賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「蝶千鳥」

2022年03月26日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も江戸古種を。


「蝶千鳥」。白色の一重、ラッパ咲きで筒しべの中輪。花期3~4月。1877年の「椿伊呂波名寄色附」新花之部に記載された江戸期からの古種。
樋状に中折れした細長い花弁はゆるく反曲し先端は尖ってみえる。はなやかな八重咲き品種が圧倒的に多い伝統的な江戸椿の中で、当時の目録に一重では唯一記載された江戸期からの名品。


「蕊なし佗助(しべなしわびすけ)」。紫色を帯びた桃紅色の一重、筒~ラッパ咲きの小輪。花期3~4月。雌しべはあるが雄しべは退化し痕跡だけ。

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「白角倉(しろすみのくら)」。白色の八重~千重咲き、中~大輪。花期3~4月。別名が白澄(しらすみ)。1847年の「剪花翁伝」に記載がある。
弁数30枚ほどが五、六重に重なる。先端に切り込みを持つ丸みのある花弁が左右から抱えて
花心を宝珠状に開いていく。花心は淡いクリーム色を帯びる。関西の古花。