ご存知の方も多いと思いますが、
当院、月曜と木曜にお休みを頂戴しております。
週に2日も休みやがって!
とお怒りの声が聞こえてきそうですが、
安心してください!働いてますよ!!
休診日の明日は、弱視のスプリンターA君のトレーニングのお手伝いに
行ってきます。
休みの日は、何がしか、誰がしかにこういうことをしています。
A君には昨年特許を取った装具を使った調査にご協力いただいています。
装具を使ってからのA君成長について、A君のコーチ(陸上の)からは
・スタートの安定性が増した
・走行時の姿勢が安定し、以前あった頭のブレが明らかに小さくなった
・総じて、走り全体が効率よくスムーズになり、速くなっている
といった感想を頂きました。
加えて、私の視点からの特記事項となりますが、
・ケガが減った。
A君、今まで故障による練習からの離脱が繰り返されてきた経緯が
あるんです。でも、装具を使い始めてからは練習を離脱するような
ケガがなくなりました。
それもそのはず、この装具はもともと治療に使っていたものなんです。
今までも股関節症や肩峰下インピンジメント、
頚椎症や腰部脊柱管狭窄症といった故障の治療にはちょくちょく使って
いますし、実にいい仕事をしてくれています。
徒手医療による治療は身体の機能を正常化することに主眼を置きます
ので、そうした観点から考案した装具ですから障害予防に効果を持つ
のも自然な流れだと思います。
身体機能を正常化することを目的としたこの手法を取り入れてもらう
ことで、競技者には練習の質的向上と故障予防という効果が期待できる
と踏んだのですが、A君を見る限り間違ってはいなかったようです。
この装具、A君の調査とは別枠で効果を確かめる実験も2回行いましたが、
結果は上々!
全身の可動性を引き上げ、ゆがみの少ない状態に身体を整えるという効果
に加え、安定して高いパフォーマンスを引き出す効果があるということも
判ってきました。
この手法を将来的には、スポーツの現場からリハビリの現場まで
広く浸透させたいと考えています。
現在、掲げた目標に向け、鋭意活動中です。
ともあれ、千里の道も一歩から。
明日もA君にとって有意義な時間となるよう、頑張ってきます。