2019年チャイコフスキー国際コンクールでいきなり第2位と鮮烈な脚光を浴びて登場したのが藤田真央さん。YouTubeのヴェルビエ音楽祭での演奏を聴いて以来、絶対に生で聴こうとチャンスを待っていました。
ショパンのポロネーズ第1の繊細な弾き初めから涙が出そうでした。美しい!ただただ美しい!
それが今日18日、アクロスシンフォニーホールでの演奏でした。
ショパンのポロネーズ第1の繊細な弾き初めから涙が出そうでした。美しい!ただただ美しい!
天上界のような研ぎ澄まされた音色。今、生で聴けることの喜び。手首と指の曲線的な滑らかな動きから紡ぎだされるpppもfffも自然体なのです。
チラシの『音楽の様式美や想像力が極限まで研ぎ澄まされた藤田真央の美しい世界をお楽しみください』が全てを語っています。
今年聴いたコンサートとリサイタルはどれも素晴らしいものでしたが、今日の音色は特別にず~~~っと残り続けると思います。
真央さんはヨーロッパでの演奏が多いということもありベルリンに居を移され、日本で聴く機会が少ない中、今日は本当にラッキーでした。
これからの演奏会を調べたら、来年の半ばまでに欧、米、中国、韓国、国内と58のコンサートとリサイタルが確定していました。
世界のマエストロからの信頼も厚く、共演の楽団員からも愛されているのがわかる真央さん。数少ない日本人のカーネギー・ホールでのソロ・リサイタルも輝かしいデビューでした。
次は楽団との共演でピアノコンチェルトをぜひ聴きたいと思います。
私には、10月18日は「真央記念日」。今日の感覚を大切な小箱に残したいと思います。
アンコールはチャイコフスキーの「遠い昔」。初めて耳にする曲でしたが、穏やかで柔らかく心が澄み渡るメロディーでした。これを今、ハマスが、エタニヤフさんが、プーチンさんが聴いたら爆音が止まるかも・・・。