事業年度も切り替わって繁忙期が終わる4月下旬、
花サンと約束していた雪山ハイク&温泉に行ったんだけど、真白な世界で花サンが深呼吸して笑って言った、
「やっぱ来てよかったーホント言うとキャンセルするか悩んでたんだよ?彼があれこれウルサイからケンカして面倒くさくなって、でも来てよかった、」
やっぱ御曹司クン登場するんだな?
なんて思いながらコンナ事態に呆れて、そんな内心を知ってか知らずか花サンは堰が切れたみたいに話し始めた、
「トモさんと泊りで山行くことアレコレ言ってうるさかったの、俺とは一緒に行かないクセにナンデだよーって拗ねて、長ーいメール送りつけるし、電話かけてくるクセにぶすっとしてずーーっっと黙ってるし…もう何したいのか全く解らない、あの人ホント言葉通じないよ?どうやってトモさん」
だーっと言って、ちょっと停まって、
どうしたのかなって見たら彼女は困ったような悔しいような貌で笑った、
「でも、トモさんは彼と会話できるでしょ?なんで私は無理なのかなーって…なにも彼のこと解んないよ、トモさんは解るのになんで?」
相手が解らない、
ソウイウコトは珍しい事じゃないだろう、でも特定されるアタリ笑った、
「花サン、前に訊いたことはしてみた?笑」
「訊いたこと?」
なんだろう?
そんな貌で見るからもう答え聴かなくても解る気がした、
きっとナニもやってみていない、そんな貌に困りながら笑いかけた、
「いちばん好きな場所とか好きな本とか、御曹司クンの好きなモノを知ろうとした?男が男を恋するってトコは知りたくないだろうけどね、笑」
相手を知ろうとするってコトは信頼関係の基本だ、
それを解っているんだろうかって心配に彼女は言った、
「相手を解からないとコッチのことも解ってもらえないってこと?」
「だよ、でなきゃ今日の事だって認め難くて当り前だろ、笑」
笑いかけながら雪の山里、ホント世話焼けるなって可笑しかった、
御曹司クンもろとも彼女も我儘ってやつだろう?こんな事態に言ってみた、
「花サンが御曹司クンの男に恋する気持ちが解らないように、なんで花サンが山に登りたいのかイキナリ解れって言っても御曹司クンには難しいだろ?自分が理解して欲しいコトあるんなら、まず相手の何かイッコ理解してごらん?音楽の趣味でも好きな食べ物でも何でも良いから、イッコ共有できたら花サンの解ってほしいことも解ってもらえるんじゃないかな。笑いかけたら笑い返してくれるみたいに根、自分を変えると相手も変るって思うよ?」
雪の温泉地かたすみの山、銀色の斜面を歩きながら話しながら不思議だなって思った、
こんなふうに男ひとり挟んで彼女と対話する、その時間に彼女は言った、
「なんか私にはやっぱり難しいかも、甘ったれだもん…依存したいだけなのかなあ、」
ため息ひとつ白くなりながら笑ってくれる、
でもちょっと疲れたみたいな貌で、だから愉しいこと提案してみた、
「とりあえず今日は歩いて入って呑んで、いっぱい笑いなよ?うんと楽しんで余裕ちょっと作った方が良いよ、」
いま彼女に足りないのは余裕なんだろう、それも仕方ない、
だって職場でもプライベートでも御曹司クン=束縛気質かつ浮気性な関係相手がいたら当り前だ?
第72回 1年以上前に書いたブログブログトーナメント
休憩合間ちょっと書いたのでUPします、
コレや小説ほか楽しんでもらえてたらコメント&バナー頂けたら嬉しいです、笑
取り急ぎ、
智
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