<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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かれこれ15年近く通って来た梅田の英会話スクールが昨日閉校した。

これは英会話スクールが倒産したのではなく、生徒の減少に歯止めがかからなかったために社会人向けに開校していた夜のクラスが閉校したのだ。
このスクールは昼間は高齢者向けにスクールを開いており、そちらのほうはなかなか盛況なのだという。

私が英会話を始めたきっかけはインテックス大阪で開催されていたある展示会で、
「アンケートに答えていただいたら、海外旅行が当たりますよ」
というコンパニオンの甘い誘いなのであった。

まだまだ未熟者だった私は迂闊にもアンケートに回答してしまったのだった。
当然のことながら、そのアンケートを元に、ある日、とある会社から電話が掛かってきたのだ。

「英会話始めませんか?」
と。

迂闊にも、このときの電話の担当者も美人を連想させる声の奇麗な女性であったため、私は先方の英会話スクールの体験レッスンを受ける約束をして大阪駅前第三ビルに向ってしまったのだった。
で、スクールに着いてみると、なかなかセレブで良さそうに思えるところなのであった。
英語を習うという、日常とは若干異なる雰囲気が私に契約書へサインさせることになったのであった。

ところで、大阪駅前ビルというと、バラエティに富んだ会社が入っていることで知られている。
その代表格は会長職のオッサンがテレビカメラの前で二人の男に刺殺されるという前代未聞の事件に発展した豊田産業だった。
そのほか、英会話のビデオを数十万円で通販するとある会社や、聞いたこともないようなカタカナの名前の会社が沢山入居していたのだった。

その駅前ビルにあった英会話スクール「アメリカンプラザ」に私が入学したのは、そんな経緯からであった。

2年で200回の90分のグループレッスン。
24回の30分間のプライベートレッスンを含んだ授業料は〆て約80万円。
授業期間が2年でローンが3年であった。
つまりボッタクリスクールなのであった。

このアメリカンプラザ。
ボッタクリではあったものの、私に英会話を習うという楽しさを教えてくれたスクールでもあった。
ちなみに変な生徒の多いスクールでもあった。

ここの契約が終了する時に、私は「授業料、安いよ」との噂が漂っていたNOVAの体験レッスンを受け、執拗に継続を求めるアメリカンプラザの営業のオッサンを振り切り、NOVAに入学したのであった。

NOVAには都合2年半通うことになった。
なぜ2年半かというと、2年の筈が途中で授業時間を短縮する変更が2回ほどあり、その埋め合わせに授業数が増えたことと、それを受けるための期間が延長されたからであった。
考えてみると、この頃すでにNOVAの自転車操業は始まっていたのかも知れない。

NOVAを終える頃、さすがの私も賢くなっていた。

「英会話は月謝制がいい。そして授業はグループでも長めの方がいい。」

ということで、リクルートの雑誌「ケイコとマナブ」で見つけたのが、昨日夜間クラスが閉校した英会話スクールAPEXなのであった。

当時スクールは大阪本町にあった。
ビジネス街の英会話スクールということもあり、生徒に変な人がおらず、先生もなかなか優秀だったのですぐに気に入った。
以後、欠席することはたびたびあったものの根気よく通い、400点代だったTOEICのポイントも700点を超えることができた。

そして通うこと約15年。

思えば、楽しいひとときなのであった。
カナダ人のG先生はワイルドだったが教え方は丁寧であったし、長らく教えてくれたニュージーランド人のN先生は暖かみのある温厚な、それでいて丁寧な人であった。
一時的にアメリカ人のKという教え方のトンでも下手な先生が担当したこともあったが、おおむね臨時代理先生でさせ、なかなか立派な、たとえばワーホリで来日しているような先生は1人もいない、プロの学校なのだった。

同じようなスクールに巡りあえるかどうかは分からない。

ともかく、ありがとう。
仕事でも使える英語力をつけてくれた我が母校APEXに感謝感謝。



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