「気休め」という薬

2008年12月13日 | Weblog
治療をしていると、患者さんが

「先生、わたし健康のためにこんな事やってるの。

 気休めでしょうけど。

 うふふ。」

自身の「健康の秘訣」を耳打ちしてくれました。

とっても楽しそうです。



「気休め」

不安の多いこのご時勢

とてもいい薬になってくれるのではないかと、そう思います。



私「『気休め』も立派な健康法ですよ~♪

  皮膚の研究をしている学者さんが、

  心理的なストレスを与えると傷ついた皮膚の回復は遅れ、

  抗不安薬を飲ませるとストレスにさらされた状況でも回復は正常に戻った。

  って本に書いてました。

  自律神経の働きを考えても、

  故障部位の修理や栄養の吸収が活発になるのは副交感神経の働きが高まる

  リラックスした時だし、免疫細胞の働きが活発になるのも副交感神経の働きだって、 
  
  ロックフェラー大学の先生も書いてます。

  気持ちが休まらないと、身体を回復させる反応も上手に機能しないのです。

  それをすることで『気が休まる』なら、ぜひお続けください。」



これが薬物への依存(←正しい処方にもと付く薬物の効果的な利用とは別物です。過剰に摂取しても別段問題ないものはOKでしょうが…)

であったりしたら話も変わるのですが、一般的な「養生法」の域でしたので

こんな話になりました。


患者さん「じゃあ、健康にいいって信じてやればもっといいってことね♪」


ご名答!



「気休め」も立派な薬だと思う、今日この頃でした。

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