
ハナヤスリ科ハナワラビ属の多年性シダ植物「フユノハナワラビ(冬の花蕨)」。別名は冬蕨、花蕨など。

花のように見えるのは胞子葉という胞子を包んだ袋をつけた穂。円錐状に球形の胞子嚢を多数付ける。

秋に出す胞子葉の姿が花が咲いたように見え、このような名前がある。胞子散布後、胞子嚢は枯れ落ちる。

全国に分布し、落葉樹林の林床、田畑の畦畔、土手、山野の草地など日当たりの良い場所に生育する。

類似種の「ナツノハナワラビ」は、春に芽生えて夏にかけて胞子葉を伸ばし、秋には枯れてしまう。

草丈20~50cm、穂の長さ4~10㎝、花期9~11月。花言葉は「再生」「再出発」など。
