腰下肢痛の運動療法~バーベルスポーツから学ぶ運動療法の本質とその可能性~

2019年02月05日 | セルフケア

【腰下肢痛の運動療法~バーベルスポーツから学ぶ運動療法の本質とその可能性~】

気が付けば徒手医学にのめり込んで20年が経ちました。

20年、明確な変化をつける治療技術を追い求め研鑽を積んできました。

それは今もこれからも変わらないのですが、いま、真剣に運動療法について取り組んでいます。

なぜなら、どんなに精密な治療を施しても、

患部の脆く委縮した組織たちが再び日常に耐えうる強さを持たせることまでは叶わないからです。

患者さんが受け身で享受できる治療にできる最大は、組織の正常な回復までなのです。

アクティブに人生を送れるまでの回復を見据える時、「運動をして鍛える」という段階は不可欠というのが私の答えです。

しかし、ただ闇雲に運動をすればいいのかというと、そうではありません。

身体は弱った部分をかばって目的を遂行しようとしますから、

患部の強度が著しく劣る状態で闇雲に運動をした場合、非効率的な運動を繰り返し、再び怪我を負うことがあるからです。

弱った部分が正常に働けるようになるためには、どんな運動をどのレベルで行えばいいのか、選ぶ必要が出てきます。

つまり、治療としての運動が必要になるのです。

そう、運動療法です。

それには、シンプルな運動課題であること、負荷が定量化しやすいことが重要になります。

ウエイトリフティングを初めて4年。

筋、骨格、そしてそれらをコントロールしている神経が「構造上無理のない運動」=「正しい運動」を取り戻すために、

バーベルスポーツの種目の数々が非常に役に立つことに気が付きました。

2019年1月20日に開催した「 トレーナー・治療家と学生のためのウエイトリフティング体験会」で

その一例をご同業の先生方に体験した頂いたのが上の動画です。

動画では「腰椎症・腰部脊柱管狭窄症による腰下肢痛」への運動処方として

パワーリフティングの手法の一つ「スモウ(ワイドスタンス)デッドリフト」を紹介しています。

エクササイズ前後の変化をダブルビジョンで比較したところ、

運動による治療的変化が分かりやすく出ていたのでよろしかったらご覧になってみてください


おすすめ動画