萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚341

2015-02-26 01:00:00 | 雑談寓話
新年度4月が終わりGWになって、
そんな連休合間もカレンダー通りに仕事はあるわけで、
もう転職して数ヶ月だから慣れてきた環境&職務にトリアエズ順調だった、

花サンとは月一はゴハン呑みしていて、
職場の話から資格試験、大学時代の友達の話、花サンのお家芸の話、
あれこれ話ながら笑って飲んでたけれど、やっぱり相変わらず一度/一呑みに、

「御曹司サンがね、」

は必ずあって、笑
それくらい気になる=話したいほど好きなんだろなって思いながら聴いて、
聴くたびに、アイツ今そんなんなんだなと思いながら相変わらずな二人にちょっと哀しかった。

「やっぱり大学の時のこと考えちゃうんだー…亡くなった人のこと思っても仕方ないって解ってるけど、でも、もう一度だけで良いから逢いたいよ?なにも言えてないから余計に諦めきれない、」

なんて雪山&温泉で花サン本人が言ったけど、

余計に諦めきれない=期待 

っていう方程式が花サンには成立している。

花サンは亡くなった彼を忘れられなくて、その分だけドッカ期待している。
亡くなった「彼」という存在を、生きている御曹司クンが超えて「最高の彼氏」になってくれることを期待してしまう。

亡くなる=時が停まる

だから生きているなら超える可能性は確かにあるかもしれなくて、
けれど逆に、

時が停まる=変化しない分だけ期待を裏切らない→美化

っていう方程式も成り立ってしまうワケで、
そうなったら「彼」を御曹司クンが超えることなんて到底無理だろう?
で、そういう「彼を超える期待」があるからこそ花サンはいつも言うのかもしれない、

「ほんと噛みあわない感じだから、」

そんなの当り前だろう?
だって相手を違う人間として期待している、そんなの噛みあわないのは当然だ。
それってたとえば、砂糖に塩味を期待しているようなモンだろう?笑

キャベツの塩もみ作るのに砂糖を使って「なんで甘くなるんだ変だ!」って砂糖に怒ったり、
ジャム作るのにイチゴ×塩で作って「しょっぱいハズ無いじゃない!」って塩に叱りつけたりして、

砂糖=甘いが普通、でも「塩味」がほしいから「砂糖でも塩の味がするはず」って期待するようなモンで、
塩=塩辛いが普通、でも「甘み」がほしいから「塩だろうけど実は砂糖の味」ってカンジに自分の都合で決めつけている。

砂糖は甘味として、塩は塩味として使うしかない。

それくらい誰でもフツー解る、
けれど「人間」になるとコウイウ「期待」をしてしまう、
だけど砂糖は甘味でしかなく塩は塩味でしかない、それを「期待」するから花サンは「ほんと噛みあわない感じだから」だ?

こういう「期待」は教育ママには多い、笑
そして夫婦でも珍しくないだろう、特に女性は「夫」の地位=自分の地位ってなりやすいから。
だからこそ花サンも御曹司クンを「期待」っていう型にはめ込んで「彼」を超える存在に仕立てようとしている。

でも御曹司クンは御曹司クンでしかなくて、
バイセクシャルであることも、本気の恋愛は同性に向かうってことも、
両親がやってる会社の後継で長男であることも、全てが御曹司クンっていう存在をつくるパーツでいる。
そのパーツを1個ずつ否定し続けていたら「噛みあわない」が当り前だ、砂糖は塩味になれないように。

こんなんで御曹司クン、いつまで保つのだろう?

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ちょっと書いたのでUPします、昨日よりいいけど風邪のせいか変な冴え方してるので、笑
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