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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

熊本城

2013年03月22日 | 歴史

熊本城本丸御殿復元がなって早5年。すぐ隣の県で、高速で2時間なのにやっと訪れました。日本建築の粋を集めた54万石の熊本城の雄姿は、さすが日本3名城のひとつと納得できます。

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大天守と小天守。築城したのは加藤清正。江戸時代に改易され、その後240年間細川家の居城となりますが、西南戦争の折に焼失します。その後、二つの天守は昭和35年(1960年)に復元されています。

平成20年(2008年)春には「本丸御殿」が落成し、あっという間に目標の入場者に達したことで話題になりました。

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一番見たかった「昭君乃間」。白い馬に乗っているのが王昭君。

豪華な障壁画の説明書きには、『 王昭君(紀元前1世紀)は、楊貴妃・西施・貂蝉と並ぶ古代中国四大美人の一人。前漢の時代、和睦の証として女性を送る習わしがあり、元帝は匈奴へ贈る女性を、後宮の中の醜い女性の中から選ぶため似顔絵を描かせたが、似顔絵師に賄賂を贈らなかった美しい王昭君は、一番醜く描かれていたために選ばれてしまったという。 』とあります。

王昭君については今や伝説化していて、いろいろなストーリがあるようですが、井上靖 「明妃曲」が面白いと思います。昭君を悲劇のヒロインとしてとらえていないところが井上文学らしいと印象に残っています。

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若松の間」。 藩主が家臣と対面する時の18畳の間。

他にも、数寄屋造りの茶室、大御台所、廻廊、天井、杉戸絵などなど、外国人もこの木造建築の技と粋を見たらきっと度肝を抜かれることでしょう、感嘆することでしょう。

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左:  「 熊本城周遊バス  しろめぐりん 」  一日乗車券300円。各施設の入館料も割引になります。熊本駅から熊本城を中心に、周辺の旧跡や施設を訪ねます。

右: 「 宇土櫓 (うとやぐら)」 西南戦争にも焼けなかった唯一の多層櫓。築城時の趣を今に伝える国指定重要文化財です。

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左: 巨大な楠。樹齢100年という大楠がたくさん立っているのが見事です。堅牢な石垣で、反りの角度を何種類かに変えている「武者返し」は、天下一流と名を馳せています。

右: 濠の桜は7分咲きくらい。

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