「角田川」。八重、蓮華~牡丹咲きで散しべの中~大輪。花期3~4月。別名「隅田川」。
紅地に星~雲状斑が小さく入り、ときには全面に見事に入るものもある。樹は横張り性で、葉柄有毛のユキバタツバキ系品種。冬の積雪には耐えるが、寒風の乾燥には弱く関東周辺では育てにくいといわれる。富山市郊外の民家に古木があり、江戸期に北陸から江戸へ導入されたと考えられる。1739年の「本草花蒔絵」に記載がある。
「武士椿(もののふつばき)」。紅色の千重咲で中~大輪。散り性、花期3~4月。奈良産。
「南蛮星」。紅地に白斑の入る八重~千重咲きの小輪。花期3~4月。
先端が丸みを帯びた小さな花弁が腰高に幾重にも盛り上がった花形が、南蛮渡来のものかと思われるほど珍しく、古くから愛好されてきた。雄しべは退化して貧弱。1696年の「花壇地錦抄」に記載がある。