F: 15 (incl. 2 children)
Total: 23 (incl. 2 children)

Total of 3 masses (excl. 7 people who participated in multiple masses)
M: 50 (incl. 10 children)
F: 63 (incl. 11 children)
Total: 113 (incl. 21 children)


「天国とは、王が、子供の婚宴の宴会を開いたのと似ている」「私はミサに与ってイエズス様の招きに応える!」

2021年10月10日 | お説教・霊的講話

2021年10月3日(主日)聖霊降臨後第19主日のミサ(幼きイエズスの聖テレジアの祝日)
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教(東京)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日の福音では、イエズス様は「天国とは何か」という例えをお話になりました。
「天国とは、王が、子供の婚宴の宴会を開いたのと似ている」と。

これは何かというと、天主三位一体の聖子が、天主の本性と人間の本性を、御自分のペルソナにおいて分かち難く一致させて、その一つとなった。天主と人間が一つになった。この一致はまさに、人間においては結婚・婚姻、「二人は一体となる」という、それに例えられるからです。

二つが、全く別のものであるものが一体となるという事です。そして決して離れないという事です。婚姻の神秘です。

この神秘に私たちが招かれている、そしてそれに与る、そしてそれに参与する、それに協力する、その目的は、「私たちも天主と一体となって、永遠の命、永遠の天国での婚宴に連なる」という創造の目的の神秘です。

これこそ、この天国の為に、この永遠の婚宴に連なる為に、私たちの人間本性が天主の本性と一致して、私たちがあたかも天主のようになるように、その為に私たちはここに生まれて来ましたし、創造されました。今ここでこうやって生きています。短い命、これは天国での永遠の為にあります。

この婚姻の席に屠られる肥えた動物というのは、その最も最大の屠られるいけにえとは、天主の聖子イエズス・キリスト御自身です。天主の子羊が私たちに食される為に、宴会のその為に、十字架の上で屠られました。そして私たちはそれに招かれています。イエズス・キリストのいけにえと一致するように。

この招きにユダヤ人たちは、イエズス・キリストの天主の本性と人間の本性が、イエズス・キリストにおいて一つになった、というこの招きを、この信仰を、残念ながらユダヤ人は受け入れませんでした。なぜ拒否したかというと、畑仕事があったり、ビジネスがあったり、ミーティングがあったり…、天主の聖子イエズス・キリストよりも、別のものを選んでしまったからです。そしてその為に滅ぼされてしまいました。

第2のポイントは、この婚姻の招きに寛大に応えた聖人たちがいることです。
多くの聖人がいますけれども、つい最近の例では、幼きイエズスの聖テレジアがあります。実は10月3日今日は、幼きイエズスの聖テレジアの祝日です。聖伝の典礼によると、今日が祝日です。

幼きイエズスの聖テレジアは、14歳の時に、7月のある主日、ミサに与った後に、祈祷書の中からイエズス様の十字架に磔られたその御影が、そのカードがはみ出ていたのです。そこで見えたのが、イエズス様の片手、十字架に付けられた片手でした。そこから御血が滴り落ちていました。

それを見た時に、「あぁ!」と思いました。「イエズス様は私たちを招いて下さっている。その愛に招いて下さっている!霊魂を救いたいと招いて下さっている。『私は乾く』と言って、そしてそれは霊魂に渇いている。霊魂を欲し、救いたいと渇いている、渇望している。そしてせっかくその渇望して流された血は、無駄にされて、誰もそれを気にかけない。地面にそのまま落ちて無駄になっている。何とかしたい。せっかくの御恵みをなんとかしたい。」

そこで幼きイエズスの聖テレジアは、「イエズス様のいつも十字架の足元にいたい。いつもそこに留まって、イエズス様の御血を全部受けたい。そしてその受けた御血を他の霊魂たちの為に配りたい」と思いました。

第3の点は、私たちも招かれていることです。
イエズス様は今日私たちの前に、片手だけではなくて両手を以って、「さぁ、おいで。この聖心の中においで」と開いて、十字架の前で、十字架の御像を見せて、私たちを招いておられます。「さぁ、ミサに与ってほしい。この御血の恵みを全て受けてほしい。私の愛が無駄にならないように、私の流した血が皆有効に使われるように。」

このミサでは、聖伝のミサは、単なるお食事、兄弟の食事会ではなく、最後の晩餐の記念でもなく、本当にイエズス・キリストの御体と御血が秘跡的に屠られて、そして私たちの上に降ります。

このいけにえこそが、私たちに本当の平和と、本当の祝福と、本当の文明と、本当の社会を築いてくれるものです。

もしもイエズス様の十字架のいけにえがなかったら、この社会は戦争と混乱と無秩序、私たちはおそらく人類は絶滅してしまうに違いありません。誰も信用できなくなり、お互いがお互いを敵と見て、そして恐ろしい世界が来てしまうでしょう。私たちは動物以下のように扱われてしまったり、あるいは何の正義も、何の尊敬も受けない世界が来てしまうかもしれません。

しかし人類の敵は、このイエズス様の本当のいけにえを地上から無くしてしまおうと、昔から計画を立てています。プロテスタントの改革は、マルチン・ルターによって始まりましたが、マルチン・ルターは、「教皇制度を破壊するには、ミサを破壊すれば良い」とよく見ていました。そこで、カトリック教会の破壊の為にまず手をかけたのが、「ミサを変える事」でした。フランス革命の時も最初に禁止されたのが、「カトリックのミサ」でした。カトリックのカテドラルは、理性の女神を崇める、人間の知性を理性を崇める神殿に、偶像崇拝の場所に変えられてしまいました。

人類の敵、悪魔は、人間の社会の為に一番利益になっているものは何かをよく知っています。それが、今この皆さんの与っている聖伝のミサです。

この聖伝のミサを、どうしても人類の救いの為に、人類の存続の為に守る事は、絶対に緊急で、絶対に必要な事です。これは、カトリックの信仰が私たちに教えています。

なぜかというと、唯一の天主イエズス・キリスト、王であるキリストは、この十字架のいけにえを以って、ミサを以って、私たちに御恵みを与えようと御望みだからです。世の終わりまでそうです。これを誰も変える事ができません。ですから、このミサをどうしても私たちは守り続けなければなりません。

皆さんがミサに与る事によって、最高の人類への奉仕が、教会への奉仕ができています。

ですから愛する兄妹の皆さん、どうぞ今日福音のイエズス様のその招きに寛大に答えて下さい。このイエズス様の御血を私たちが受ける事ができるように、ミサに与り続けて下さい。私たちをミサから遠ざけるようなものが誘惑があるかもしれません。どうぞそれに対して「いや、私はミサに与って、イエズス様の招きに応える!」と仰って下さい。

このミサに与る事によって、多くの霊魂を救うように、どうぞイエズス様に祈って下さい。

「イエズス様の御血を全て受けよう。御恵みを全て受けよう。そして私たちの隣人たちに、日本の為に、世界の為に、カトリック教会の為に、教皇様の為に、これを御捧げしよう」と思って下さい。私たちの日常の犠牲や辛い事なども、イエズス様と共に御捧げしましょう。幼きイエズスの聖テレジアのように、そして遂には天国の永遠の婚宴に多くの救われた霊魂たちと連なる事ができますように、諸聖人と喜びを分かち合う事ができますように、お祈り致しましょう。ロザリオのマリア様にも、それができますように、お祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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