雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚256
山から戻った翌日の夕方コーヒー屋にて、
「なあ…それって俺が田中さんにセックスしたから怒ってるんだろ、もうしてないから…でも遅い?」
「愛のないセックスよりオマエのやり方は性質悪いって想ってるよ?笑」
なんて台詞で突き放した相手は凹×拗×怒な感情ごちゃまぜ顔で御曹司クンは言った、
「あのさ…俺が田中さんの責任とったら嫌わないでくれんの?真面目につきあって結婚とかしたら、」
そういう論法なんだ?
こんな言い方は健気なようでズルい、だから言った、
「それって責任こっちに投げてるよね?笑」
御曹司クンと田中さん=花さんが真剣交際→結婚で責任とる、
ってことを自分が嫌わない条件にするのは結局のとこ、こっちに責任丸投げだ。
それも結婚なんて人生二人分+生命誕生まで被される、こんな有責事項に御曹司クンは訊いた。
「おまえを理由にして結婚するなってコト?」
「結婚は人生にデカいよ、他人を理由にしたら後悔するしコッチも重い、笑」
コーヒー飲みながら答えて御曹司クンの視線がくる。
いま感情も脳内もとっちらかってるんだろうなって顔で言われた、
「でも田中さんのことケジメしないと嫌われたままじゃん、どうしたら良いんだよ?」
ホントどうしたら良いんだろね?
とか考えながら決めてある通り言ってみた、
「前も言った通りだよ、おまえが望んでいる好きには絶対にならない。自分が嫌いなコトするやつとか絶対に無理、笑」
絶対に、なんて普通は言わない。
だけど今は言ってやりたかった、もう好きでいること止めてほしいから。
そうしないと結局のトコ誰も幸せになんかなれない、そんな解りきったことに御曹司クンが訊いた、
「あのさー…こういうのって俺がバイじゃなかったら少しは好きになってくれた?ちゃんとフツーの恋愛だったら、」
普通の恋愛、なんて台詞が哀しいなって思った。
こんな言葉を使うほど御曹司クンは「普通じゃない」いわゆる非常識扱いされてる立場を感じている、
だから結局のところ孤独になっていく、そういう人間だからこそ言ってやった、
「恋愛ゴッコでヒトを傷つけるヤツは嫌いだよ、相手を大切に出来もしないクセに恋愛したがるバカタレはドツキまわしたくなる、同性愛でも男女の恋愛でも関係なくさ?笑」
結局のところ、そういうことだ。
そういうコトするヤツだから好きになれない、そしてやったことは消えない。
どんなに繕って綺麗に見せかけても本質から治せないなら歪んだままだ、で、泣きそうな目がこっち見た。
「俺が俺だから嫌いだってこと?」
「おまえが恋愛ゴッコバカだから嫌いだってコト、笑」
キツイ言葉ワザと使いながら笑ってコーヒー飲んで、もうマグカップ空に近い。
これ飲み干したらもう帰ろう、そう決めたままカップ口つけて空っぽにして言った。
「コーヒー終わったから帰るね、連休ちゃんと楽しみな?笑」
ほんとちゃんと楽しんでほしい、で、ちゃんと幸せになってくれたら良いのに?
そんなこと考えながら空カップを下膳コーナーに片づけて、その動きイッコずつ視線だけ追いかけてくる。
きっと追いかけたいんだろな、または戻って来てくれるって期待してる?
