6月の金曜夜ダイニングの個室、御曹司クンは泣いた、
「俺より先に幸せになられたことが悔しかったんだ、不幸になれって本気で想ってた、本気で愛したヤツに不幸になれ想ったんだ俺、」
ビールグラス握りしめたまま涙ぼろぼろ零れていく、
こんなに崩れ落ちそうな人間を見たのは初めてだ?そんな真中で御曹司クンは言った、
「すげえ大事なヤツなのに不幸になれとか俺ホント想っててそれが嫌でっ…もう全部どうでもいいって想って、そしたら出張中ずっと城戸さん優しかったから俺つい好きになって、だから好きになってほしくて振向かせたくて、だからっ…」
泣きながら話してくれる声はつまりそうで、
それでも伝えたい想い見ながら笑って言ってやった、
「だからフェラでもしてやったんだ?笑」
ようするにソウイウコトなんだろう?
っていう質問に泣顔一瞬とまって、そんな間隙に言ってやった、
「気持ちイイコトしてやったら好かれるとか思ったんだろ、体の関係にもちこめば思い通りになるとかってさ?でも体の距離が心の距離じゃないだろ、おまえだって花サンにえっちしても大好きにはなれてないじゃん?イイカゲン学べよ、笑」
肌ふれるところから始まる恋愛もある、かもしれない。
けれど逆効果になることだって少なくない、だから笑った、
「出張前だと3月か、3ヵ月ずっと不幸になれ祈って悶々してるとかマゾっぽいね?笑」
容赦ない言い方&内容だ、こんな泣顔には。
でも今は優しい貌が逆に残酷だ、そう想ったまんま言ったテーブル越し御曹司クンが拗ねた、
「っもー…こっち泣いてる時にマゾとかいうなよバカ、この弩S、拗」
いつもの調子になってきたかな?
こんなことも何だか可笑しくて笑って言った、
「妄想変態マゾより弩Sのがマシだろ?笑」
「そうだけどさー…もーほんとすぐイジメてくるよな、少しは俺を可愛いとか可哀想とか思わねえの?拗」
「不細工とかザマアミロなら思うかもね、てか自分で可愛いとかってヨホドだろ?笑」
「あーもーひでえヤツ、ほんともー…あーあ、拗」
溜息つきながらビールグラス口つけて拗ねている、
それでも涙もう治まった、そんな貌が本音やっぱり嬉しかった、
泣いているより笑っていてほしい、そういう単純な願いごとに笑って、だけど何も仕方ない、
好きだからあえて避けるブログトーナメント
こういう御曹司クンみたいなヤツの話って好きですか?
第80話「端月1」もう少し加筆します、Favonius「少年時譚65」も加筆します。
Savant「Vol.8 Birthplace 晨の故山 act.6」校了です、馨と紀之@安曇野ラスト。
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取り急ぎ、
智
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