いよいよ最後の晩餐ならぬ最後の朝食。バイキングスタイルの朝食がおいしくて毎朝が楽しみでした。時間に追われない事はなんと幸せなんでしょう。朝食を楽しむことは一日のいいスタートです。
ユーロ圏のお客さんは、私たちみたいにいろんなものをバランスよくというより、いろんな種類のパンを沢山と、たっぷりのジャムやはちみつ、コーヒーとヨーグルトとフルーツなどの組み合わせが多い様でした。
ドゴール空港までのドライバーさんが迎えに来てくれ、いよいよ「さよなら、パリ!」です。
搭乗までにショップ探索をすると、アンジェリーナのショップがありお土産を買いこみました。身軽に帰ろうと思ってもいつの間にか荷物は膨らんでしまします。
あっ、「向こうに見えるフランスの新聞に安住さんの顔写真が出てる、円が動いたのかも・・・。」日本のかすかなニュースは携帯に流れるテロップだけでしたから。
ドゴール空港で、スキポール→関空の搭乗手続きをするときにシートが別々になってしまいました。スキポール空港でチェックインをした後でKLMのカウンターでシート変更を頼むと、団体旅行の添乗員さんを呼び出して変更を頼んだり、チェックインする人に聞いたりと気の毒になるくらいに時間をかけて調べてくれ、やっと2席並びでしかも一席が通路側とちょっとわがままなシートに変更してくれました。こちらの感謝を伝えに行くと、向こうも破顔で「よかったね!」みたいな返事をしてくれ、双方の気持ちが通じた気持ちのいい瞬間でした。
来るときのKLMの乗務員は、自分の両親はモロッコ出身だけど自分はオランダ生まれだとかアムステルダムの美術館の宣伝など話してくれて気さくな女性でした。食事がすんだあとの器をきれいに整理して返すと目をまん丸くして「オー、ワンダフル!」と喜んでくれたり11時間も同じ空間で過ごすとなるととても安心します。
他の日本人の女性乗務員との会話。「パリまでの直行便は取れなかったのですか?7泊もするなら買い物三昧ですね。」「いえ、買い物はしません。」「じゃぁ7泊も何をするんですか?」「美術館巡りをしようと思っています。」「パリは寒くて雨ばっかりですよ。」何だか否定的な会話ばかりでちょっと残念。直行便は高かったのです!パリでは晴れてコートを脱ぐぐらいでした!もう少し愛社精神があってもいいかと思いますよ。
パリで、ホテルの近くのレストランに行くと、隣の席に親孝行旅行らしき3人組がいました。ウェイトレスがスペイン語で注文をとっていたからスペイン人とわかりました。ウェイトレスに夫がほんの少しスペイン語で話しかけると珍しかったのかすぐ隣の席に行って「スペイン語を話す中国人がいる」と言っていたとか。二人で苦笑しました。フランス人にとってアジアには中国というイメージしかないのかなと悲しくなります。
別にテラスで昼食をとった時にまたもやメニューに悩みました。エスカルゴが中に入っているといことは理解できたので注文すると、なんと出てきたのは海鮮焼売が蒸し器に入って出てきたのです。ソースはさすがフランスの味でしたが、ショック!ウェイターさんがこれはジャポネーズというから、ノン チャイニーズだと訂正するとビックリしていました。ついでに日本語で「こんにちは」「おはよう」「今晩は」の言い方を聞いてきました。ここは日本びいきだったようです。
空港の保安検査では、女性のヒールのある靴は脱がされて裸足で金属探知機をくぐり抜けると、体をまんべんなく障りながらチェック。若い女性の人はいやだろうなー。手荷物のⅩ線検査の後は、バッグの中のポーチ、財布、薬と何でも開けて調べるしとても厳重でした。最近良からぬ女性客でもいたのでしょうか。ペンケースのペンの間まで調べるということは何か小さなもの・・・?貴金属強盗団の一味調べとか? 映画みたいなストーリが浮かんできます。男性はそれほど厳しくなかったようです。
帰りの機内食もホテルオオクラ監修。帰りのメニューにはなぜかカレーライスが入っていることが多いようです。今やカレーは日本食?
記憶に残るほどおいしかったのは、おやつの濃厚なアイスクリームでした。こんなにおいしいのは地上を含めて初めて。そういえばずいぶん前、日本発のブリティッシュ・エアウェイズの機内で出た「御岳」の水のおいしさは今でも語りぐさです。あれ以来探していますが見つかりません。閉じ込められた空間だから特においしく感じるというわけではありません。本当においしかったのです。
帰りの飛行機も日本人が多く、来る時のはつらつとした表情とは違いみんな無表情・・・。疲れと引かれた後ろ髪の痛みがミックスしているのでしょうか。明朝10時ごろ関空に着き、非日常から現実に引き戻されます。そのための覚悟の表情???かも。
スリもかわしたし、かくして私たちにはほぼ満足のいく旅を終えることができました。
沢山歩かれて沢山ご覧になって、そして食事もご満足なようで、良い旅でしたね。
もらい感謝です。
わかっていますが、ここまでおいしいなら許せます!
二度と口にするチャンスはないような気がします。
ほんとにおいしかった!!!
》おばさん様
他人の面白くもない長い旅行記に付き合ってくださって
ありがとうございます。
読んでくださる方がいると張り合いがあるものです。
私の兄弟や子供たちが見てくれているようです。
コメント欄が1~9まで美しいくらいに並びました!
ももりさんのフランスの個展は記憶しています。
確か和服を着て床に置いた紙に書を書いている場面でした。
ただただ「すごいなー!」でした。
ももりさんの場合は文化の交流があり格が違いますね。