そんな視線だって解かるまま視界の端っこで泣きそうな貌は見えていて、
それでも店を出て、それから想いだした。
そういえば転職のコト話さなかったな?
soliloquy「初霜月の庭―another,side story」周太サイド短篇読切UPしました、
Aesculapius「Chiron37」雅樹@日原診療所の草稿UPしてあります、前の「Chiron36」は校了です。
Favonius「少年時譚53」加筆まで終わりました、第79話「光点2」とも読み直したら校了です。
この雑談ぽいのもバナー押して頂いたので短めですがUPしました、この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、
取り急ぎ、
智
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山から戻った翌日の夕方コーヒー屋にて、
「なあ…それって俺が田中さんにセックスしたから怒ってるんだろ、もうしてないから…でも遅い?」
「愛のないセックスよりオマエのやり方は性質悪いって想ってるよ?笑」
なんて台詞で突き放した相手は凹×拗×怒な感情ごちゃまぜ顔で御曹司クンは言った、
「あのさ…俺が田中さんの責任とったら嫌わないでくれんの?真面目につきあって結婚とかしたら、」
そういう論法なんだ?
こんな言い方は健気なようでズルい、だから言った、
「それって責任こっちに投げてるよね?笑」
御曹司クンと田中さん=花さんが真剣交際→結婚で責任とる、
ってことを自分が嫌わない条件にするのは結局のとこ、こっちに責任丸投げだ。
それも結婚なんて人生二人分+生命誕生まで被される、こんな有責事項に御曹司クンは訊いた。
「おまえを理由にして結婚するなってコト?」
「結婚は人生にデカいよ、他人を理由にしたら後悔するしコッチも重い、笑」
コーヒー飲みながら答えて御曹司クンの視線がくる。
いま感情も脳内もとっちらかってるんだろうなって顔で言われた、
「でも田中さんのことケジメしないと嫌われたままじゃん、どうしたら良いんだよ?」
ホントどうしたら良いんだろね?
とか考えながら決めてある通り言ってみた、
「前も言った通りだよ、おまえが望んでいる好きには絶対にならない。自分が嫌いなコトするやつとか絶対に無理、笑」
絶対に、なんて普通は言わない。
だけど今は言ってやりたかった、もう好きでいること止めてほしいから。
そうしないと結局のトコ誰も幸せになんかなれない、そんな解りきったことに御曹司クンが訊いた、
「あのさー…こういうのって俺がバイじゃなかったら少しは好きになってくれた?ちゃんとフツーの恋愛だったら、」
普通の恋愛、なんて台詞が哀しいなって思った。
こんな言葉を使うほど御曹司クンは「普通じゃない」いわゆる非常識扱いされてる立場を感じている、
だから結局のところ孤独になっていく、そういう人間だからこそ言ってやった、
「恋愛ゴッコでヒトを傷つけるヤツは嫌いだよ、相手を大切に出来もしないクセに恋愛したがるバカタレはドツキまわしたくなる、同性愛でも男女の恋愛でも関係なくさ?笑」
結局のところ、そういうことだ。
そういうコトするヤツだから好きになれない、そしてやったことは消えない。
どんなに繕って綺麗に見せかけても本質から治せないなら歪んだままだ、で、泣きそうな目がこっち見た。
「俺が俺だから嫌いだってこと?」
「おまえが恋愛ゴッコバカだから嫌いだってコト、笑」
キツイ言葉ワザと使いながら笑ってコーヒー飲んで、もうマグカップ空に近い。
これ飲み干したらもう帰ろう、そう決めたままカップ口つけて空っぽにして言った。
「コーヒー終わったから帰るね、連休ちゃんと楽しみな?笑」
ほんとちゃんと楽しんでほしい、で、ちゃんと幸せになってくれたら良いのに?
そんなこと考えながら空カップを下膳コーナーに片づけて、その動きイッコずつ視線だけ追いかけてくる。
きっと追いかけたいんだろな、または戻って来てくれるって期待してる?
そんな視線だって解かるまま視界の端っこで泣きそうな貌は見えていて、
それでも店を出て、それから想いだした。
そういえば転職のコト話さなかったな?
soliloquy「初霜月の庭―another,side story」周太サイド短篇読切UPしました、
Aesculapius「Chiron37」雅樹@日原診療所の草稿UPしてあります、前の「Chiron36」は校了です。
Favonius「少年時譚53」加筆まで終わりました、第79話「光点2」とも読み直したら校了です。
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取り急ぎ、
智

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